あけましておめでとうございます。
我が家では、毎年1月2日・3日に行われる箱根駅伝を楽しみにしている。
昨日の往路は、車で移動している時間と重なり、残念なことに結果しか見られなかった。
気になるのは、まず自分の出身大学だ。
インターネットの速報を見ていた夫に聞くと、すぐに教えてくれた。
「専修大学は17位だって」
ガクッ!
予選会を勝ち抜いて箱根に出場できたのだから、それだけでも大したものだが、いざ本番となると欲が出て、上位になることを期待するものである。私はおそるおそる、次の質問をした。
「で、日体は?」
日本体育大学出身の夫は、勝ち誇ったように答えた。
「うん、3位だったよ」
キーッ、悔しい!!
戦うのは選手なのだが、夫の大学に負けていると思うと、何とも面白くない。胸の中が唐草模様になったような、モヤモヤした感情が生まれてきた。
そのとき、中央大学出身の友人、コンドウからメールが来た。
「箱根駅伝は往路4位と、まずまず」
コンドウに恨みはないが、「チッ」と舌打ちしたい気分となり、私の唐草模様はさらに広がった。
「日体大が3位で、夫がご機嫌だから気に入らないわぁ」と返信すると、「打倒日体大で、復路は中大応援して」と返ってきた。私はクスッと笑ったあとに、心の中で「してあげないよーだ」と毒づいた。
そして今日は、勝負の決まる復路であった。
朝食のあと、テレビをつけた夫が心配そうな声で、何やらつぶやいている。
「あれ? どこにいるんだろう……」
トップの東洋大から、駒大、山梨学院大、中大と映っても、日体大は一向に画面に登場しない。「日本体育大学」と書かれたのぼりが、ハタハタと風に揺れているだけだ。
「何だよ、10位かよ!」
復路3位でスタートした日体大は、いつの間にやら10位に陥落していたのだった。
私とコンドウのやり取りは、勝負のゆくえにまったく関係ないはずなのに、打倒日体大が実現されていたことに驚いた。
「もう、今日は見ないでいい」
夫は一気に不機嫌となり、チャンネルを他局に回してしまった。
あのぅ、専大は??
せめて最後くらいはと思ったのか、夫は1時過ぎから再び箱根駅伝を見始めた。
ちょうど10区で、東洋大の高見選手ばかりがクローズアップされている。ようやく映った日体大は依然として10位、そして専大はさらに後ろだった。
出身大学でなくても、ゴールの瞬間は絶対に見たい。東洋が華々しくゴールを決めた場面では、こちらも笑顔になった。4位中大ゴールシーンには、コンドウも拍手を送ったことだろう。
「あっ、来た来た!」
見ると、10位日体大が、9位明治大を激しく追い上げていた。
「抜け! 抜け!」
夫の応援が聞こえたように、日体大が明治大を抜いて9位に浮上した。いずれにせよ、来年のシード権は確実だ。
夫はそこで見るのをやめてしまったが、私は専大がゴールするまでテレビにかじりついていた。15番目で爽やかにゴールしたが、総合順位はやはり17位だった。来年は、また予選会で頑張ってもらいたい。
選手のみなさん、お疲れ様でした。
見ごたえのあるドラマを、どうもありがとうございました。
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
我が家では、毎年1月2日・3日に行われる箱根駅伝を楽しみにしている。
昨日の往路は、車で移動している時間と重なり、残念なことに結果しか見られなかった。
気になるのは、まず自分の出身大学だ。
インターネットの速報を見ていた夫に聞くと、すぐに教えてくれた。
「専修大学は17位だって」
ガクッ!
予選会を勝ち抜いて箱根に出場できたのだから、それだけでも大したものだが、いざ本番となると欲が出て、上位になることを期待するものである。私はおそるおそる、次の質問をした。
「で、日体は?」
日本体育大学出身の夫は、勝ち誇ったように答えた。
「うん、3位だったよ」
キーッ、悔しい!!
戦うのは選手なのだが、夫の大学に負けていると思うと、何とも面白くない。胸の中が唐草模様になったような、モヤモヤした感情が生まれてきた。
そのとき、中央大学出身の友人、コンドウからメールが来た。
「箱根駅伝は往路4位と、まずまず」
コンドウに恨みはないが、「チッ」と舌打ちしたい気分となり、私の唐草模様はさらに広がった。
「日体大が3位で、夫がご機嫌だから気に入らないわぁ」と返信すると、「打倒日体大で、復路は中大応援して」と返ってきた。私はクスッと笑ったあとに、心の中で「してあげないよーだ」と毒づいた。
そして今日は、勝負の決まる復路であった。
朝食のあと、テレビをつけた夫が心配そうな声で、何やらつぶやいている。
「あれ? どこにいるんだろう……」
トップの東洋大から、駒大、山梨学院大、中大と映っても、日体大は一向に画面に登場しない。「日本体育大学」と書かれたのぼりが、ハタハタと風に揺れているだけだ。
「何だよ、10位かよ!」
復路3位でスタートした日体大は、いつの間にやら10位に陥落していたのだった。
私とコンドウのやり取りは、勝負のゆくえにまったく関係ないはずなのに、打倒日体大が実現されていたことに驚いた。
「もう、今日は見ないでいい」
夫は一気に不機嫌となり、チャンネルを他局に回してしまった。
あのぅ、専大は??
せめて最後くらいはと思ったのか、夫は1時過ぎから再び箱根駅伝を見始めた。
ちょうど10区で、東洋大の高見選手ばかりがクローズアップされている。ようやく映った日体大は依然として10位、そして専大はさらに後ろだった。
出身大学でなくても、ゴールの瞬間は絶対に見たい。東洋が華々しくゴールを決めた場面では、こちらも笑顔になった。4位中大ゴールシーンには、コンドウも拍手を送ったことだろう。
「あっ、来た来た!」
見ると、10位日体大が、9位明治大を激しく追い上げていた。
「抜け! 抜け!」
夫の応援が聞こえたように、日体大が明治大を抜いて9位に浮上した。いずれにせよ、来年のシード権は確実だ。
夫はそこで見るのをやめてしまったが、私は専大がゴールするまでテレビにかじりついていた。15番目で爽やかにゴールしたが、総合順位はやはり17位だった。来年は、また予選会で頑張ってもらいたい。
選手のみなさん、お疲れ様でした。
見ごたえのあるドラマを、どうもありがとうございました。
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「うつろひ~笹木砂希~」(日記)