この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

アルフレッドはブルース・ウェインの夢を見るか?

2012-10-12 22:37:28 | 新作映画
 映画『ダークナイト・ライジング』を観たとき、そのヴィジュアルには圧倒されたが、正直脚本の破綻ぶりには感心しなかった。
 一言で言えば、ヴィラン(敵役)であるベイン、引いては黒幕が何をしたいのかがさっぱりわからないのだ。
 脚本がどう破綻しているか、具体的に知りたいという方は、映画評論家である町山智浩氏のネタバレツイートを読まれてみるといい。概ね賛同できる内容である。

 ここでは映画のラストについてのみ言及する。
 つまり、ブルース・ウェインは生きていたのか否か、言い換えればアルフレッドはブルース・ウェインの夢を見たか否かについて持論を述べていきたい。
 ただし、映画を観たのはただ一度、それも二ヶ月以上前のことであるから、当然曖昧になっている箇所、また事実の誤認も充分あり得る。そういったものに関してはご容赦願いたく、また訂正していただけると非常にありがたく思う。

 まず結論から述べる。
 ブルース・ウェインは核爆発に巻き込まれて死んだ。(ラストで)アルフレッドが見たブルースは幻だった。
 これが自分の考えであり、この考えが揺らぐことはない。

 ただし、自分の考えと違うものを糾弾したり、ましてや軽蔑したりすることはない。
 特に本作においては「ブルース・ウェインは生きていた」と考えることは後述するような理由で充分アリだと思う。


 さて、「ブルースが生きていた」派の根拠は以下のようなものである。
①ザ・バットには自動操縦装置がついていた(正確にはブルース自身がその機能をザ・バットに追加していた)。
②ブルースの母親の形見であるネックレスをラストシーンでセリーナが身に着けていた。
③個人情報抹消プログラムをセリーナが入手していた。
④ラストシーンでアルフレッドと目が合う。
 他にもあるかもしれないが、とりあえずこんなものだろう。
 なるほど、確かにどれも「ブルースが生きていた」ことを「匂わせる」ものではある。
 が、言わせてもらうとあくまで匂わせるだけであって、どれも「生きていた」と「断定できる」ものではない。
 
 以下反論に移る。

 まず、自分が「ブルースが死んだ」と考える理由は彼の性格による。
 彼は、ゴッサムシティの人々を救うためであれば、自らの命を惜しむような人間ではなかった、と自分は考える。
 いや、彼は奈落で死生観が変わった、生きることに積極的になったと主張する人がいるかもしれないが、生きることに積極的になったことと、自らの命を惜しむような人間ではないことは、決して相矛盾するものではない。
 このことは次の理由にも関係する。

 二つ目、(核融合炉を牽引した)ザ・バットからの具体的な脱出方法がない。
 何を言ってるんだ、ザ・バットには自動操縦装置がついていたんだから、脱出できたに決まってるだろう、そう言われる方がいるかもしれないが、それは違う。
 自動操縦装置はあくまで自動操縦装置であって、脱出装置そのものではない。脱出の際、自動操縦装置が使われたかもしれないが、ブルースが脱出できたのだとしたら、より具体的な脱出方法が示されるべきである。
 ではそれについて考えてみる。

①ザ・バットを砂浜などにいったん着陸させ、そこでブルースが機外に脱出、その後自動操縦装置によってザ・バットをゴッサムシティ沖へ誘導、そこで核爆発させる。
 唯一可能性があるとすればこの方法だろう。
 だがこの方法は彼の性格によって否定される。
 一刻一秒が惜しいあの状況下において、ブルースがこのような悠長なやり方を選択するとは思えない。
 おそらく、ブルースが生きていたと考える人たちも彼がこのやり方を選択したとは考えないであろう。

②ザ・バットには通常の戦闘機に見られるような緊急脱出装置がついていた。それを作動させてブルースは脱出、あとはザ・バットをゴッサムシティ沖に誘導し、そこで核爆発させる。
 一見可能性があるように見えて、これはない。
 緊急脱出装置はあくまで緊急時、つまり数秒後にも機体が爆発するような状況下で使われるものである。当然パイロットを少しでも遠くにパイロットを脱出させなければならない。
 脱出させる際に生じる衝撃は大砲をぶっ放したときのようなものである。
 コクピットで大砲をぶっ放して、機体が安定した飛行を続けられるわけがない。当然パイロット脱出直後に機体は落下するだろう。
 ブルースの場合でいえば、脱出後、ザ・バットは落下、核爆発が起こり、彼はそれに巻き込まれて死亡、助からない。

③ザ・バットからブルースが飛び降りる。
 省略するが、これも考えられない。

 どれほどブルース生存を匂わせる証拠があったとしても、具体的な脱出方法がない、挙げられないのであれば、彼は死んだと考えるのが自然である。

 三つ目、たぶんこれが決定的といってもいいが、ブルースはタリアによってナイフで刺されている。
 どこを刺されたのか、どれぐらい深く刺されたかが気になるという人は後日DVDで確認されたらよい。
 間違いなく言えることはタリアによって刺された傷は決して浅手ではなかったということである。
 何を言ってる、刺された後もブルースは平然としていたじゃないか、という人もいるかもしれない。
 しかしあれほどの傷を負って、しかも何の手当てもせず、血止めすらせず、まったくダメージを受けなかったと考えるのは不自然である。
 彼はまるで何事もないようなフリをしていたが、実際は(作中描写はされずとも)バットスーツの下は血塗れで、出血多量により意識朦朧とした状態でザ・バットを操縦していた、つまり瀕死の状態であった、そう考えられる。

 人々の命を救うためであれば自らの命は惜しまない男が、一刻を争う状況下において、瀕死の状態で飛行機を操縦し、その脱出方法も思い浮かばないというのであれば、そこから導かれる答えは一つしかない。
 
 
 考察をアルフレッドの見た幻についてに移す。
 アルフレッドはなぜブルース・ウェインの幻を見たのか。
 それは言うまでもなく、ブルースの死の責任の一端が自分自身にあると彼が考えていたからに他ならない。
 わかりやすく言えば、アルフレッドはブルースの死を受け入れられなかったのであり、ブルースの幻を見ることで彼の死を回避したのだ。
 幻を見ることで親しい者の死を回避するということは現実の世界でも往々にしてあり得ることである。
 その相手が親しければ親しいほど、人はその死を受け入れられない。

 ちょっと待て、じゃあなぜアルフレッドはブルースと一緒にセリーナの姿も見たのだ、それが何よりブルースが生きてる証拠じゃないか、という人もいるかもしれない。
 しかし、セリーナが一緒にいたからといってブルースが生きていたことにはならない。
 が、その前に認識を改めてもらわなければならない。
 ブルースと一緒にいた女性は、一見セリーナのように見えるが、100パーセント間違いなくセリーナであると断言出来る者はどこにもいないはずである。そのような角度では映されていなかったから。
 ここで重要なのはセリーナのように見えたということではなく、レイチェルではなかったということだ。
 なぜならレイチェルの死はアルフレッドの中で確定した事象であるから。

 ラストシーンでのアルフレッドとブルースの邂逅は、アルフレッドがこうあって欲しいとイメージしたブルースの具現化である。
 不敵な笑みを浮かべ、女性を周りにはべらし、余裕綽々のブルース。
 幻であるのは疑いようがない。
 なぜなら、もし万が一、奇跡的にブルースがザ・バットから脱出しえたのだとしても、深手を負っていた彼がアルフレッドと再会するのは病院のベッドの上であるはずだからだ。
 ラストシーンのブルースには一切悲壮さが感じられない。
 そして傷一つ負っている様子もない。


 なぜ多くの人がブルースは生き延びたと思ったのか?
 その理由は明白である。
 アルフレッドと同じで、ブルース・ウェインが死んだという事実を受け入れられなかったからだ。
 だから、アルフレッドの見た夢を見て、ブルースの死を回避したのである。
 これはつまりブルース・ウェインというキャラクターがどれほど多くの人に愛されていたかを示す証拠に他ならない。
 愛は奇跡を起こす。
 ブルース・ウェインは永遠に生き続けるのかもしれない。
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鳥取の投入堂に行ってきました!その三。

2012-10-11 22:03:49 | 旅行
 鳥取旅行記の最終回です。書き漏らしたことなどをテキトーに、、、今までもテキトーだったけど!


 投入堂はその存在を知ってからずっとこの目で直接見たいな~と思っていたのですが、実際行くことに決めたのは三連休の一週間ぐらい前、鳥取で宿坊するお寺の予約が取れたからでした(お寺に泊まる場合「宿泊」ではなく、「宿坊」といいます。う~~ん、勉強になるなぁ、、、といっても人生最初で最後の宿坊だろうけど。)。
 十月六日が休みだと確定したのが結構ギリギリだったので、予定が立てられなかったんですよね。
 三連休で鳥取に行くとして、全泊車中泊っていうのはきついなと思って、旅行のガイド本に載っていた宿坊可能なお寺に電話してみました。
 この時電話したのはいいんですが、実は内心無理だろうな、と思っていました。
 常識的に考えて観光地の宿泊施設に三連休の一週間前に予約の電話をしても取れるわけがない。しかも一人旅ですしね(観光地の宿は一人客お断りのところも多い)。
 つまりここだけの話、宿泊先がないことを理由に鳥取に行くのを諦めるつもりでした。
 で、一件目の『三徳山 皆成院』に電話したんですよね、「三連休初日の六日に泊まらせてもらいたいんですが、予約は可能でしょうか?」って。
 自分は「お客さん、それは無理ってもんですよ」みたいな返事を予想していたのですが、これが案に相違して「出来ますよ」とのこと(あとで聞いたところ、直前にキャンセルが出たらしいです)。
 もうこうなると行かねばなるまい!っていう気になるってもんですよ。


   


 写真は六日の夕食の精進料理。
 美味いかどうかはさておき、間違いなく言えるのはこの食事を一日三食一週間続ければ、どんな女性でもダイエットが出来る!!ってことです。
 自分は一泊二食だけで充分…。


 鳥取でのちょっとしたサプライズ。
 七日の朝方、散歩をしていたら道の真ん中にクワガタがいた!!


   


 さすが、鳥取、十月なのにクワガタがいるのか、、、鳥取は関係ないかもしれないけど。
 自分は虫全般が苦手なのですが、さすがに車に引かれたら可哀そうだと思ってお土産屋さんの庭の鉢植えに移動させました。
 我ながらいいことしたな~と悦に浸りましたが、この後散々な目に合ったので、いいことしようが悪いことしようが結局のところ関係ないな~と思いました。


 鳥取に行ったと言うと、十人中九人ぐらいは鳥取砂丘に行ったの?と聞いてきたんですが、今回の旅行でそんな余裕はまったくありませんでした。
 とはいえ、鳥取に行って三徳山し行かなかったというのも寂しい話なので、帰りがけ倉吉という町に寄ってみました。
 倉吉、ぶっちゃけ言って、土産物屋や食事処や工房がある、地方にありがちな観光地でしたね。
 まぁありがちでない観光地の方が稀有なんですけどね。笑。
 それでもお昼に食べたピン麺は美味しかったですよ。


   


 ニワトリで出汁を取ったスープできし麺を食し、そのきし麺が無くなったところにご飯を入れて雑炊で食べるという、一粒で二度美味しい麺でした。


 それにしてもまだ右足の曲げ伸ばしが出来ない、、、土曜日、病院に行ってみようかなぁ…。
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鳥取の投入堂に行ってきました!その二。

2012-10-10 22:35:34 | 旅行
 よく世界の七不思議っていうじゃないですか。
 七不思議、、、えっと、エジプトのピラミッドや、ナスカの地上絵、イースター島のモアイ像とか、日ハムはパリーグの三球団に負け越してるのに何でリーグ優勝してるんだよとか、そういう奴。
 ここだけの話、ぶっちゃけ七不思議ってそんなに不思議じゃないんですよね(日ハムの優勝を除いて)。
 例えば、エジプトのピラミッドを目の当たりにすることがあるとしたら、その迫力に圧倒されはするだろうし、感動もするかもしれない。
 でも、不思議だな、とは思わないと思うんです。
 だって、建築中のイメージが何となく頭に思い浮かぶから。
 一言で言えば人海戦術?
 大量の奴隷を使って、巨石を引っ張ったり押したりして運ぶ、そんな感じ(実際にそうだったかどうかはまた別として)。
 それが投入堂だとまっっっっったくイメージが出来ないんですよ。どのようにして建てたのか、見当もつかない。


   


 実際に登ってみて、その思いはいよいよ強まりましたね。
 実物を目の前にしても、それがそこにあることが信じられない。
 たぶん、というか、間違いなく、自分の生涯において、直接目にする一番不思議な建築物だと思います。
 苦労して観に行った甲斐がありました。
 
 と、あっさりまとめてもいいんですが、本当に尋常じゃなく苦労したんですよ。
 鳥栖・鳥取間の往復で、死ぬほど運転したことは既に書きました。
 それだけでも充分きつかったのですが、入山当日、宿坊したお寺で、やけに川のせせらぎがうるさいなと思って六時半ぐらいに目を覚ましたら、ざーざー降りの雨。しかもご丁寧に雷付き。
 うわっ、十九時間運転してきて、オチがこれかよ!と我が身の上を呪ったんですが、幸いに(?)入山受付け開始時刻の八時には雨が止みました。
 ところで三徳山って一人での入山が禁止されているんですよね。一人で入山して事故があった時に困るからですが。
 じゃあ自分みたいに友達が一人もいない奴は三徳山に登れないかというとそういうわけではなく、他のパーティに同伴させてもらえばよいのです。
 自分も受付け所で十分ほど待っていたら、一緒に行ってもいいッスよ~と岡山から来たという二人組の男性が同伴を快く引き受けてくれました。

 何だ、雨は止むし、一緒に行ってもいいと言ってくれるパーティは見つかるし、ラッキーじゃないか、と思われる方がいるかもしれません。
 が、必ずしもそうじゃなかったのです。

 まず、雨が止んだのはいいんですが、直後ではあるので、地面がぬかるむんですよ。
 まぁそれぐらいはいいんですが、岩が滑るのには本当に勘弁してくれ~と思いました。

 さらに岡山から来た二人組、仮に岡さんと山さんにしておきましょう、同伴を快く引き受けてくれるぐらいだから、すごく人は良いのですが、岡さんは今回の入山が三回目、山さんに至っては今回が七回目という三徳山のエキスパートだったんですよね。
 険しい路を世間話をしながらヒョイヒョイ進んで行くんですよ。自分は全くついていけず、すぐにゼェゼェと息をするのも苦しくなりました。う~~~ん、我ながら情けない。


   


 で、ここが問題の桜坂、、、ではなく、クサリ坂ですよ。
 ほとんど垂直に切り立った崖を一本の鎖を頼りに登っていくという三徳山でも最大の難所なんですが、鎖に掴まろうと窪みに右足先を突っ込んで手を伸ばしたら、足先が抜けなくて、妙な具合に膝をねじって落下!!あまりの激痛に地面でのたうちました。
 はっきりいってもうこれ以上山に登れるような状態じゃなかったんですが、じゃ、降りるか、といっても気軽に降りれるような状況でもない。
 救急車両が来てくれるような場所じゃないですしね。
 登るのも地獄、降りるのも地獄なら、じゃ登るか、と思って、痛む足を引きずりながら登山続行。
 我ながら根性あるな、と思わないでもないですが、救急車両が来てくれる場所だったら間違いなくリタイアしてましたね。笑。


   


 地蔵堂で休憩する岡さんと山さん。
 気さくな人たちでしたが、初心者にはちょっとスパルタでした。
 ちなみにこの地蔵堂、廊下の向こうはやはり崖。初めて行った人間はとてものんびり座ってられません(崖に向かって微妙に傾斜しているので)。

 痛めた右足は未だに完治していません。あれから三日経つのに未だにまともに歩けないしね。
 往復の運転も本当にきつかった。
 でも三徳山に行ったこと自体は後悔していません。
 いい経験になりました。
 投入堂、一度は拝観する価値はありますよ!
 もう一度観たいか、と聞かれたら、謹んで遠慮させていただきます、と答えると思いますけどね。笑。
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鳥取の投入堂に行ってきました!その一。

2012-10-08 21:59:15 | 旅行
 鳥取の投入堂に行ってきました!
 以前、広島まで高速道で行ったことがあり、そのときは六時間ぐらいで行けたので、鳥取ならその倍の十二時間ぐらいかな、と勝手に予想していたのですが、とんでもない!!行きが十九時間、帰りが二十六時間ぐらいかかりました(途中休憩も含めて)。
 何でそんなにかかったかというと、鳥取まで下の道、つまり国道で行ったからです。
 だって、ネットで調べたら、鳥栖から投入堂のある三朝町の最寄りのICまで一万円ぐらいかかるって書いてあるんだもん。
 往復で二万円は出せないもの。貧乏が憎い!!
 行きと帰りで時間が違うのは、帰りは倉吉に寄ったり、あとはペースダウンしたから。
 宿坊するお寺に電話したら、「お食事は六時にご用意させていただきます」なんて言われたら、そりゃ、六時に間に合うように死ぬ気で車を飛ばそうって気になるでしょ?
 睡眠時間は四時間、食事休憩なし、トイレ休憩の際にコンビニで食料を購入し、それを貪りつつひたすら運転、間違いなく生涯で一番運転し続けた三日間でしょうね。
 というか、生涯で最もハードな旅行となりましたよ。
 これ以上ハードな旅行は嫌じゃ!!


                              続きはウェブで。
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そうだ、鳥取に行こう♪

2012-10-05 00:00:15 | 旅行
 ここだけの話、うちの会社が結構ヤバかったりします。
 あんまり詳しいことは話せませんが、キャンペーンの目標金額を達成したのに給料5%カットってどないなっとんねん!って言いたいです。
 まぁ給料がカットされたことはたまりませんが、その分週末に休みが増えたのはよかったかな。
 以前は第二、第四土曜日のみ全休で、あとは交代で出勤だったのに、今は完全週休二日制。
 まぁこれも冷静に考えるとあんまり歓迎すべきことではないのですが…。

 ともかく、今週末が急に三連休になったので、どこかに行こうかと考えて、鳥取に行くことにしました。
 鳥取といえば鳥取砂丘が一番に思い浮かびますが、自分の目的は三徳山投入堂です。
 個人的に日本で一番不思議な建築物だと思っているので、一度是非直接見てみたいんですよね。
 試しに電話したら、三連休だというのに、宿まで取れました。しかも宿坊。
 これは行かないって手はない!!
 というわけで行くことにした次第です。

 それはいいんですけど、高速道ではなく、国道で行くつもりなので、何時間かかることやらわかりません。
 高速代をケチったっていうのもあるんですが、地図を見る限りは三徳山ってどちらで行ってもあんまり距離的に変わらないような、、、あくまで地図を見る限りは、ですが。

 一応金曜日の夜出立の予定ですが、それでも土曜日の夕方着くかどうか、不安なところです。。。
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『ボーン・レガシー』、まぁアクション映画としては悪くないんだけれど。

2012-10-03 21:49:45 | 新作映画
 トニー・ギルロイ監督、ジェレミー・レナー主演、『ボーン・レガシー』、9/29、天神シネマズTOHO本館にて鑑賞。2012年39本目。


 現在、自分は映画のDVDをおよそ七十枚ほど所有していますが、その七十枚の中で発売日に購入した新作DVDは一枚しかありません(つまりあとは廉価版だったり、ヤフオクやブックオフなどで購入したものばかりってこと)。
 そのDVDとは『ボーン・アルティメイタム』。
 それぐらい自分はジェイソン・ボーンシリーズが好きってことです(正確にはポール・グリーングラスが監督した『ボーン・スプレマシー』と『ボーン・アルティメイタム』が好き。ダグ・リーマンの監督した『ボーン・アイデンティティー』はそれなりって感じ。)。
 すべてのアクション映画の中で一番好きだし、ジェイソン・ボーンシリーズはアクション映画の歴史を変えた、とすら思ってますし、、、褒めだしたら切りがないのでこれぐらいで止めときますが。笑。

 ジェイソン・ボーンシリーズの何が好きといって、限りなくリアルなアクションも好きなんですが、そのアクションを成立させるためのストーリーがきちんと成り立っているのがいいですよね。
 普通アクション映画といえば、アクションを優先させるあまり、ストーリーがテキトー極まりないってことが多いじゃないですか。
 まぁ基本アクション映画はアクションが目的で観に行くことが多いので、それでいいと言えばそれでいいんですが。
 しかし、ジェイソン・ボーンシリーズではアクションとストーリーが見事に融合しているので、本当に感心しました。
 『ボーン・アルティメイタム』でシリーズが完結した時は残念だ、とも思いましたが、これでいいとも思いました。
 この先のお話も観てみたい気もしましたが、このクオリティを維持できるとも思えなかったからです。

 それが本シリーズのスピン・オフ、『ボーン・レガシー』始動のニュースを耳にしたとき、正直複雑な気分でしたが、それでも監督がシリーズを通して脚本を書いたトニー・ギルロイだったので、不安だったのはストーリーよりもアクションの方でした。
 本シリーズのような切れのあるアクションを見せてくれるのだろうか、と。

 で、実際観ての感想なのですが、、、ん~~~、不安だったアクションに関しては悪くないです。さすがに本シリーズに比べたら劣りますが、今年観たアクション映画の中で一、二を争うアクションの切れでしたね。

 が、しかし。
 それほど心配してなかったストーリーの方がめちゃくちゃ。観てる最中、口がポカーンって感じでした。
 『ボーン・アルティメイタム』では、ジェイソン・ボーンに接触しようとするジャーナリストをCIAが暗殺するというのが導入部だったのですが、非情なCIAならこれぐらいのことはやりかねんというリアリティがありました。
 それに対し、本作では、よくわからない計画が外部に漏れそうになったので、CIAがそれに関係する工作員、研究員を(つまり同じ仲間を)片っ端から皆殺しにするというのが物語の発端で、観ていて、それはありえんだろ、と言いたくなりました。
 非情であろうがなかろうが、計画が漏れそうになるたびに関係者を抹殺していては、組織が成り立たないよね。
 誰もそんな組織では忠誠は誓えないし、それ以前に成り手がいなくなる。

 CIAの暗殺者が最強でありえたのは薬のおかげだった、みたいな設定が追加されていたのも、いい気はしなかったです。
 本シリーズではジェイソン・ボーンが逃亡中、薬が切れて苦しむ、みたいなシーンはなかったと思うけどな。

 まぁ単独のアクション映画としてはそこそこ楽しめるとは思いますが、自分のように本シリーズに愛着があり過ぎると、辛口の評価になってしまうかもしれません。


 お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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『ハンガー・ゲーム』、、、う~~~む、これが全米No.1か…。

2012-10-02 22:18:55 | 新作映画
 ゲイリー・ロス監督、ジェニファー・ローレンス主演、『ハンガー・ゲーム』、9/29、天神シネマズTOHO本館にて鑑賞。2012年38本目。


 自分が好きなSF映画の一本にアレックス・ブロヤス監督の『ダーク・シティ』という作品があります。
 ダークなシティのお話なのですが(まんまやんけ)、ともかく自分のツボなのです。
 ただ一つ気に入らないことがあって、それは『ダーク・シティ』が『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』のパクリであること、、、ではなく、パクリであることを監督のブロヤスが認めていないってことですね。
 『うる星~』なんて見てない、っていうんですよ、ブロヤスは。
 そんなわけがない。
 あの設定、あの世界観、あのヴィジュアルがたまたま偶然似るわけがない。
 ぶっちゃけ自分はパクリ自体は問題ないと思っています。
 パクって、自分の中で消化して、それを自分の作品に昇華できればね。
 だって、過去の作品にまったく影響を受けてない作品なんてないんですから。
 要はそれを上手く誤魔化してるかどうかだけだと思います。
 ブロヤスも思い切って認めちゃえばいいと思うんですけど、まぁ著作権の関係や何かで難しいのでしょうね、きっと。

 さて、『ハンガー・ゲーム』の原作者スーザン・コリンズも設定が酷似する日本の映画『バトル・ロワイアル』を見たことがないそうです。
 影響を受けないように敢えて見なかった、とのこと。
 嘘だよね。笑。
 書き上げた後に、設定だけじゃなく、登場人物から、展開から、結末から、何から何まで似ていたら、それこそ執筆が無駄になるのだから、似ていると思われる映画や小説は最低限チェックするはず。
 まぁそれを認められない大人の事情があるんでしょうけどね。

 さて、自分は『ハンガー・ゲーム』を観て、正直設定以外は『バトル・ロワイアル』とは似ていないと思いましたよ。
 似ていないというか、比べ物にならないというか。

 自分は映画よりも原作の『バトル・ロワイアル』が好きで、たぶん、生まれて初めて徹夜して読んだ小説じゃなかったかなぁ。
 自分のお気に入りのキャラが次に読むときは死なないんじゃないかと思って何度も読み返しましたよ(←バカ)。
 それぐらいキャラクターに愛着が持てました。

 それに比べて『ハンガー・ゲーム』の登場人物は文字通りゲームのキャラクター。何かもうテキトーに死んでいくというか。
 加えて肝心のゲームのルール、及びシステムがテキトー極まりないというか。
 ヒロインのカットニスは、妹がクジでハンガー・ゲームの参加者に選ばれたものだから、身代わりになって自らゲームの参加者になることを志願し、認められます。
 これがそもそもおかしい。
 代理人が認められるのであれば、金持ちの息子は誰も選ばれなくなるよね。
 というか、わざわざクジで選ばず、その地区で一番腕っぷしが強い奴を参加者にすればいいだけのことで(まぁそういう地区もあるという設定でしたが、そういう地区しかなくなるよね)。

 また、本作ではゲームの参加者がグループを組みます。
 確かに『バトル・ロワイアル』でも参加者はグループを組んでましたけど、あれはクラスメイトだから、ある程度相手の人柄を知っていたからであって。
 それに比べて、『ハンガー・ゲーム』は同じ地区の男女以外初対面なのに、初対面の者同士でグループを組むか?
 いや、そこまでは認めるとして、初対面の者同士でグループを組んで、ぐっすり眠りこむか?
 寝首をかかれるかもしれないとは考えない?
 緊張感がないというか、何というか、もうほんと、あのシーンはズッコケたなぁ。

 ズッコケるシーンはまだ(まだ)あって、あるグループが物資を占有して、それをカットニスが爆破するというシーンがあるんですよね。
 どうやって爆破させるんだろうと興味津々で観てたら、何とそのグループが物資の周りに地雷を敷設していて、カットニスがその地雷を誘爆させ、物資を四散させちゃうんです。
 あのさ。地雷を敷設するのはいいよ。でも敷設するのであれば、地雷が爆発しても物資に影響がないぐらいの距離のところに敷設しようよ、ね?
 ってグループのメンバーにアドバイスしたくなりましたよ。

 何かもう、どこを切ってもテキトー印で、褒めるところが見当たらないんですけれど、でもご存じの通り全米では大ヒットしてますし、ネットをざっと眺めたところ、そこまで酷評しているレピュアーは見かけませんでした。
 ま、いつものことだから気にしませんが(実はちょっぴり気にしてたりして…)。


 お気に入り度は★、お薦め度は★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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『アイアン・スカイ』、ナチが月からやってくる、ヤア!ヤア!ヤア!

2012-10-01 23:29:36 | 新作映画
 ティモ・ヴオレンソーラ監督、ユリア・ディーツェ主演、『アイアン・スカイ』、9/29、天神シネマズTOHOソラリア館にて鑑賞。2012年37本目。


 第二次世界大戦で敗北したナチスは月へと逃亡していた!!
 というフィンランド人の考えた(馬鹿馬鹿しい)プロットに世界から一億円を越える募金が寄せられ、無事映画は完成へとこぎつけた!!
 というお話自体がまるで映画っぽい『アイアン・スカイ』を観てきましたよ。
 うん、面白かったです。

 月へと逃亡する余力があるぐらいなら、アメリカに対して反撃を試みてるんじゃないの?と誰でもツッコミたくなると思うんですが、そういった細かいところを気にする映画じゃないです。
 以下、月の重力は地球の六分の一とか、無重力空間では音は響かないとか、そういうことも一切気にしてはいけない。
 SF映画だけど、科学的な考証はほとんど為されていない、と考えてよいです。

 代わりに重点が置かれているのが現実社会へのリンク、社会風刺ですね。
 一見おバカなSF映画を装って、実はかなり真面目な社会派映画なのです。
 アメリカの女性大統領がサラ・ペイリンにソックリ!!ってところがすでにギャグなんですけど、でも日本人のほとんどの人にとって「サラ・ペイリンって誰?」って感じじゃないんですかね?
 まぁ自分はこう見えてもアメリカの政治事情には精通しているのでドッカンドッカン爆笑しましたけどね、、、っていうのは嘘で、映画評論家の町山智浩氏のブログを愛読しているので、何とか笑いが拾えたというか…。
 ネタが高尚だと笑うのも一苦労だよ。
 
 ヒロインのレナーテを演じたユリア・ディーツェがすごく可愛かった!!他にどんな作品に出てるんだろうと思ってネットで調べたんだけど、【ユリア・ディーツェ】ではまったくヒットしなくて、スリーサイズはもちろん、年齢すらわかんなかった。
 若く見えて、案外年なのかもなぁ。映画秘宝にはこの映画に四年関わってきたって書いてあるしね。
 どなたか、彼女の出演作をご存知の方は教えてください(改めて調べたらとりあえず年齢はわかりました。三十一歳だそうです。う~ん、見えない!女は化けるね。)。

 本作は世界中で好評で、何でも前日譚や続編が作られるらしいです(という話を耳にしましたが、どこまで本当なのかはわかりません)。
 前日譚はともかく、続編???
 とても続編が作られるような終わり方じゃなかったと思うんだけど、、、だって、第三次世界大戦が始まっちゃいました、みたいな終わり方だったのに。
 まぁ北欧のフィンランドでハリウッド映画にも負けないクオリティのSF映画を作ることの難しさに比べたら、続編が作られそうにない映画の続編を作る方が簡単なのかもしれませんね。
 ありえない続編にも期待しましょう。


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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