PGAトーナメント最終日12番で、トーマス選手がグリーンエッジからの長いパットを決めてバーディーとし、松山選手は寄せたあとのパットが入らずボギーとして、2打差ついた。その時点で事実上勝負は決した。
優勝できなかったのは残念だが、松山英樹選手が、毎回いい成績を残すのは大したものだ。いずれメジャーに勝つだろう。
私が感心したのは、彼の英語力である。2日目のこと、同組で回っていた南アのアーニーエルス選手と談笑している様子が画面に出た。もちろん通訳なしである。合間に他の選手と会話できるのは、リラックスするのに大きな役割を果たす。
私は1990年代から2000年代半ばにかけてロサンゼルスに住んでいたので、同地で開催されるゴルフのトーナメントは欠かさず観戦した。仕事の関係で3日目か4日目になるので、日本選手を見る機会は少なかった。予選落ちするからだ。それでも、たまに予選に通る選手について回ったが、日本選手が同じ組の他の選手と談笑する姿はみたことがない。いつもポツンと離れていた。これでは精神的なハンディである。
リラックスすれば勝てるというわけではないが、英語を話せるということは大きな武器になる。松山選手の成績が安定しているのは、英語力が向上したからではないかと思う。