おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

博物館浴(国立西洋美術館「モネ 睡蓮のとき」)

2024-11-28 12:31:50 | 博物館・美術館
 国立西洋美術館では、来年2月11日まで「モネ 睡蓮のとき」が開催されている。







 印象派を代表するクロード・モネ、一連の睡蓮の作品が有名だが、晩年は白内障となり、その影響もあってかこの時期の作品は抽象画的な構成、色使いが顕著だ。
 印象派の名前の由来は、モネの作品「印象・日の出」からといわれており(揶揄する意味合いで)、光の印象を残すための筆遣いによる作品が人気を博した。「セーヌ河の朝」や「ルーアン大聖堂」など、季節や時間を異にした定点観測的絵画も光の具合を比較できる。今回も何点か観ることができる。

展示構成
1 セーヌ河から睡蓮の地へ
2 水の花々の装飾
3 大装飾への道
  

  

  

  

4 交響する色彩
5 エピローグ

 パリのマルモッタン・モネ美術館 から日本初公開を含む50点、加えて国立西洋美術館や国内の美術館所蔵の作品67点を鑑賞することができる。
 とりわけ、「4 交響する色彩」では、多くの抽象的絵画に触れることができる。
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博物館浴(東京都現代美術館「日本現代美術私感 高橋龍太郎コレクション」)

2024-11-10 21:47:46 | 博物館・美術館
 東京都現代美術館では、本日(11月10日)まで、「日本現代美術私感 ひとりの精神科医が集めた日本の戦後 高橋龍太郎コレクション」が開催されていた。







 1946年に生まれた高橋龍太郎は、慶応大学医学部に在籍するも全共闘運動に参加し同大学を退学。草間彌生の前衛的なパフォーマンスビデオに衝撃を受け、再び医学の道に戻り精神科医となった。自分のクリニックに展示用として草間彌生の作品を購入し、その後、「若いアーテイストたちの叫び、生きた証明を、未来の世代に届けたい」という理念のもと、コレクターという役割で約3,500点の作品を集めた。

展示構成
1 胎内記憶
2 戦後の終わりとはじまり
3 新しい人類たち
4 崩壊と再生
5 「私」の定義
6 路上に還る

 草間彌生、村上隆、奈良美智など、現代美術を先導する作品、廃材を使い何かを問いかける作品などが展示されていた。作者が投げかけている問いを理解するにはまだまだ十分な鑑賞力が備わっていない。もしかすると、小生が作品に問いかけなければならないかもしれない。













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博物館浴(太田記念美術館「広重ブルー」)

2024-11-08 12:46:50 | 博物館・美術館
 原宿の太田記念美術館では、12月8日まで「広重ブルー」が開催されている。





 歌川広重、安藤広重とも呼ばれたことがあるが、歌川が本来とのこと。

 今回のテーマは「青」。それまでは、青く色づけても時がたつと色ボケで、青が脱色してしまっていた。ベロ藍(ブルシアンブルー)の輸入により、北斎や広重の青が際立ち、後に印象派やアールヌーボにも影響を与えた。

 この展覧会では、ベロ藍を使った広重の名品を堪能することができる。また、葛飾北斎や溪斎英泉、歌川国芳などの風景画の青も味わえる。
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博物館浴(山種美術館「福田平八郎✕琳派」)

2024-11-05 12:19:33 | 博物館・美術館
 山種美術館では、12月8日まで「没後50周年記念 福田平八郎✕琳派」が開催されている。





 大分出身の福田平八郎は、京都(現京都市立芸大)などで美術を学び、1918年に第1回帝展で入選、その後も特選受賞、帝展審査員を歴任。1961年には文化勲章を受章している。

展示構成
第1章 福田平八郎
第2章 琳派の世界
第3章 近代・現代日本画に見る琳派的な造形
    琳派に私淑する
    自然をデザインする
    斬新な構図を求めて

 第1章で心に残った作品は、「牡丹」。何度も立ち戻って観てしまった。
 第2章では、山種美術館所蔵の俵屋宗達、酒井抱一、鈴木基一などの名品を堪能した。



 
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