昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

冬日和

2018-12-06 16:10:22 | 俳句

この間の新聞に公立校の給与特別法に反対の署名が3万通集まったという記事が出ていた。
所謂、公立校の先生は残業代を出さずに働かせ放題とするものに反対する署名のことである。
学校の先生の労働環境や待遇を改善しなければならないという主張はオカブもそれを大いに叫びたい。
しかし、給特法を廃止し、公立学校教員を労働基準法の適用対象(尤も全公務員が労働基準法の対象外だが・・・)にすることにはオカブは反対である。
学校の先生の職務は思索したり、議論したり、自身の学習の対象を探したり、自分の勉強のために見聞を広めたりと、効率性・生産性の枠の外にある部分が多い。
そこで給特法を廃止したりしたら、時間管理は厳格になり、行動管理もせせこましくなり、とてもそのような余裕は持てなくなるだろう。そこでは上に挙げたような活動は当然労働と認められなくなり、教師の労働環境がますます悪化するのは目に見えている。
そのようなことがあったなら先生はライン工のようになってしまう。(決してライン工を貶めているわけではなく仕事の質が違うという意味で・・・)
ただ現状の教師の劣悪な労働環境を訴えると、文科省の役人は給特法を盾に、まともな対応から逃げているようだ。
まず、本来の教育とは無関係の作業を削り今の学校の先生の負担を減らすこと。
これが第一である。
最終的な公立校の先生の処遇の結論は見えないが、性急な議論も、のらりくらりな役所の対応も、どちらも断じて許してはならない。

冬日和芦野に水の乾きけり   素閑

冬晴れに大樫いっぽんたちにけり   素閑

冬日和豆腐屋小路抜け行きぬ   素閑

冬日和となりの隠居ながばなし   素閑

冬の晴れ懐かしく行く下校みち   素閑

冬の晴れ立ち演説の候補かな   素閑

明け染めて小鳥も飛び去る冬日和   素閑

とわにあれ小島の碑文冬日和   素閑

いぎたなく呑める翌朝冬日和   素閑

冬の晴れ納豆飯のあしたかな   素閑

三文の余禄にありて冬日和   素閑


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