福島県での研修会、続編を掲載します。
1月30日。川内村災害対策本部で村長さんの11ヶ月近くに及ぶ話を聞いた後、全国災害ボランティア連盟(以降:全災連と記載します)を乗せたバスは、15時~基調講演と宿泊地にもなっている岳(だけ)温泉へ向かいました。
岳温泉は、二本松市にあり、福島第1原発から60キロ圏内、放射線の影響が少ない場所になっているとのことでした。
全災連のバスに二本松市で住職をし、かつ幼稚園を営んでいる方が乗り込まれ、ここからは、「放射能に汚染された食材を園児に食べさせてはならない」という思いで、保護者らの寄付金を集め、自ら民間の放射線測定所を立ち上げて、児童の食材を中心に測定している方のお話を伺うことができました。
何故、測定所が幼稚園の中ではないのか? それは、幼稚園自体が屋根や周囲に降り注いだ放射性物質の影響でバックグランド(大気中で測定される放射線量)が高く、測定への影響を避け、最も影響が少ない岳温泉近くの民間住宅を借りて測定しているのだそうです。
私たちは、もう間もなく岳温泉の入口という場所で降り、NPO法人の経営する市民放射線測定所へ向かいました。(下記は民間住宅外観)
この場所に測定している場所があることすら外観からは、分かりません。
そして、全災連の一行は、測定している部屋へ案内され、さらに詳しい話を聞く事になりました。
その一場面が次の写真です。
部屋は、元飲食店を営んでいたような部屋、カウンターもあります。
話しは続きます。
「幼稚園の屋根は、除染作業をしたが、それでも子ども達が安心できる放射線量まで下がらなかった。」「結局、屋根を全部入れ替えてようやく放射線量が下がりました」
この話しは、高圧洗浄による「除染」が如何に難しいのかを端的に現しています。
また、「私の子ども二人は、家で食べた食べ物ではなく、給食により内部被爆が判明しました」「それも福島県産の食べ物ではなく、安全とされた県外の食べ物で被爆したのです」「給食の食材を測定していれば、子ども達の内部被爆は避けることができたのですが・・・・」
福島県下の自治体の対応の遅れが、児童の内部被爆を招いたとも言えます。
また、このことは、牛肉汚染問題で明らかなように放射性物質は広範囲に広がっており、動物の食の連鎖により、今後高濃度の食べ物が出現するかも知れない。と言うことを予言しています。
NHKの番組でも千葉県沖合いの海底には、500ベクレルを越す泥が沈んでおり、食の連鎖による影響で特に底物の魚類に与える影響が出てくると報道されていました。
既に大規模店では、国の暫定基準値よりも厳しい基準の放射線の測定が始まっています。「消費者の安全・安心につなげたい」と言う方針は、納得します。
これからの数年間、放射線の影響がなくなるまでは、食品表示に消費期限だけではなく、放射線安心マークをつけるなどの動きも出てくるのではないかと感じます。
このことが、福島周囲で採れる作物の「風評被害」をなくする動きにもつながると思います。
さて、測定器そのものは、写真にあるように実にコンパクトなものでした。検出限界値は、10ベクレルまで測定できます。
幼稚園児に出す給食以外に、近隣から食材の測定依頼もあるそうで、安価で引き受けているとのことでした。
その3は、わらじ通信駅まき臨時号にも掲載した、警戒区域、楢葉町の現状を報告します。
1月30日。川内村災害対策本部で村長さんの11ヶ月近くに及ぶ話を聞いた後、全国災害ボランティア連盟(以降:全災連と記載します)を乗せたバスは、15時~基調講演と宿泊地にもなっている岳(だけ)温泉へ向かいました。
岳温泉は、二本松市にあり、福島第1原発から60キロ圏内、放射線の影響が少ない場所になっているとのことでした。
全災連のバスに二本松市で住職をし、かつ幼稚園を営んでいる方が乗り込まれ、ここからは、「放射能に汚染された食材を園児に食べさせてはならない」という思いで、保護者らの寄付金を集め、自ら民間の放射線測定所を立ち上げて、児童の食材を中心に測定している方のお話を伺うことができました。
何故、測定所が幼稚園の中ではないのか? それは、幼稚園自体が屋根や周囲に降り注いだ放射性物質の影響でバックグランド(大気中で測定される放射線量)が高く、測定への影響を避け、最も影響が少ない岳温泉近くの民間住宅を借りて測定しているのだそうです。
私たちは、もう間もなく岳温泉の入口という場所で降り、NPO法人の経営する市民放射線測定所へ向かいました。(下記は民間住宅外観)
この場所に測定している場所があることすら外観からは、分かりません。
そして、全災連の一行は、測定している部屋へ案内され、さらに詳しい話を聞く事になりました。
その一場面が次の写真です。
部屋は、元飲食店を営んでいたような部屋、カウンターもあります。
話しは続きます。
「幼稚園の屋根は、除染作業をしたが、それでも子ども達が安心できる放射線量まで下がらなかった。」「結局、屋根を全部入れ替えてようやく放射線量が下がりました」
この話しは、高圧洗浄による「除染」が如何に難しいのかを端的に現しています。
また、「私の子ども二人は、家で食べた食べ物ではなく、給食により内部被爆が判明しました」「それも福島県産の食べ物ではなく、安全とされた県外の食べ物で被爆したのです」「給食の食材を測定していれば、子ども達の内部被爆は避けることができたのですが・・・・」
福島県下の自治体の対応の遅れが、児童の内部被爆を招いたとも言えます。
また、このことは、牛肉汚染問題で明らかなように放射性物質は広範囲に広がっており、動物の食の連鎖により、今後高濃度の食べ物が出現するかも知れない。と言うことを予言しています。
NHKの番組でも千葉県沖合いの海底には、500ベクレルを越す泥が沈んでおり、食の連鎖による影響で特に底物の魚類に与える影響が出てくると報道されていました。
既に大規模店では、国の暫定基準値よりも厳しい基準の放射線の測定が始まっています。「消費者の安全・安心につなげたい」と言う方針は、納得します。
これからの数年間、放射線の影響がなくなるまでは、食品表示に消費期限だけではなく、放射線安心マークをつけるなどの動きも出てくるのではないかと感じます。
このことが、福島周囲で採れる作物の「風評被害」をなくする動きにもつながると思います。
さて、測定器そのものは、写真にあるように実にコンパクトなものでした。検出限界値は、10ベクレルまで測定できます。
幼稚園児に出す給食以外に、近隣から食材の測定依頼もあるそうで、安価で引き受けているとのことでした。
その3は、わらじ通信駅まき臨時号にも掲載した、警戒区域、楢葉町の現状を報告します。