この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

英雄でも悪魔でもなくただの人間だった『ナポレオン』。

2023-12-03 10:07:22 | 新作映画
 リドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックス主演、『ナポレオン』、12/1、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(映画の日につき鑑賞料金1000円)。2023年47本目。

 12/1は映画の日!
 ということでこの日公開の『ナポレオン』を観てきました。
 監督は御年85歳(!)のリドリー・スコットです。
 すげぇジジィだな!と思わずにはいられません。
 スコット御大、来年には『グラディエーター2』が控えてますからね、まさに文字通り、生涯現役といっていいのでしょうね。

 そのスコット御大が今回手掛けるのはフランス革命期に実在した軍人ナポレオン・ボナパルトの半生を描いたズバリ『ナポレオン』です。
 ナポレオン・ボナパルトの伝記映画が過去に何本作られたか、寡聞にして知りませんが、本作が最高傑作であることは疑いようがないです。
 また戦闘シーンはさすがリドリー・スコット!と思わせる迫力です。
 何だか手放しで褒めているようですが、そういうこともなく、映画『ナポレオン』はそんなに面白い映画ではないです。
 なぜ『ナポレオン』がそんなに面白い映画じゃないかというと、そもそもナポレオン・ボナパルトがそれほど魅力的な人物ではないからです。

 ナポレオン・ボナパルトを語る際に欠かせないのが最初の妻であるジョゼフィーヌの存在であり、映画でも二人の恋愛模様がかなりの尺を割いて描かれるのですが、それがもう本当にグダグダなんですよ。
 ナポレオンは、ジョゼフィーヌ、君のことを誰よりも愛しているよ!若い子にも手を出すけどな!って感じですし、ジョゼフィーヌはジョゼフィーヌで、ナポレオン、私のことを捨てないでね!若いツバメがいるけど!って感じなんです。
 ぶっちゃけ中年男性と中年女性がくっつこうが別れようが、例えそれが歴史上の偉人であってもどーでもいいわ、としか思えませんでした。

 なので本作を観ても、魂を鷲掴みにされたかと思うほど感動するってことはないですし、手に汗握ってハラハラドキドキするってこともありません。
 物語はひたすら淡々と進んでいき、ナポレオンの死によってエンドマークを迎えます。
 ナポレオン・ボナパルトがどのような人物であったのか、ということはよくわかりますが、それ以上でもそれ以下でもないですね。
 まぁそういう伝記映画があっても構わないと思いますが、個人的にそんなに面白いとは思わないですし、人に薦めようという気にもなりません。 

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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