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中国に「精日」出現

2019-06-16 20:02:04 | メモ帳

「なぜ中国は日本に憧れ続けているのか」(石平著 SB新書 2019年6月15日刊)に、中国に「精日」と称する若い中国人が増えているという記述があった。「精日」とは精神日本人を略した言葉で、精神的に自らを日本人とみなしている若者のことだという。彼らは旧日本軍の軍服を好んで着、ネット上ではこれらのコスプレ写真が出回るようになっている。

“ナニこれ?”と思いWikipedia で調べると、次のような記述があるから、「精日」は1年以上前に中国で生まれたトレンドらしい。知らなかった。

2018年2月22日には、南京の警察当局は南京戦の激戦地で、旧日本軍の軍服を着て記念撮影をしていた中国人男性を拘束した。3月8日の全国人民代表大会での記者の精神日本人に関する質問に対して、王毅は「中国人のクズだ」と答えた。中略

中国共産主義青年団は日本の漫画やアニメが好きなのや、日本料理を食べたり日本文化を愛することは精神日本人ではないとする。精神的日本人とは熱狂的な日本軍国主義の特徴を持ち、自分の国家や民族への冒涜や侮辱の上に築かれているとする。そしてこれは興味や愛好の範囲を超えているとする

私は最初、「精日」とはオタク系若者のトレンドかと思ったが、YouTubeにアップされている意見を読むと、そんな表層的なことではなく、日本観光の結果生まれた日本文化や生活態度全体に対する好感が「精日」というトレンドの背景にあるようだ。その点、中国の若者は韓国の反日一辺倒とは大違いである。

https://www.youtube.com/watch?v=KarzLVn5wfU

ところで、「なぜ中国は日本に憧れ続けているのか」のカバーには、次のような記述があり、本書の内容を簡潔に説明している。

日本に不老長寿の薬を求めた始皇帝、安住の理想郷を求めて日本に住みつく渡来人、人生のすべてをかけて渡来した鑑真、『魏志倭人伝』ではその国民性が称賛され、明治日本は近代化の模範になった。その後「おしん」からは美しい人間性を学び、ついには精神的日本人(「精日」)、つまり日本人と同化したいという人たちまで現れた中国。

そして、最近の日本観光ブーム。民間レベルでは日中関係は申し分ない状況にあるが、それでも2012年に尖閣問題に端を発する官製デモで、日系スーパー焼き討ち事件が発生した。それから7年、中国大衆の反日感情は多少弱まったと思うし、中国政府が日本に擦り寄っている状況では官製デモは起きないと思うが、どうだろう? 



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