今日は勤務校の近くで地域のイベントがあり、手伝いを頼まれ行ってきた。ちょうど、中間考査が間近に控えているため、日曜日の部活動もなく、教員は誰も来ていない。
こういうときは、機械警備の操作が不安で仕方ない。普段は、私よりも早く出勤する職員が鍵を開け、私よりも遅くまで働く職員が鍵を閉めてくれるので、一人のときに正しくできるかどうか心配になるのだ。
平成2年、私が教員になりたてのときは、勤務校に2名の警備員がいた。どちらも男性で、山本さんと石田さんという方だった。石田さんは明るく社交的だったが、山本さんは偏屈で、鍵束を持ってニコリともせず校内を歩き回り、電気がつけっ放しの教室があろうものなら、黒板に「〇月〇日〇時電気消し忘れ」などと書いていく。意に添わぬ教員がいれば、ネチネチネチネチ、不満をぶちまけるものだから、誰からも好かれていなかったと思う。
その後、徐々に機械警備が導入され、学校から警備という仕事はなくなっていく。若い人たちは、かつては警備員が学校で寝泊まりしていたことを知らない。そういう時代になったのだ。
話を戻そう。今朝、学校を開けたのは6:59だった。マニュアル通りに暗証番号を入れ、セキュリティカードをタッチしたら何の抵抗もなく、鍵の外れる音がした。
「ああ、よかった」
ひとまず、解錠時はオーケー。あとは施錠時だ。
一カ所でも警戒のかかっていない部屋があると、「○○が施錠されていません」などと表示され、その場所まで行かなければならない。10年前にいた学校では「共用部が施錠されていません」といった意味不明のメッセージが表示され、「どこ?!」と泣きそうになった。こんな目にあうのなら、まだ山本さんの方がよかったと思いながら、現場まで駆けつけたことがあったっけ。
今日は生徒が2人、テスト勉強に必要な教科書を取りにきたのと、お手伝いのPTAの方が8人校内にいたぐらいだったか……。
「あ、そういえば、校長先生がフラフラしていたな……」
イベントで開催者に挨拶するため、学校長も日曜出勤をしていたところを見かけた。実は、学校長が一番信用できない。3月までいた学校の校長は、3度ほど警戒を解除せずに校長室に入り、警備会社から連絡を受けた。その前の校長は、トイレの窓を閉めず、校長室の警戒をかけ忘れて帰ることがままあった。
「うん、大丈夫。ちゃんとできてる」
4月から上司となった校長先生は、服装も言動もキチッとしていて隙がない。余分な贅肉もないし、髪のブロウも完璧だ。当然のように、校長室の施錠もできていた。なんだか、初めて尊敬できる上司に会えた気がしてうれしくなった。
すぐに、これが普通なんだけどな、と冷静になったが。
不安要素はなく、結論からいうと、帰りもスムーズに施錠ができ、機械警備と戦うミッションを無事終えることができた。
明日からまた一週間が始まる。
ゆっくり出勤して、さっさと帰るのが一番だ。
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
こういうときは、機械警備の操作が不安で仕方ない。普段は、私よりも早く出勤する職員が鍵を開け、私よりも遅くまで働く職員が鍵を閉めてくれるので、一人のときに正しくできるかどうか心配になるのだ。
平成2年、私が教員になりたてのときは、勤務校に2名の警備員がいた。どちらも男性で、山本さんと石田さんという方だった。石田さんは明るく社交的だったが、山本さんは偏屈で、鍵束を持ってニコリともせず校内を歩き回り、電気がつけっ放しの教室があろうものなら、黒板に「〇月〇日〇時電気消し忘れ」などと書いていく。意に添わぬ教員がいれば、ネチネチネチネチ、不満をぶちまけるものだから、誰からも好かれていなかったと思う。
その後、徐々に機械警備が導入され、学校から警備という仕事はなくなっていく。若い人たちは、かつては警備員が学校で寝泊まりしていたことを知らない。そういう時代になったのだ。
話を戻そう。今朝、学校を開けたのは6:59だった。マニュアル通りに暗証番号を入れ、セキュリティカードをタッチしたら何の抵抗もなく、鍵の外れる音がした。
「ああ、よかった」
ひとまず、解錠時はオーケー。あとは施錠時だ。
一カ所でも警戒のかかっていない部屋があると、「○○が施錠されていません」などと表示され、その場所まで行かなければならない。10年前にいた学校では「共用部が施錠されていません」といった意味不明のメッセージが表示され、「どこ?!」と泣きそうになった。こんな目にあうのなら、まだ山本さんの方がよかったと思いながら、現場まで駆けつけたことがあったっけ。
今日は生徒が2人、テスト勉強に必要な教科書を取りにきたのと、お手伝いのPTAの方が8人校内にいたぐらいだったか……。
「あ、そういえば、校長先生がフラフラしていたな……」
イベントで開催者に挨拶するため、学校長も日曜出勤をしていたところを見かけた。実は、学校長が一番信用できない。3月までいた学校の校長は、3度ほど警戒を解除せずに校長室に入り、警備会社から連絡を受けた。その前の校長は、トイレの窓を閉めず、校長室の警戒をかけ忘れて帰ることがままあった。
「うん、大丈夫。ちゃんとできてる」
4月から上司となった校長先生は、服装も言動もキチッとしていて隙がない。余分な贅肉もないし、髪のブロウも完璧だ。当然のように、校長室の施錠もできていた。なんだか、初めて尊敬できる上司に会えた気がしてうれしくなった。
すぐに、これが普通なんだけどな、と冷静になったが。
不安要素はなく、結論からいうと、帰りもスムーズに施錠ができ、機械警備と戦うミッションを無事終えることができた。
明日からまた一週間が始まる。
ゆっくり出勤して、さっさと帰るのが一番だ。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
機械警備だとカードで管理できるのでラクチンですよね。
機械が正常に作動してくれれば、苦労せずに戸締りできるはず……。
警備員は宿泊していたので、大変な仕事だと思いました。
機械導入によって、かなりの人件費が節約できたと思います。
警備会社の装置があった記憶はあります。
(平成元年退職)
初任の小学校は住み込みの女性用務員さん(当時は)が、宿直室におられました。
解除やセットのことをもう思い出せないのは、
昔だからなのか、若かったから負担じゃなかったのか・・・
物騒な事件さえなければ警備員は気楽な仕事かもしれませんね。
でも人口が減っている状況では、機械に任せた方が合理的だと思います。
融通利かないけど。
先日、職員室のカギが折れているとの連絡を受けました。
機械だと対応してくれません(泣