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いい歳をしておもちゃを精進。京都、新京極でロードショーを観て以来32年。ポリススピナーとブラスターへの憧憬は変わることなく続いている。暗いスクリーンのなかで鈍く光るブラスターはそのディーテールさえ把握しきれず。当時は雑誌などに載る不鮮明で小さな写真からイメージを結像するしか手法はなかった。そしていま、ようやくリアルなブラスターを手中にできたことに安堵している。思えば大阪万博でバラ色の未来を見せつけられ、数年後にはオイルショックに日本沈没、ノストラダムス騒動。世界は1999年で滅びると大人が騒ぐ。ユリゲラーはスプーンを曲げ、矢追はUFOがもう来ていると特番を組む。滅びる地球を捨て既に人類は火星への移住を始めているとまで捲し立てる。そしてそんな折、ブレードランナーでは酸性雨に煙る暗澹たる未来が描かれていた。これぞ我々の辿ってきた世界の延長線に違いないと信じたかった。1999年もすんなりと過ぎてしまいいよいよブレードランナーの世界観だけが最後の期待となった。そして現実世界が映画設定の2019年11月に追いついてしまった。こんなチンケな現実はきっとまぼろしに違いない。それは映画「Brazil」でロボトミーを施術されたサムが観たハッピーエンド。きっと窓の外では酸性雨が降り注ぎレプリカントが闊歩しているに違いない。このカオスを生き延びるためにこのブラスターは必要なのだ。
第三の選択
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