私が注目している《ミリオンストック投資顧問》は、日経平均が下がるたびに“今が底値だ、絶好の買い場だ”と言い続けてきた。例えば、236円下げて、22,250円になった11月9日のコメントは次のようであった。
“強含みではあるが、ストレスの溜まる相場と考えられます。押し目買い一貫”
投資家は無尽蔵の資金を持っているわけではない。“今が底値だ”と思えば、持ち株を売って資金を作るしかない。その資金を使って底値(つまり、その時の相場)で買った銘柄が多少上ったとしても、《ミリオン》は年末にかけて大相場が来ると予測していたから、多少の上げでは利食いしたとは思えず、その銘柄を持ち続けている間に、結局値下がりした可能性が強い。
だから、次の底値の局面では、その銘柄を損切りして資金を作る気分にならず、指をくわえて見ているしかなかったはずだ。《ミリオン》が何遍も繰り返す “今が底値だ”というコメントはなんとも空々しいのである。
そしてとうとう12月25日には1,100円の大暴落となった。それに対するコメントは次の通り。
“一体何がここまで売らせるのか? 理解に苦しんでおります。しかし、理屈の通らないのも又相場、今日の大引けが相場としては正しいのです。(中略)個別銘柄はほとんどが底値指数を割り込んでオーバーシユートの売られ過ぎ。ここからの安い所は、買って買って買いまくる”
その相場観には同感である。しかし、資金がなければ “買って買って買いまくる” ことはできないのだ。相場に“理解に苦しんでおります”という気持ちは理解できるが、もっと理解に苦しむのは相場の判断を誤ったことを認めようとしないアンタの態度である。
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