三菱一号館美術館では、「プラド美術館展 スペイン宮廷 美への情熱」が開催されている。
世界三大美術館のひとつに数えられることもあるスペイン・マドリードにある「プラド美術館」。王立の美術館として開設されたので、王室コレクションが中心。
初期ルネッサンスから19世紀までの濃縮された作品を展示してある。
主な作家は、エル・グレコ、ベラスケス、ルーベンス、ゴヤなどなど。特に、「奇想の画家」といわれるボスの作品、真筆は世界で20点のみで、日本初上陸。ボスの作品「愚者の石の除去」。椅子に縛り付けられている男の頭を、何やら外科医が手術をしている・・。これは「愚か者を治療するための手術」。ネーデルラントでは、中世から17世紀まで、頭の小石が大きく成長すると愚か者になるため、その石を切除する手術が必要だと信じられていた。 しかし、この絵で患者の頭から取り出されているのは石ではなく青い花。そして、外科医は「愚行」を暗示する漏斗をかぶっているため、これがいかさま手術であることがわかる。更には、肘をついて本を頭に乗せているのは患者の妻。その左隣にいる司祭は妻の間男。テーブルの上の花は医者のポケットに収められる金のシンボルであることから、この場面にいる全員が患者を騙している。
「愚者の石の除去」
世界三大美術館のひとつに数えられることもあるスペイン・マドリードにある「プラド美術館」。王立の美術館として開設されたので、王室コレクションが中心。
初期ルネッサンスから19世紀までの濃縮された作品を展示してある。
主な作家は、エル・グレコ、ベラスケス、ルーベンス、ゴヤなどなど。特に、「奇想の画家」といわれるボスの作品、真筆は世界で20点のみで、日本初上陸。ボスの作品「愚者の石の除去」。椅子に縛り付けられている男の頭を、何やら外科医が手術をしている・・。これは「愚か者を治療するための手術」。ネーデルラントでは、中世から17世紀まで、頭の小石が大きく成長すると愚か者になるため、その石を切除する手術が必要だと信じられていた。 しかし、この絵で患者の頭から取り出されているのは石ではなく青い花。そして、外科医は「愚行」を暗示する漏斗をかぶっているため、これがいかさま手術であることがわかる。更には、肘をついて本を頭に乗せているのは患者の妻。その左隣にいる司祭は妻の間男。テーブルの上の花は医者のポケットに収められる金のシンボルであることから、この場面にいる全員が患者を騙している。
「愚者の石の除去」
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