「『八重葎(ヤエムグラ) 』茂れる宿の寂しきに」さて下の句は?

2022-06-17 18:16:39 | 花や風景など
まさかね、この雑草が「万葉集」や「百人一首」で詠われているとは??
という「雑草のお話」。
相も変わらず散歩のたびに何かを採ってくるので、
家人には呆れられていますが、性格でしょうか、彼方此方気になる季節なので

昨日は、小さな小さな白い花の集合体の「河原松葉(カワラマツバ)」でしたが、
本日は、それに負けないほど小さい「淡緑白色の花」です。
 「八重葎(ヤエムグラ)」(google確認済)
カーネーション以外は雑草ばかりの食卓上(笑)。

これは、ほったらかされた「畑」で見つけました(といっても荒地ならどこにでもあるんですが)。
「河原松葉」が「アカネ科」なので、それを調べていたら出てくる出てくる、あれもこれもと…
その中に「八重葎」もありました、それを偶然見つけたわけですが、
畑に片足踏み入れただけですぐくっついてくる元気なヤツ、
ちょっと触るとネバっと感のあるヤツ、それは全体にある極小の刺(トゲ)のせい。
でもね、よく見ると小っちゃな可愛い花が咲いているんですよ…
すべてのところに小さな「逆さトゲ」、茎にも葉っぱにも、ないのは「花」だけかも。
  

さぁ、図鑑の出番。
 『牧野日本植物図鑑』より

 『雑草の花図鑑』より
ヤエムグラ/八重葎
 アカネ科ヤエムグラ属 4~6月 *越年草 20~40cm
 小さな逆さトゲをつけた茎を囲んで6~8枚の葉がぐるりとつきます。
 このトゲでほかの草にもたれかかって春の道端や野原に茂ります。
 葉っぱ(葉の縁や表面にもトゲがある!)のブーケの真ん中に、
 かわいい十字型をした星の花。
 黄色いおしべは4個。
 白いめしべは2つに分かれ、それぞれ実に育ちます。
 だから晩春になると、トゲトゲまんじゅう2個セットの大売出し!
 1個の花から2個ずつ、ひっつき虫の実ができるのです。』

ちょっと気になる「めしべの柱頭は2個」??
  なるほど…

すなわちこれが
トゲトゲまんじゅう2個セット大売出し 」の図。

この「愛らしい実」は、やがて色が変わり刺も立派になり「くっつき虫」になるヤツですわ。
「2個セット」ですから服やズボンにつこうものなら、
家に入る前に一仕事が待っているわけですね

ヤエムグラ(八重葎)」(BOTANICAより)のページに
肝心の「下の句」や、「万葉集」で詠われている和歌の紹介があります。

付けばいやぁな「雑草」ですけど、よく見るとなんか可愛くもあり…
ちなみに、「茎は四角形」なり (6/18追加)


ではまた

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