高2の娘は印象派が大好き。
「必ず絵に光が入っているでしょ。表情も豊かだし、きれいだと思う」
とりわけ、ルノワールが気に入っている。
「ラファエロとか、ぜったい無理~」
……しかし、他の画家をけなすのはやめようか。
先日、新聞広告を見て、東京富士美術館というところで「光の賛歌 印象派展」なる催しをやっていると知った。
「八王子は遠いけど、ちょうど3連休だから行こうよ」
「そうだね」
というわけで、やってきました!
この絵は、ルノワールの「ブージヴァルのダンス」だ。
絵の女性は、のちの画家ユトリロを生んでおり、やがては、自分も絵筆を持つようになったそうだ。彼女が身につけている淡いピンク色のコットンのアンサンブルは、1880年代前半に人気のあった夏の服だという。シュリンプピンクで縁取られた布地が、ファッションの最先端をいくものだったのだろう。
入ってすぐのところにカフェがある。ひと休みしようと、絵を見る前に立ち寄った。
見終わったときには、1時間半ほど経っていた。
ショップで印象に残った絵画のポストカードを買い、余韻にひたる。
まずは、ジュール・ジェーム・ルージュロンの「鏡の前の装い」。
単純に、「こんな服を着たい!」という憧れが凝縮された一枚だ。
ヤン・フォン・ホイエンの「釣り人のいる川の風景」。
果てしない水平線と、セピア色に焼かれた景色が郷愁を感じさせる。
クロード・モネ「海辺の船」。
青い空に黒い船。傾いた船体が何とも印象的だ。
モネは、これ以外にも、「睡蓮」シリーズが大変よかった。
彼は自邸の庭を拡張し、池のある日本庭園を造成していたそうだ。池に睡蓮を浮かべ、日本情緒漂う空間を演出した上で、何枚か連作に取り組んだとあった。
何と明るい色づかいなのだろう。極楽浄土を思わせる画風に魅了される。
絵を堪能したあとは、おみやげを買う。
「やっぱり、クリアファイルかな」
娘は、予想通りルノワールを選んだ。
私はブックマーカーにした。本を読むのが楽しくなりそうだ。
もっとも、今読んでいるのは、妹から借りた『うしろの百太郎』と『新・うしろの百太郎』だ。
ギャップもまた愉し。
印象派の絵を見ると、明るい気持ちになれる。
おかげで、いい気分転換ができた。
さて、次はどこまで追いかけていこうかな。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「必ず絵に光が入っているでしょ。表情も豊かだし、きれいだと思う」
とりわけ、ルノワールが気に入っている。
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「八王子は遠いけど、ちょうど3連休だから行こうよ」
「そうだね」
というわけで、やってきました!
この絵は、ルノワールの「ブージヴァルのダンス」だ。
絵の女性は、のちの画家ユトリロを生んでおり、やがては、自分も絵筆を持つようになったそうだ。彼女が身につけている淡いピンク色のコットンのアンサンブルは、1880年代前半に人気のあった夏の服だという。シュリンプピンクで縁取られた布地が、ファッションの最先端をいくものだったのだろう。
入ってすぐのところにカフェがある。ひと休みしようと、絵を見る前に立ち寄った。
見終わったときには、1時間半ほど経っていた。
ショップで印象に残った絵画のポストカードを買い、余韻にひたる。
まずは、ジュール・ジェーム・ルージュロンの「鏡の前の装い」。
単純に、「こんな服を着たい!」という憧れが凝縮された一枚だ。
ヤン・フォン・ホイエンの「釣り人のいる川の風景」。
果てしない水平線と、セピア色に焼かれた景色が郷愁を感じさせる。
クロード・モネ「海辺の船」。
青い空に黒い船。傾いた船体が何とも印象的だ。
モネは、これ以外にも、「睡蓮」シリーズが大変よかった。
彼は自邸の庭を拡張し、池のある日本庭園を造成していたそうだ。池に睡蓮を浮かべ、日本情緒漂う空間を演出した上で、何枚か連作に取り組んだとあった。
何と明るい色づかいなのだろう。極楽浄土を思わせる画風に魅了される。
絵を堪能したあとは、おみやげを買う。
「やっぱり、クリアファイルかな」
娘は、予想通りルノワールを選んだ。
私はブックマーカーにした。本を読むのが楽しくなりそうだ。
もっとも、今読んでいるのは、妹から借りた『うしろの百太郎』と『新・うしろの百太郎』だ。
ギャップもまた愉し。
印象派の絵を見ると、明るい気持ちになれる。
おかげで、いい気分転換ができた。
さて、次はどこまで追いかけていこうかな。
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