「密教」という言葉は諸賢はご存じであろう。
仏教の本道である「顕教」に対して、秘匿の教えとしての密教である。
教外別伝の禅とは違う。
空海と最澄が中国から日本に持ってきた。
空海の持ってきた真言宗の密教を「東密」、最澄の持ってきた天台宗の密教を「台密」と言う。
密教は、なにやら怪しげな秘法の祈祷が特徴だ。
特に密教最高の秘法と言うのが「大元帥の法」(だいげんのそち)で牛乳を煮詰めた蘇と蜜と油を混ぜた蘇蜜油を熱し歓喜天の像にかけて行う秘法で、蘇蜜油の温度が心願の叶う叶わないを決めるという。
なんともおどろおどろしい世界だが、信仰というものは鰯の頭から、国家を挙げてのものまで様々であるが、結局は宗教の教義とドグマによって人々が動かされているようだ。
一人静かに祈り求める信仰があってもよいと思う。キリスト教も含めて・・・
掛乞や明日はあきなひ閉めにけり 素閑
掛乞の小僧に三つ餅もたせ 素閑
つけ取りや身隠す場所もなかりけり 素閑
朋輩につけをせまられ払いたり 素閑
ここかしこ掛乞の店ありにけり 素閑
掛乞に追われ一升買ひにけり 素閑
掛け取りもつけもなしやの無一物 素閑
大音声掛乞の声松こずえ 素閑
サルヴァトレ掛乞の処理オンライン 素閑
川べりや掛け取り終わり宵の路 素閑