最近、外国人の旅行者が増えた。彼らに日本滞在をエンジョイしてもらいたいと願っているが、それには我々のホスピタリティー(もてなしの心)も必要である。
外国人との交際がなければホスピタリティーを発揮する機会はないと思うかも知れないが、そうではない。それはホテルなどのエレベーター内での振舞い。降りるとき、レディーファーストにしなくてはならない。
私がまだ20台で商社のNY駐在員だった頃の話。親しいアメリカ人の友人とエレベーターに乗っていて1階で降りるとき、彼が指で私の腕に軽く触れた。それは、「老婦人がいるから、彼女を先に降ろせ」という合図で、私がレディーファーストの習慣を知らないのではないかと懸念したらしい。
エレベーター内でのレディーファーストのコツは、女性と乗り合わせたら、さりげなく壁際に寄って、自然に女性が先に降りるように仕向けること。相手が白人でなくても、欧米の習慣を身につけている場合があるから、同じ振舞いをするように心掛けておく方が間違いがない。
例外は、混んでいて動きがとれないときと、対象が明らかに日本人女性の場合。日本人女性を先に降ろそうとすると、不思議そうな眼で見られる。
気苦労だと思うかもしれないが、慣れれば簡単なことだから、「日本人男性は不作法だ」などと思われないよう、そして彼女らが気分よく帰国するよう、心掛けようではないか。
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