この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

シューティング・フィッシュ。

2006-11-01 23:25:19 | 新作映画
 ケイト・ベッキンセールという女優についてあなたはどのようなイメージを持っているだろうか?
 『アンダーワールド』という作品を気に入っている人であれば彼女の印象はそれこそクールビューティだろう。『パール・ハーバー』での印象が強いのであれば汚い言い方になるがビッチといったところか。
 だが自分が彼女に持つイメージはそのどちらでもない。自分にとってケイト・ベッキンセールはニコッと笑った笑顔が魅力的な女の子だ。
 自分が彼女に対してそんなイメージを持つのはひとえに『シューティング・フィッシュ』という映画が大好きだからだ。
 この作品はほとんど彼女のコスプレ映画といっていい。七変化とまではいかずともウェディングドレス、喪服姿、白衣、と様々な彼女を楽しむことが出来る。ケイト・ベッキンセールの五段活用といったところか。ひたすらレザースーツを身に纏っていた『アンダーワールド』とはその点で大いに違う。笑。
 無論本作の魅力はそれにとどまらない。口八丁手八丁だけど文盲のディランと口下手でろくに女の子と話せない機械オタクのジェズ(演じるはスチュワート・タウンゼント、本作ではくりーむしちゅうの有田にくりそつ!)が繰り広げる詐欺の数々と隠れ家での暮らしぶりはただただ見ていて楽しいのだ。
 それに二人が隠れ家で見せる、ダッチワイフと踊るシーンはまるで夢のように美しい。ダッチワイフといえば本作では後々重要な役目を果たすことになる。映画『シューティング・フィッシュ』はおそらく映画史上もっともダッチワイフが活躍した作品だと思う。笑。
 
 あと一本、ケイト・ベッキンセールの出演作で取り上げたい作品があって、その作品のタイトルは『月下の恋』という。
 『月下の恋』というタイトルからどんな内容の作品を思い浮かべるだろう?おそらく、太陽の光を浴びると死に到る病に罹っている少女が歌手を目指す話、そんな感じではないだろうか。
 だがこの作品はそんなロマンティックなお話などではなく、原題は『ホーンテッド』といい、つまりホラーなのだ(もう少し詳しくいうとゴシックホラー)。月明かりの下で繰り広げけられる恋愛物というわけでは決してない。
 この作品、なぜだかホラー映画好きには殊の外評判がいい。なぜだろう?そんなに怖い映画ではないのだけれど。
 ただ一つだけ特筆することがあるとすれば、それは本作においてケイト・ベッキンセールがこれ以上ない!!ってぐらいに見事にスッポンポンになっているってことだ。『アンダーワールド2』を見て、モヤモヤが残った人は『月下の恋』を見てみるといいかもしれない。笑。
コメント
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