ジェファーソン・スターシップの1975年の2枚目のオリジナル・アルバム、Red Octopus。
ジェファーソン・エアプレイン時代の末期、グループの創設者の一人のマーティ・バリンが脱退、更にホットツナ組もそれに続いて、バンドは空中分解。
残されたポール・カントナー、グレース・スリックらが新メンバーを入れてバンドを再構築し、ジェファーソン・スターシップが誕生。
このアルバムから、エアプレインを脱退したマーティ・バリンも完全復帰しエンジン全開。
おかげでビルボード200のアルバム・チャートで1位になる彼らにとっての代表作となった。
基本的にはエアプレイン時代からのサイケ(プログレ)、AOR、ブルースとハード・ロックが絡み合った芸風を昇華させたものではあるが、ジェファーソン人気の不毛の地、我が国日本では当時イマイチだった様な。
個人的には一聴して全体的に少々地味かなと思った次第。
ただ歌詞に込められたメッセージを瞬時に掴み取れる彼の地のリスナーとは、メロディーやビートだけを追い求める私なんかとはやっぱり理解の度合いが違うからね。
つまり何度も聴き込む、即ち噛めば噛むほど味が滲み出てくる茹で蛸って事ね。