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OLYMPUS PEN S 分解修理

2024年07月28日 | 修理・工作・技術

OH(オーバーホール)と革貼り換えでハンサムに

PENTAX 17の記事を書いてから久しぶりにケムンパスのPEN Sを防湿庫から取り出して手慰みに空シャッターを切って遊んでいた。何度かシャッターを切るうちにレンズシャッターと巻き上げダイヤルの連携が怪しくなり巻き上げダイヤルのロックが緩解されなくなった。簡単なリンクの固着かと軍幹部を開けてみるも原因はレンズシャッター側と判明。簡単チェックのつもりが全分解のOHとなってしまう。縮んでいた貼り革を剥ぎレンズボードを降ろす。距離計ダイヤルはフォーカス位置を狂わせたくないとの心理が働きレンズユニットの裏側を分解したのが運の尽き。シャッター幕がばらけてしまう。このPEN Sは20年振りの分解なので勝手を忘れていた。ここまで分解するならと簡単修理からOHに変更。各所のクリーニングと注油をして整備。ついでに縮んだ貼り革も新規にストックから切り出し貼り換える。全ての調整整備を終えハンサムな姿に戻る。

軍幹部だけ開けての簡単メンテのつもりが・・・

結局レンズシャッター部まで分解する羽目に

ここまで作業したついでに革の貼り換え

このPEN Sはその昔、イタリア旅行したときにリバーサルフィルムでベネチアの街並みをスナップしたことがあった。露出はシビアだけれど2倍のコマが並ぶスリーブは賑やかで楽しかった。

 

ベネチアの路地をスナップ

PENTAX 17を買われた方は折角なので奮発してリバーサルフィルムで撮影して欲しいものだ。因みに今回整備したPEN SはPENとOMシリーズの生みの親、米谷さんのサイン入り。つまりは家宝なのである

ダイヤモンドペンで開発者 米谷氏のサイン

 

 

 

 


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