シナガチョウは、サカツラガンという野生の雁の一種をもとに中国でつくられた家禽(かきん)です。
羽色はサカツラガンによく似ていますが、ふくよかな体形のシナガチョウは胴が短く見えます。
特に下半身が大きく、泳いでいる時は大きなお尻が水面にせりあがっています。
シナガチョウ(志那鵞鳥)は雌雄同色で、全身が白い個体もいるそうです。
羽色はサカツラガンによく似ていますが、ふくよかな体形のシナガチョウは胴が短く見えます。
特に下半身が大きく、泳いでいる時は大きなお尻が水面にせりあがっています。
シナガチョウ(志那鵞鳥)は雌雄同色で、全身が白い個体もいるそうです。
黒い大きなクチバシのつけ根~額のあたりにコブがあるのもシナガチョウの特徴ですが、
コブの大きさには個体差があり、ほとんど目立たないものもいる、と以前に本で読んだ記憶があります。
顔だけで判断すると、サカツラガンと間違えてしまいそうですね。
参考:サカツラガン
数年前、野生のサカツラガンが一羽 地域のため池に飛来した際の写真です。
上の写真のサカツラガンは翼や尾羽に隠れてお尻はほとんど見えません。
オムツをつけたようにお尻の大きなシナガチョウとはこの点で見分けられます。
西日本に渡来するサカツラガンは数少なく、私の地域では稀な冬鳥、いわゆる珍鳥です。
参考:サカツラガン
一羽のシナガチョウ が羽ばたきを見せてくれました。
それなりに大きな翼ですが、体が重いので短い距離しか飛べないようです。
「飛ぶ」というより「長めのジャンプ」といった感じでしょうか?
当初は私と夫を警戒していたのか、岸でじっとして様子をうかがっていましたが、
時間が経つにつれ、だんだんと表情がやわらぎ、私たちを気にすることなく自然な動きになってきました。
仮にこのシナガチョウやコールダックを保護、飼育してくれる先が見つかったとしても、再捕獲は難しそうです。
鳥たちは必死に抵抗や逃走するだろうと容易に想像できます。
水を張ったため池は人が立ち入るようには造られていないので、とても危険です。
二羽のシナガチョウ 仲良く顔をつき合わせて護岸壁の草を食べ始めました。
シナガチョウは本来、野生にはいない家禽です。
鳥たちが捨てられた池には張り紙がされていました。
鳥たちを捨てた犯人が、この張り紙を目にすることはあるのでしょうか。
シナガチョウの飼育下での寿命は、20~30年とのこと。(大内山動物園のHP参考)
雨風にさらされて野外で生きる家禽たちの前途は多難です。
今日は、大型台風の影響で断続的に激しい風雨となっています。
シナガチョウとコールダックは必死に耐え忍んでいることでしょう。
◆大内山動物園 シナガチョウ
http://www.oouchiyama-zoo.com/animals/6616/
次回は、逆境でもたくましく生きている家禽たちの姿を掲載する予定です。
今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
シナガチョウやコールダックなどを個人で飼育している人は
少ないとは思うのですが、このような張り紙までしてあるところを見ると
これが現実なのでしょう。
亀ばかりではなく、ソウシチョウなどの野鳥とともに、このような大型の
鳥まで野に放たれていることにビックリでした。
こんにちは。
シナガチョウ
見たことのない鳥ですが。
やはり人間はしっかり最後まで
責任持って色んな生き物を飼育しなくてはなりませんよね。
シナガチョウ3羽、コールダック2羽、バリケン1羽真夏のある日、突然、池にいたらしいです。
人目につかない夜の間に池に捨てたのでしょうか。
鳥たちにとっても近隣住民にとっても夏の夜の悪夢ですよね。
飼い主が地域の人間なら特定できそうな気もしますが、わざわざ遠方から捨てに来たのかもしれませんね?
この池には、アカミミガメも多数生息していて、家禽のエサの野菜をむしゃむしゃ食べていました(◎_◎;)
シナガチョウ、私も実物を見たのは初めてかもしれません。
かなり大きいので、広々北海道の家でも、飼育するのは難しそうですよね。
小さな鳥や昆虫でも、命ある限り責任もって飼育するのが飼い主の最低限の責任だと、私も改めて思います。
シナガチョウも、肉や卵を食べるために家禽としてつくったようですね。
食への貪欲さ、日本人にはちょっと理解できないことも少なくないですよね。
コメントをいただきありがとうございました。