三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

出石町を委員会で視察 ~住まう人がまちをつくる~

2009年06月30日 | 行政視察報告
 29日(月)は、都市環境常任委員会の皆さんと県内の観光地で有名な豊岡市出石町へボランティアガイドの育成について視察を行いました。
 出発時には、曇っていましたが、現地に近づくにつれあいにくの雨模様の天気となりました。
 兵庫県では今「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」を展開中であり、わがまち三田も川本幸民や白洲次郎を題材にしたキャンペーンを行ってはいますが、多くの方に三田の地に足を運んでもらうには、何かが不足しているのは自明です。
 わがまち三田には、一体何が不足しているのか?
 今回の出石町視察を通じて箇条書きですが、感じたことを整理してみます。
ア 古さをアピール
 城下町の良さをそのまま活用している。大火で家屋の焼失があったものの、古いイメージを残してまちを再生した。
 芝居小屋「永楽館」の復活はまさしくこの良い事例です。昭和39年に閉館していたものを平成に入って蘇らせたのです。館内に入るとまさしくタイムマシーンで時代を遡ったかのよう。芝居がなくても、館内見学だけでもリピーターが増えること間違いなし。
イ 市民のまちづくりへの想い
 小さな城下町で育った出石町の皆さんの底流にある反骨精神なのか「何もないまちは、このままでは水没する!」という市民が結束している。
 現在の44軒の「出石そば」のお店も、もともとは昭和40年代前半に2軒程度でスタート。これに出石焼のお皿でそばを出すようになったのが、現在の原点。
ウ 味
 観光課の加藤課長曰く「男性よりも女性」をターゲットにして、そばの味で勝負した。男性は奥さんについてくる。リピーターもありこれが大当たり。
エ 職員の動き
 観光課の加藤課長曰く「情報発信のためなら何でもする!」と勢いのあるご発言。これも出石のため、市民のためのお気持ちが十分に伝わって来ました。
 まちを動かすのは、そこに参画する市民と支えとなる行政があればこそ。課長の「議員の皆さんも黒子に徹してまちづくりをして欲しい」のお言葉には、妙に納得させられます。
  
 出石の町へは、この私も数年前から年末に年越しそばを食べに家族で行くようになりました。しかしながら、意外と知らないところを再発見してしまいました。
 行く度に違うところが見えるようになるとこれがまた、その町の魅力となるのだと感じます。
 写真は昨日デビューしたばかりの観光ボランティア(白い袋を肩から掛けている方)に説明していただいている様子のものですが、ボランティアとは言っても、ボランティアを育成するために現在は行政からの時給が支払われている。とのことです。
 観光客からも1回100円~200円を案内料で貰うようにするとさらに案内人の方の意識が変るのではないか?と個人的には思います。
 さて、三田市に戻りますが、「観光でまちを起こす」という明確な方向性がやはり必要となってきます。中途半端は返って経費を溝に流すようなものではないか。やるなら、やるで徹底したまちの基礎データづくり(あるのかも知れませんが)からはじめ、いろんな課の連携が必要です。阪神地域に近いという立地条件は抜群ですが・・・・。
  

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