シルバーウィークで、また日光に行った。前回は姉とハイキングをしたが、今回は夫に娘、姪を誘って滝めぐりがメインである。
集中豪雨で特急はしばらく運休だった。しかし、5連休に間に合うよう復旧作業をしたようだ。新鹿沼から下今市までの区間は、土砂崩れとおぼしき部分が何か所もブルーシートで覆われ、徐行運転となっていた。豪雨の爪痕は、あちらこちらに見受けられる。
東武日光駅に着くと、車も人も多く、かなりにぎわっていた。
「いやあ、連休は忙しくなりそうですわ」
タクシーの運転手さんもうれしい悲鳴を上げている。
「えっと、まずは田母沢御用邸、それからいろは坂に入って華厳の滝、竜頭の滝、湯滝、光徳温泉でよろしいですか」
「はい」
観光シーズンにふさわしい秋晴れである。それでも、山の天気は変わりやすい。姪や娘に「折りたたみ傘を持ってきなさい」と言っておきながら、自分が忘れてしまった……。ううう。
「降ったら入れてあげるから大丈夫だよ」
娘になぐさめられ一安心。駅から御用邸までは近いので、そんな話をしていたら着いていた。
とても素敵な場所で、お伝えしたいことが山ほどある。御用邸関連記事はこちらから。
第二いろは坂には、黒髪平というフォトスポットがあり、ここで写真を撮った。
雨は落ちてこないが、やはり雲が垂れ込めている。私が出かけるときは、こんなものだ。
それから華厳の滝。
「先週は雨にいじめられましてな。まだ水量が多いんですよ。通常であれば1秒間に2トンの水が落ちるんですが、今は倍の4トンです。滝が太くなって豪快ですよ」
「へー」
「それは滅多に見られないですね」
私たちはエレベーターを降り、観瀑台に向かった。
エレベーター出口からの通路がやたらと寒かったけれど、観瀑台では気温が上がり、ぬるい感じとなる。
「すごーい」
ドドドドドという低い音が響き、水が勢いよく落下している。たしかに太めだ。いつもの華奢でエレガントな姿に、肝っ玉母さんのようなたくましさが加わっていた。水煙が上がり、滝の周りも観瀑台も白い。たくさん写真を撮った。
娘はツイッターに「華厳の滝なう」などと投稿したようだ。
ところが、娘のフォロワーである大学の先輩から、この写真に「霊が写っている」との指摘が……。
「すごく物知りで、いつも正しいことを言う人だよ。何が起きるかわからないから、すぐに全部削除したほうがいいって」
娘はlineで別の友人にも写真を送っている。こちらからも同様の指摘があった。
「メガネをかけた人の霊が入っているね」
「ひいい~」
実のところ、写真の出来はよろしくない。華厳の滝にかぎらず、滝では心霊写真が撮れることが多く、おススメしないのだとか。
「怖いから消しちゃえッ!」
というわけで、華厳の滝、竜頭の滝、湯滝すべての滝を消去したので、アップできるものがなくなってしまった。
「お母さん、SNSに載せた写真も削除したほうがいいって」
「えー」
こちらのほうは、いいねやコメントをいただいていたので、消したくなかったのだが……。
申し訳ありませんが、小心者なので削除させていただきました。
ついでに、「日光ニコニコハイキング」の記事も修正し、竜頭の滝の写真もカット。やるなら徹底的に!
戦場ヶ原展望台にも足を運んだ。
ここで私の服に、しゃくとり虫のようなものがくっついて、タクシーに乗り込んできた。4人プラス1匹でしばらく走る。
「光徳温泉です」
ようやくランチタイムだ。タクシー、しゃくとり虫とサヨナラして、レストランに入る。観光後は、がっつり肉をたべたい。
食後は温泉。その日はとても空いていて、貸切状態であった。
温泉寺はアツアツだったが、ここの湯温はちょうどいい。観光も重要だけど、一番大事なのは温泉である。温泉にさえ入れれば、単純な私たちは満足できる。
温泉後は光徳牧場へ。
牛が間近に見えた。熱心に草を食んでいる。噛んだあとむしっているのか、「ブチッ、ブチッ」という音まで聞こえてくる。
「ははは、すごい食欲」
牛は体が汚れても気にしないようだ。ホルスタイン模様とは別の、土色の柄ができていた。泥の上にゴローンと寝そべったのかもしれない。こちらは平和でいい。
「さあ、そろそろ行こう」
またもや日帰り。次に来るときは、東照宮や二荒山神社などの世界遺産を見なくては。
滝はもういいです……。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
集中豪雨で特急はしばらく運休だった。しかし、5連休に間に合うよう復旧作業をしたようだ。新鹿沼から下今市までの区間は、土砂崩れとおぼしき部分が何か所もブルーシートで覆われ、徐行運転となっていた。豪雨の爪痕は、あちらこちらに見受けられる。
東武日光駅に着くと、車も人も多く、かなりにぎわっていた。
「いやあ、連休は忙しくなりそうですわ」
タクシーの運転手さんもうれしい悲鳴を上げている。
「えっと、まずは田母沢御用邸、それからいろは坂に入って華厳の滝、竜頭の滝、湯滝、光徳温泉でよろしいですか」
「はい」
観光シーズンにふさわしい秋晴れである。それでも、山の天気は変わりやすい。姪や娘に「折りたたみ傘を持ってきなさい」と言っておきながら、自分が忘れてしまった……。ううう。
「降ったら入れてあげるから大丈夫だよ」
娘になぐさめられ一安心。駅から御用邸までは近いので、そんな話をしていたら着いていた。
とても素敵な場所で、お伝えしたいことが山ほどある。御用邸関連記事はこちらから。
第二いろは坂には、黒髪平というフォトスポットがあり、ここで写真を撮った。
雨は落ちてこないが、やはり雲が垂れ込めている。私が出かけるときは、こんなものだ。
それから華厳の滝。
「先週は雨にいじめられましてな。まだ水量が多いんですよ。通常であれば1秒間に2トンの水が落ちるんですが、今は倍の4トンです。滝が太くなって豪快ですよ」
「へー」
「それは滅多に見られないですね」
私たちはエレベーターを降り、観瀑台に向かった。
エレベーター出口からの通路がやたらと寒かったけれど、観瀑台では気温が上がり、ぬるい感じとなる。
「すごーい」
ドドドドドという低い音が響き、水が勢いよく落下している。たしかに太めだ。いつもの華奢でエレガントな姿に、肝っ玉母さんのようなたくましさが加わっていた。水煙が上がり、滝の周りも観瀑台も白い。たくさん写真を撮った。
娘はツイッターに「華厳の滝なう」などと投稿したようだ。
ところが、娘のフォロワーである大学の先輩から、この写真に「霊が写っている」との指摘が……。
「すごく物知りで、いつも正しいことを言う人だよ。何が起きるかわからないから、すぐに全部削除したほうがいいって」
娘はlineで別の友人にも写真を送っている。こちらからも同様の指摘があった。
「メガネをかけた人の霊が入っているね」
「ひいい~」
実のところ、写真の出来はよろしくない。華厳の滝にかぎらず、滝では心霊写真が撮れることが多く、おススメしないのだとか。
「怖いから消しちゃえッ!」
というわけで、華厳の滝、竜頭の滝、湯滝すべての滝を消去したので、アップできるものがなくなってしまった。
「お母さん、SNSに載せた写真も削除したほうがいいって」
「えー」
こちらのほうは、いいねやコメントをいただいていたので、消したくなかったのだが……。
申し訳ありませんが、小心者なので削除させていただきました。
ついでに、「日光ニコニコハイキング」の記事も修正し、竜頭の滝の写真もカット。やるなら徹底的に!
戦場ヶ原展望台にも足を運んだ。
ここで私の服に、しゃくとり虫のようなものがくっついて、タクシーに乗り込んできた。4人プラス1匹でしばらく走る。
「光徳温泉です」
ようやくランチタイムだ。タクシー、しゃくとり虫とサヨナラして、レストランに入る。観光後は、がっつり肉をたべたい。
食後は温泉。その日はとても空いていて、貸切状態であった。
温泉寺はアツアツだったが、ここの湯温はちょうどいい。観光も重要だけど、一番大事なのは温泉である。温泉にさえ入れれば、単純な私たちは満足できる。
温泉後は光徳牧場へ。
牛が間近に見えた。熱心に草を食んでいる。噛んだあとむしっているのか、「ブチッ、ブチッ」という音まで聞こえてくる。
「ははは、すごい食欲」
牛は体が汚れても気にしないようだ。ホルスタイン模様とは別の、土色の柄ができていた。泥の上にゴローンと寝そべったのかもしれない。こちらは平和でいい。
「さあ、そろそろ行こう」
またもや日帰り。次に来るときは、東照宮や二荒山神社などの世界遺産を見なくては。
滝はもういいです……。
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
写っちゃいましたか。
小学校の修学旅行で華厳の滝をみんなでワイワイ眺めて帰ったあとで、滝の脇からご遺体が発見されたことがありました。
「あたしたちがワイワイ見ていた時もあったのかな?」
「こえ~~~」
普段は元気な男子もメゲていたっけ。
なるほど、そういうわけで写真自慢の砂希さんなのに滝の写真がないのですね。
滝はホントに大好きです。
一緒に行く人を選びます。のんびり見ているので、せっかちな友達と一緒に行くと楽しめません。
マイナスイオンみたいに存在感が薄い人とがベスト。
うちのくまさんみたいに…
でも、華厳の滝、自殺者いますものね…
しかし砂希さん、徹底的ですね。
日光も東武が復旧し、連休には人がでて、よかったですね。
華厳の滝の通路、ほんとひやっとします。
私が行った日はとても暑かったけれど、ここだけはひやっとしたもの。
なぜ?
うーん、心霊写真の記事だからな、これ。
怖くなってくる…
ったく、何だってこんなに美しい場所に身投げするんでしょうか。
いや、美しい場所だからこそなのかもしれませんね。
冷たくて凍えちゃうのに。
それにしても、ご遺体の話はヘビーです。
私の場合は長瀞でした。
小1の遠足で長瀞に行ったら、遠くの川に人らしきものが浮かんでいるんですよ。
明るい色の服を着た背中が見えました。
もう大騒ぎです。
先生方は血相を変えて児童の人数を数えていました。
滝は私も好きなんですが、霊が寄ってくる場所と言われて引きました。
みんな好きなんですね…。
実は、この日の夜は怖くて娘と一緒に寝ました。
彼女も一人では寝られなかったんです。
心霊写真といわれても、私たちには見えません。
感じるものなんでしょうか。
しかし、大勢の人が写真を撮っている割には、みんな何ともなさそうな気が。
鈍感な人は気にしなくてよかったのかしら。
FBにいいねとコメントをいただいたのに、消してしまって申し訳ないです。
いつかはナイアガラの滝を見ようと思っていましたが、もういいかな~(笑)
しかし、そう思って見ると霊はどこにでもいるかと…
ホルスタインの模様だって霊に見れるかもね(..、)ヾ(^^ )ヨシヨシ
尺取虫が何気に平和に見えます~
私には霊が見えません。
別に見たいわけじゃないけど、いるかいないか区別がつかず…。
こんな結果となりました。
メソメソ。
夜中、金縛りにあって目が覚めると、怪しい空気が渦巻いていたことがあります。
でも、何にも見えない…。
それは幸せなことかもしれませんね。
牛も尺取虫も平和です。
私はそちらの世界に向いています(笑)