国立西洋美術館では、来年2月11日まで「モネ 睡蓮のとき」が開催されている。
印象派を代表するクロード・モネ、一連の睡蓮の作品が有名だが、晩年は白内障となり、その影響もあってかこの時期の作品は抽象画的な構成、色使いが顕著だ。
印象派の名前の由来は、モネの作品「印象・日の出」からといわれており(揶揄する意味合いで)、光の印象を残すための筆遣いによる作品が人気を博した。「セーヌ河の朝」や「ルーアン大聖堂」など、季節や時間を異にした定点観測的絵画も光の具合を比較できる。今回も何点か観ることができる。
展示構成
1 セーヌ河から睡蓮の地へ
2 水の花々の装飾
3 大装飾への道
4 交響する色彩
5 エピローグ
パリのマルモッタン・モネ美術館 から日本初公開を含む50点、加えて国立西洋美術館や国内の美術館所蔵の作品67点を鑑賞することができる。
とりわけ、「4 交響する色彩」では、多くの抽象的絵画に触れることができる。