この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

思いっきり盛り上がりに欠けた『ヴェノム ザ・ラストダンス』。

2024-11-05 21:21:17 | 新作映画
 トム・ハーディ主演、ケリー・マーセル監督、『ヴェノム ザ・ラストダンス』、11/4、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ハッピーマンデー割引につき鑑賞料金1100円)。2024年53本目。

 先日観た『トラップ』もそうなんですけど、本作もおそらくつまらないだろうな、と観る前に思っていました。
 つまらないと思っていたなら観に行かなければいいのに、と仰る方もいるかもしれません。
 確かにその通りなんですが、一作目、二作目と観に行って、三作目は観ないという選択が出来るほど、自分は決断力のある人間ではないのです。
 それにつまらないだろうと思っていても、実際観に行ったら面白いのかもしれないし。

 で、実際観に行ってどうだったかというと、『ヴェノム ザ・ラストダンス』はぶっちゃけつまらなかったです。
 おもいっきり盛り上がりに欠けていました。
 どこら辺が盛り上がりに欠けていたのか?
 本作の売りは「ラストダンス」という副題からもわかるように、長年パートナーを組んできた(実際どれぐらいの期間なのかは知らない)、人間であるエディとシンビオート(地球外生命体)であるヴェノムの別れにあると思います。
 実際別れのシーンがあって、それなりに感動的に描かれはするのですが、本作のラスボスである「ヌル」は顔見せ程度にしか出てこないんですよ。
 本作でヴェノムたちが戦うのはヌルの手下、しかも個体名すらない下っ端中の下っ端なのです。
 さらにストリックランド将軍が連絡を取る人間側の黒幕は後ろ姿しか見せません。
 何が言いたいのかというと、本作は続編ありきで作られているってことです。
 続編があるということはつまりヴェノムは復活するってことですよね。
 復活することが確定しているキャラの死ぐらい興ざめなものはありません。
 『リングにかけろ』(車田正美のボクシング漫画。主要キャラがよく死に、よく生き返ることで有名。)ないんだからさ。
 一番の売りがそうなのですから、他は推して知るべしです。
 ストーリーが恐ろしく希薄で…。
 本作はエディとヴェノムの、逃亡先のメキシコからアメリカへと戻るロードムービーでもあるのですが、アメリカへ戻る理由が「逃亡生活に飽きたから」というものです。
 何ていうか、脚本家はもう少しマシな理由を思いつかなかったのかな、と思わずにはいられません。

 ところで『ヴェノム ザ・ラストダンス』は、あることで話題になっています。
 それは本編終了後のエンドロールが異常に長いということです。
 その長さ、実に16分。
 上映時間が109分の映画ですから、この映画のおよそ1/7がエンドロールということです(たぶん上映時間の中にエンドロールは含まれるので)。
 そして本作はマーベル映画なので、エンドロール終了後におまけ映像があります。
 そのおまけ映像が本当に本当に本当にくだらないもので、16分待たせてこれかよ、と思ったのは自分だけではないはずです。
 これから本作を観に行く方には、映画史上最も長いと言われる(本当かどうかは知りません)エンドロールを敢えて体感してやろうという物好きでない限り、エンドロール終了後のおまけ映像は本当にどうでもいいので、本編終了後にさっさと劇場を出ることをお薦めします。
 暗い足元にご注意ください。

 お気に入り度★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画は爆発だ!と思った『十... | トップ | そろそろ忘年会のシーズンで... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新作映画」カテゴリの最新記事