京セラという会社があるのはご存じだろう。
オカブが新卒で就職活動をしていたころ、新興の優良企業でブイブイ言わせていたのを覚えている。
一方で京セラは「優良」と並んでその当時「ブラック」でも有名だった。
京セラなんかに行ったらぶっ倒れるぞ(過労死という言葉はその当時はなかった)とまことしやかに就活生の間で語られていた。
しかし、今では京セラもすっかり普通の会社になって、「優良」というのも「ブラック」というのも聞かなくなった。
京セラ以上の「優良企業」も「ブラック企業」も出そろった観がある。
日本ではぎりぎりまで過重労働しなければ企業は利益を出せない。
しかも、そこまで働いても労働生産性の国際統計では先進国中で最下位である。
何が悪いのだろうか?
「生産性」というくらいだからアウトプットの出ない余計な仕事で追いまくられているのだろうか?
そういえば日本電産グループが何年後かに残業ゼロにすることを目標に掲げているらしい。
こういう時こそ永守さんのような経営者に頑張ってもらうことだろう。
毀誉褒貶はあるが、この人はどんな事案でも確実に結果を出している。
山水に振り向くも無き歳の暮れ 素閑
雀飛ぶ空もむなしや年の暮れ 素閑
廓の子廊下を拭けり年の暮れ 素閑
年の暮れ小僧の鐘にからす舞ひ 素閑
大屏風仕舞いもせぬや年の暮れ 素閑
故郷に帰らぬ年も暮れにけり 素閑
老松に干し物かかげむ年の暮れ 素閑
泣きそめぬ父のなき家年の暮れ 素閑
雨やみてあしたの日拝み年の暮 素閑
米と酒なけなしあがなふ年の暮 素閑