頑固爺の言いたい放題

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“平和”の文字がある憲法の条文

2019-03-08 14:58:18 | メモ帳

3月4日、たまたまTVのチャンネルを国会中継に合わせたら、参議院予算委員会のシーンで、森裕子氏(自由党)が質問していた。相変わらず挑戦的かつ威圧的な詰問調で、人に嫌悪感を抱かせる態度だ。典型的な野党の女闘士である。

その次に登壇したのが、有村治子氏(自民党)。キビキビとした爽やかな口調は森裕子氏とまったく対照的。いかにも与党の優等生議員という印象で、30歳台半ばにして大臣に抜擢された経歴(現在49歳)も、“さもありなん”の感がある。彼女の発言は多岐にわたったが、二つだけ取り上げる。

まず、女性議員に対するセクハラ問題。議員同士の会合で、女性議員に酒のお酌を強要するとか、体にさわる不届き者がいるという。ほとんどの女性議員は、おさわりしようものなら、ぶん殴られそうな方や、頼まれてもおさわりしたいとは思わない方だが、なかなかの美形もいるし、「こいつなら、やりそうだ」と思う助平面も見かけるから、「セクハラはやめて頂戴」という有村氏のリクエストに納得である。

有村氏は飛び切りの美人ではないものの、ポッチャリ型で親しみやすい雰囲気があるから、セクハラの被害者になることは十分想像できる。もっとも、私は有村氏がセクハラされたことを自慢しているように感じたが、それは私の思い過ごしだろうか(笑い)。

さて、有村氏のもうひとつの発言は、「日本国憲法に“平和”という言葉が入っている条文がひとつだけありますが、それはどの条文でしょうか」である。その質問に対し、内閣法制局の官僚が「その条文とは、憲法の序文です」と回答し、その部分を読み上げた。すなわち、

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した

有村氏は回答を聞いただけで、次の話題に移った。つまり、彼女は予算委員会に出席していた人々とTVの視聴者に考えることを委ねたのである。彼女があえて口にするなら、次のようになったのではなかろうか。

憲法では、諸国民が“平和を愛する”と勝手に判断しているが、残念ながら現実はそうではない。中国や北朝鮮はもとより、今や韓国も準敵性国家となった。そんな物騒な国々に「公正と信義」を期待し、「安全と生存」を依存するなんて、お人好しもいいところで、ありえないファンタジーである。

あえて口にするよりも、国民が自分で考えるように仕向けるのは、心憎いテクニックだ。さらに付言すれば、「現行憲法は時代にそぐわなくなっているから、改正しましょう」という提案を暗示しているのではないか。

ちなみに、この2件とも翌日の各紙の「国会の論戦」報道には載っていなかった。

 



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