三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

開発と自然の保全

2011年10月29日 | 環境・都市計画
 28日の午後、三田市都市計画審議会が開催されました。
 審議会の内容は、今開発が始まっている工業団地「第2テクノパーク」に関しての都市計画の変更などについてです。

 28日は、第2テクノパークに隣接する皿池湿地などを視察。
 レッドデータブックに記載されている絶滅危惧種が生息する場所として、それらの保全を目的に風致公園として指定することやテクノパークの建築制限などを計画決定するために、現地視察と併せて実施されました。

 まず、最初に開発が進んでいる第2工業団地の現場へ・・・・。

 かなり造成が進んでいることが写真でも分かります。前方に緑の山が見えますが、そちらの方角が、今回風致公園として見直しがかかつた区域となります。

 さて、現地造成現場から移動し、都市計画審議会委員のメンバーは、風致公園に指定する区域の湿地帯へ・・・。

 途中、ぬかるんだ小道を歩いて皿池へ・・・・。

 湿地を目の当たりに「兵庫県立人と自然の博物館」の研究員の話しを伺いました。
 「湿地を保全するということは、このまま何もせずにほっとけば良いのではない」
 「人が里山と同じ様に湿地帯の周囲の木の伐採を行い、適正管理が出来て初めて、湿地帯一体の希少動植物が生息できる」
 どうやら、湿地帯を守るには、自然に任せていてはダメなようです。
 人の力が必要です。
 この当たりに都市計画決定で保全する区域にするのは良いが、その後の手当てをしない限り自然は守れないという反作用が働いています。
 労力とお金がかかるのです。
 振り返れば、人間は開発により自然を破壊して暮らしてきました。
 「私は、一切自然を破壊していない。関係ない」とおしゃる方でも間接的には自然破壊の恩恵に預かっています。私もその一人だと思います。

 今回、一部のエリアの空間を自然保護地域として指定しますが、将来管理面でお金がかかる事をある意味覚悟して指定しているのではないでしょうか?
 三田市も環境保全に尽力している姿を見せるのは、対外的に悪いことではないとは思いますし、恩恵への恩返しではないかと思いますが・・・。

(写真:皿池湿地)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする