昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

木枯らし

2018-12-05 16:14:50 | 俳句

明日をも知れぬ戦国武将だが、後嗣を得る得ないで、その後の家の興亡がかなり変わってくる。
毛利、北条は良き後継者を出した。
それで家も数代安泰だった。
しかし、織田、豊臣は後嗣に恵まれなかった。
そこで程なく滅んだ。
そのことを知っていた家康は、子の資質に頼らない集団指導体制とした。
スタッフを中心とする近代政府の原型ともいえる。
しかし、優れた子を育てる意思と環境は現代でも重要である。
子供の育成ということを無視した、男女共同参画という政策は家族の崩壊、国家の崩壊を目指しているとしか思えない。
改めるべきである。

木枯らしやいずく異郷の旅のみち   素閑

凩のすり剥けたるや膝頭   素閑

ことのほか蒸したる饅頭木枯らしや   素閑

木枯らしや厳父慈母と言い習し   素閑

良寛もさぞ寒きなれ木枯らしや   素閑

木枯らしや原に置き去れふるぐるま   素閑

木枯らしや吹いて行く先走り追い   素閑

凩やさても帽子を押さえたり   素閑

野を抜けて木枯らしの林鳴りにけり   素閑

曾良ともに木枯らしの野を吠えにけり   素閑

裾まかれ木枯らしの野に一人立ち   素閑

木枯らしの負うに耐えざる借財や   素閑



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