東京都美術館では、10月2日(日)まで「芸術×力 ボストン美術館展」が開催されている。
コロナ禍により一昨年の公開が延期されていた展覧会。エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本といった様々な地域ではぐくまれた約60点の作品が展示されている。
特に、幕末から明治初期に、大名家が所有していた多くの作品が、海外に流出している。もし日本に存在していれば、国宝、重要文化財クラスのものがほとんど。
「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」は、1159年平治の乱をモチーフにした「平治物語絵巻」全三巻のうちの一つ。残る二巻は国内の美術館にある。これが国内にあれば、国宝クラスと評価される。
「寛政内裏遷幸図屏風」は江戸時代の作品。天明の大火で焼失した内裏が再建され、天皇が新御所への引っ越しの様子を描いたもの。天皇は牛車の中に座されており、その姿を伺うことはできない。これら日本の作品と並び展示されているのは、ナポレオンやメアリー王女の肖像。西洋では見せることで力を示し、日本では隠すことで力を示す。
伊勢長島藩5代藩主・増山雪斎の作品「孔雀図」2点は日本初公開。若冲をにおわせる。この作品は日本初公開で、公開に向け1年かけて修復した。
日本のコーナーを鑑賞していると、あたかも、東京国立博物館でそうしているかのような錯覚を覚える。
コロナ禍により一昨年の公開が延期されていた展覧会。エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本といった様々な地域ではぐくまれた約60点の作品が展示されている。
特に、幕末から明治初期に、大名家が所有していた多くの作品が、海外に流出している。もし日本に存在していれば、国宝、重要文化財クラスのものがほとんど。
「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」は、1159年平治の乱をモチーフにした「平治物語絵巻」全三巻のうちの一つ。残る二巻は国内の美術館にある。これが国内にあれば、国宝クラスと評価される。
「寛政内裏遷幸図屏風」は江戸時代の作品。天明の大火で焼失した内裏が再建され、天皇が新御所への引っ越しの様子を描いたもの。天皇は牛車の中に座されており、その姿を伺うことはできない。これら日本の作品と並び展示されているのは、ナポレオンやメアリー王女の肖像。西洋では見せることで力を示し、日本では隠すことで力を示す。
伊勢長島藩5代藩主・増山雪斎の作品「孔雀図」2点は日本初公開。若冲をにおわせる。この作品は日本初公開で、公開に向け1年かけて修復した。
日本のコーナーを鑑賞していると、あたかも、東京国立博物館でそうしているかのような錯覚を覚える。