先日鉢に生えてきた野草は、科学者によるとチチコグサという事でしたが、花が黄色に咲いたので、ハハコグサという事に判明しました。
以下引用です。
名前の由来は、葉や茎が白い綿毛をかぶっている様子が、母親が子を包みこむように見えたことから、母子草(ハハコグサ)の名がついたという説と、昔は葉を餅に入れて草団子にして食べた「葉っこ草」が転訛して、ハハコグサの名がついたという説があります。
ハハコグサは、春の七草のひとつで「おぎょう」といい、昔から若芽をゆでて七草粥にしたり、草団子や草餅の原料にしていましたが「ヨモギ」の方が、緑の色が濃くて喜ばれるようになり、ハハコグサの利用は少なくなったようです。
日本の古書の小野蘭山(おのらんざん)の書いた「本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう・1803)」には「3月3日の草もちはこの草で作ったものであったが、近ごろはヨモギで作ったほうが、緑が濃くて喜ばれるようになった」と記述していることから、草餅、草団子の原料にはハハコグサが使われていたことがわかります。
また、「和漢三才図会(わかんさんさいずえ・1713)」には、胆石に用いる方法として、花をよく乾燥し煙草にして、その煙を吸ったり、または、ハハコグサ、フキの花、熟地黄(じゅくじおう・アカヤジオウ)の3品をあぶってよく混ぜあわせて、炉にくべてその煙を吸うとよいと書かれています。
ハハコグサは、古代に農耕とともに渡来した帰化植物であると考えられています。
との事です。