黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

南牧の秘境・黒瀧山不動寺4(檀家を持たない寺)

2021-07-25 15:39:51 | 黄檗宗のお寺を訪ねて

今朝、ひめちゃんは小次郎パパとお散歩に出ました。

諏訪神社の前で、どうしてもイヤイヤの二人です。

じゃあ、山上の元蓮田に行ってみよう

あたちは、あんまり気が進まないけど、まあ行ってみましょう

ボクも仕方なく付き合います

 

あれ、1つも咲いてない

たしか一昨年まで、手前の田んぼ一面は、蓮田でした。

隠れた蓮の名所で、それなりに地元のひとは訪問していたようです。

 

昨年所有者が変わったのか、蓮田は掘り起こされ稲が植えられました。

でも、所々に生き残り、けなげにピンクの花を咲かせていました。

今年は徹底的に駆除が行われたのでしょう。

田んぼの淵に、わずかの葉っぱを見るだけです。

来年は、葉っぱもないかも

 

ひめちゃんちの蓮の花も、4日目、花が開く時間が早くなってます。

あれ、脇から小さな花芽が出てきました

 

 

 

黒瀧山不動寺、開山堂から戻ります。

滝の前のお堂に参拝です。

大雄宝殿(本堂)です。

浄財箱の後方から、前方正面のくり抜き穴からお姿を拝むことが出来ます。

 

所々にとても親切なアドバイスがあります

訪れる人に、やさしいお寺です

 

大雄宝殿の扁額は、潮音上人の書なのです。

 

浄財箱にお賽銭を入れて合掌。

穴から失礼します。

合掌

 

改めて見回すと、かつてはきれいに彩色されていたのでしょう。

堂々たる本堂です

 

行きには、不動堂から竜神の滝周りで、山際を歩きました。

初めて、臥龍橋を渡ってきました。。

大雄宝殿(本堂)に行くのに、本来はこの橋を渡るのですね。

 

青紅葉の似合う大雄宝殿を後に、山門に向かいます。

 

右の授与所で御朱印を頂きました。

御朱印は、本来は納経した証として渡されたものだったと、ご教示頂きました。

写経体験もできるということです。

そのうちに機会がありましたら、よろしくお願いします。

 

黒瀧山不動寺の開山・潮音禅師についての冊子も求めました。

黄檗宗黒瀧派の本山、黒瀧山不動寺は修行の寺、檀家を持たない寺だそうです

檀家を持たずに、潮音禅師の中興開山以来350年です

多くのお寺が檀家によって存立している昨今、素晴らしいことです

 

御朱印も祈祷して頂いて、受け渡されました

ありがとうございます。

 

「ここは秋の紅葉の季節も、とてもいいです。11月の下旬くらいが一番きれいです。また、お出掛け下さい

「ありがとうございます。またそのころにうかがいます

 

 

鐘楼堂によって、鐘を付いて帰りましょう

 

おや、鐘楼堂前にどなたかな?

「帝釈天と四天王」かな?

合掌

 

鐘楼堂建立之碑です。

 

階段を登ると、

この梵鐘には戦艦陸奥の羅針盤が合鋳されています。世界平和と災害のない世の中を念じてお撞き下さい。

前方には

七分の力でやさしく撞きましょう

 

やさしく七分の力を込めて、撞きました。

合掌

 

 

(黒瀧山不動寺 終 )

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南牧の秘境・黒瀧山不動寺3(幽玄静寂の一刻・開山堂)

2021-07-24 17:04:26 | 黄檗宗のお寺を訪ねて

ひめちゃんと獅子丸は、堀之内を北に出ます。

早々と用を済ませたひめちゃんは、もうご褒美のおねだりです。

小次郎パパとタバサねーちゃんも、やって来ます。

にぎやかに、家族でお散歩です

ひめちゃんちのただ1輪の蓮の花も、開花して3日目、咲き進んできました。

 

 

 

 

(黒瀧山不動寺、境内の散策続きます。)

深山の風景に癒やされて、疲れも忘れました

竜神の瀧下のお堂に降ります。

階段の角には、勢至菩薩(?)です。

飾らない木彫りの仏様に、合掌

 

階段を降りて、さてこちらのお堂にお参りです。

おや、開山堂の案内が目立ちます。

開山堂は右階段をお上り下さい。五代将軍綱吉公の嫡男虎松丸君、佐賀鍋島の松平信濃守綱茂らの位牌も安置され、正面の潮音禅師の寿像は等身大で、延宝五年京仏師康祐法眼が刻んだものです。上州の奥の院といわれる黒瀧山不動寺を体感して下さい。天地一杯の呼吸をして、幽玄静寂の一刻をお過ごし下さい。

 

ごめんなさい

先に開山堂にお参りしてきます。

 

また、階段を登ります。

 

門のある開山堂です

 

まず左手に歴代塔、歴代住職の合葬墓です。

本来は、左の山際にあるこちらのお墓が、歴代住職のお墓でしょう。

合掌

 

また、階段を登ります。

 

登りきって、振り返ります。

深山の幽玄静寂の空気を、深呼吸です

 

さて、開山堂に参拝です。

残念ながら、中の様子はうかがえません。

葵のご紋の賽銭箱にお賽銭を入れて、合掌

 

開山堂の説明もあります。

図録か何かあるといいですね。

絵はがきでもいいかな?

 

左回りに、開山堂の周りを散策です。

不思議な建造物があります。

潮音禅師のお墓のようです。

合掌

 

ふと山際を見上げると、ヤマユリです。

本当に生命力のある花です

 

一周してきました。

おや、巣箱です。

いろいろな野鳥がいるらしいですけど、今回は全く逢えませんでした。

 

りっぱな宝篋印塔もあります。

手前は、灯籠かな?

支えている邪鬼が、なんとなく微笑んでいるような

 

幽玄静寂の一刻を満喫して、滝の前のお堂に戻ります

上州の奥の院・黒瀧山不動寺を体感して、戻ります

 

(つづく)

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家族の再生

2021-07-23 14:33:04 | 獅子丸な日々

小次郎パパは、先日15才になりました。

人間だと、76才とか

コジくん、おじいちゃんです

連日の猛暑、ハイシニアのコジパパは、襟巻き犬をしています。

タオルの中に、ミニ保冷剤を巻き込んで、首に巻いています。

昨夏は、七海ママと小次郎パパ、そろって襟巻き犬でした

パパのお部屋には、ママの形見・キリン枕が一緒です

ひめちゃんたち若いもんは、まだ保冷剤を食いちぎってしまう可能性があるので、巻けません

 

 

 

 

今朝、獅子丸はどうしても東の牧場へ行くと、道を譲りません。

ちょっと早めに出たから、行ってみようか

 

やったね

満面の笑みの獅子くんです

 

あたちも、たまにはヤギさんに逢いたいよ

 

 

この道には道標があります。

「北 大久保・高泉」、まだはっきり見えます。

左(南)からの細い道が、幹線道路だったのです

 

 

道標を過ぎると、牧場の子牛牛舎です。

さすがにこの時節、風を通すために、少し空いてます

獅子丸の向こうには、古墳の石です

 

 

さて、ヤギさんいるかな?

おはよう

 

新米ヤギパパが、家族を呼びに行ってくれそうです。

みんな出てきてくれました

バイバイ、また来るよ

忌まわしい記憶の「エサあげないで!」が目立ちますけど、家族は再生しました

 

 

思い返すと、冬のある日、獅子丸とひめちゃんがやってくると、いつものヤギさん家族の姿はありませんでした

そして、「エサあげないで!」「エサ×」の掲示がありました。

ヤギにとって毒なものをもらって、家族が命を落としたのです

生き残ったのは、先代のヤギパパと新米パパのボクだけでした。

 

ボクがいつの間にか新米パパになって、家族が再生していたのです

あれ、先代ヤギパパはどうしたんだろう?

 

 

獅子くんたちは、更に上のタケイ沼を目指します

沼下には、種子採種ほの表示で住所があります。

ここは大久保(桐生市新里町大久保)です。

 

沼は、まだみどり沼でした

でも、カモさん2羽います。

クチバシがみどりです。

藻を食べるのかな?

 

 

帰り道、ひめちゃんが戦闘モードです

初めて会う、太めの高齢の赤柴です。

バイバイ

 

ひめちゃん、おばあちゃんだよ、気にしない、気にしない

 

 

七海ママが逝ってから、もう6ヶ月経ちました。

ののこねーちゃんが逝ってから、もうじき1ヶ月です。

獅子くん、ひめちゃん、そろそろ家族の再生だね

 

 

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南牧の秘境・黒瀧山不動寺2(不動堂と天女窟と竜神の瀧と)

2021-07-22 16:27:41 | 黄檗宗のお寺を訪ねて

朝から強烈な太陽の光です

ひめちゃんは、小次郎パパとお散歩に出ます。

おかあさんの準備が出来るまで、待機です。

ハイシニアのパパと一緒なので、堀之内の北方を歩いて戻りました。

 

お散歩から帰って、ご飯がみんなに配られて、ふと見ると、蓮の花が開こうとしています。

鉢の中でたった一輪、鮮やかに咲き出しました

 

 

 

 

黒瀧山不動寺、山門をくぐって、不動堂を目指します。

「金躰不動明王」の元気なのぼり旗が、何本もはためいています

 

左奥には、中国の山水画に出てくるような峯です。

 

手水社があります。

かつては、真っ赤かだったのかな?

 

手水社の隣に、開山・潮音禅師碑銘があります。

潮音道海禅師碑銘
字は潮音 諱は道海 寛永五年佐賀県小城に生る 十三才で出家 十七才で諸国に行脚 承応三年(1654) 宇治黄檗山隠元禅師に参じ木菴禅師の鉗鎚を受けて大法を嗣ぐ 徳川綱吉公の帰依篤く 萬徳山を開創 延宝三年(1673)の秋黒瀧山不動寺を開山し更に二十余ヵ寺を開山末寺末庵二百余を擁し黒瀧派(緑樹派)を成す 
元禄八年(1695)八月二十四日岐阜萬亀山で遷化 卋寿六十八法嗣六十四受戒十余萬著述多数 

遺偈 六十八掣風掣顛 掉臂行處蹈倒大千

 

ここは、黄檗宗黒瀧派(おうばくしゅうくろたきは)の本山だったのです

 

不動堂です。

悪や災を切り砕き人々に気力と安らぎを授けます。

 

金躰不動明王は、厨子の中かな?

悪や災を切り砕き気力と安らぎを下さい

合掌

 

 

おや、竜神の滝の案内です。

 

矢印に従って、お堂の裏に回ります。

 

弁天様です。

こんなにみごとな弁天様は初めてです

合掌

 

ここは天女窟です

弘法大師伝承の爪彫り不動の摩崖仏あり

潮音禅師が入山するまで、ここを道場として真言密教の修行者達が滝に入り山谷を駆け日夜励んだと伝わる

 

爪彫り不動の摩崖仏は、宝剣の上です。

合掌

 

そばに弘法大師像もあります。

合掌

 

 

行く手に滝の水が降り注ぎます。

不動の滝です。

合掌

 

 

(つづく)

 

 

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南牧の秘境・黒瀧山不動寺

2021-07-21 16:04:12 | 黄檗宗のお寺を訪ねて

ひめちゃんと獅子丸は、堀之内を北の出てお散歩です。

蕨沢川沿いの道を帰ります。

おや、川沿いの石造物にも、夏の強い日射しです。

草刈りしてもらって善かったですね。

この間まで、草に埋もれて、お姿が見えませんでした。

この道はまっすぐでないところが魅力です。

昔の道なのです。

小林の相応寺住職に引率された滝沢不動参りの人々が、集合場所・関の摩崖仏を目指して上って行ったかも知れません。

 

 

 

 

大久保不動尊(太田市大久保町)は、西上州黒瀧山不動寺(くろたきさんふどうじ)で修行した修験者が開創したということです。

西上州の黒瀧山不動寺、検索すると、なんと現在も存在します。

甘楽郡南牧村(かんらぐんなんもくむら)のかなりの山奥・秘境にあります。

これは是非行ってみなくてはなりません。

2時間半くらい、休憩を入れると、3時間くらいの道のりです。

 

7月17日、ひめちゃんたちの朝散歩の後、身支度を調えて出発です

 

途中、大胡のマクドナルドで朝マック

ひたすら西に走ります。

 

道の駅下仁田です。

休憩します

 

わー、ソフトクリーム食べたい

新鮮野菜を購入して、ソフトクリームで元気を復活させて、先を急ぎます。

 

上信電鉄の電車と走ります

 

やっと、南牧の表示です。

すれ違いも困難な山道ですけど、まあ常広寺の若和尚の実家・甘楽秋畑の天徳寺に行った経験から、落ち着いて進みます

でも、かなりの上り坂のようで、車もやっと上ります

 

もう限界かなというところで、やっと駐車場に到着です。

下界からの訪問者にはかなりの秘境ですけど、まだまだすごい山奥がありそうです。

 

黒瀧山不動寺登拝口、杖が置いてあります。

後で考えると、杖を借りた方がよかったかも。

 

ひたすら上ります。

見た目より、実はかなりの上り坂です

きつい

上を見上げると、ヤマユリです

ヤマユリって、案外生命力の強い生き物だ

 

まだまだ、つづら折りの道を上ります。

向こうに、ちょっぴり赤い屋根が見えます

いろんな小鳥がいるんですね。

 

やっと建物が見えてきました。

右の建物で、御朱印をお願いします

 

境内の案内です。

 

山門を目指します

大きな杉の木があります。

数百年、ここで生きてきたんですね。

 

重厚な山門です

 

山門の説明があります。

鐘楼門として寛政10年(1798)四十二代祖駿禅師の代に再建。梵鐘は戦時中の昭和17年に供出した。楼階正面には元禄5年の最初の山門に潮音禅師が東海禅窟と揮毛した肩額あり。

東海禅窟の額です

 

不思議なものがあります

木魚は、もとはこんな形をしていたのです。

 

隣に、この寺についての説明があります。

都合で2枚になります。

行基伝承、秘仏金躰不動明王を本尊として千余年悠久の歴史を刻む。

江戸時代中興開山された潮音道海禅師は、館林に綱吉公開基の広済寺を開き、先代旧事本紀大成教出版を機に延宝三年(1675)黒瀧山入山。

 

 

山門をくぐって、不動堂を目指します

 

 

(つづく)

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