昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

虎落笛

2018-12-23 16:41:30 | 俳句

オカブが知っている中で最も住みやすい地はオーストラリアのシドニーの辺りだろう。
南緯度のそう低くないオーストラリアの沿岸部は冬は温暖、夏は清涼である(尤も季節は北半球の日本と真逆であるが・・・)。
先進国でも豊かな国なので街は整然として清潔である。
見るべきモニュメントは多く物価もそう高くない。
そういう訳で、少なからぬ日本人がオーストラリアに移住している。
日本人だけではない。
住みやすいとあらばどんな人でも事情が許せば移り住むだろう。
白豪主義などというものも過去のものとなった。
そういう訳でシドニーも昔と比べて治安も悪くなったし、物価もそれほど安くないらしい。
世の中ままならぬものである。

林なき平の原の家虎落笛   素閑

うつくしや虎落笛にて葉の舞える   素閑

駅よりの坂を上がりて虎落笛   素閑

虎落笛太宰の墓所を通りけり   素閑

陽の落ちて暮れもまたよし虎落笛   素閑

虎落笛電車の走る店の先   素閑

頭には毛帽子つけよ虎落笛   素閑

深代の蕎麦屋の旗や虎落笛   素閑

闇夜にていくかた知れず虎落笛   素閑

街頭に出てくしゃくしゃに虎落笛   素閑

闇の中星も飛ばさむ虎落笛   素閑

鉄のごと重き雲走り虎落笛   素閑


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