おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

博物館浴(国立西洋美術館「内藤コレクション 写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」)

2024-07-30 13:12:58 | 博物館・美術館
 国立西洋美術館では、8月25日まで「内藤コレクション 写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」が開催されている。




 この企画展は、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏がコレクションしていた写本零葉(本から切り離された一枚一枚の紙葉)が寄贈された。長沼昭夫氏からの支援も受けつつ、国立西洋美術館の収蔵品に加えられた。
 企画展は、約150点より構成され、聖書や詩編集、時祷書、聖歌集など中世に広く普及した写本の役割や装飾の特徴を知ることができる。
 
 展示構成
Ⅰ 聖書 Bibies
Ⅱ 誌編集 Psalters
Ⅲ 聖務日課のための写本 Breviaries
Ⅳ ミサのための写本 Manuscripts for the Mass
Ⅴ 聖職者が用いたその他の写本 Other Manuscripts Used by the Clergy
Ⅵ 時祷書 Books of Hours
Ⅶ 暦 Calendars
Ⅷ 教会法令集・宣誓の書 Canon Laws and Livres Juratoires
Ⅸ 世俗写本 Secular Books












 個人的には、ミサのための楽譜は興味深く観ることができた。現代のような、例えば、四分音符のような表記ではなく、音符の間隔で音の長さを調整しているように感じた。訓練の中にも、感性や感覚で歌い上げていたのかもしえない。
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博物館浴(東京国立近代美術館「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアートコレクション」)

2024-07-02 13:23:28 | 博物館・美術館
 東京国立近代美術館では、8月25日まで「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアートコレクション」が開催されている。





 パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館のそれぞれが所有するモダンアートコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成する、という展示。東西の巨匠が同じテーマで描いたら?という問い。そのジャンルは、絵画、彫刻、版画、素描、写真、映像など。

 展示構成は、コレクションのはじまり から

Ⅰ 3つの都市:パリ、東京、大阪
  川のある都市風景 都市と人々 都市のスナップショット パリ、都市のスナップショット 東京、都市のスナップショット 大阪、

Ⅱ 近代化する都市
  加速する都市、広告とモダンガール、 都市の遊歩者、近代都市のアレゴリー、都市のグラフィティ

Ⅲ 夢と無意識
  空想の庭、夢と幻影、戦争の影、現実と非現実のあわい、まどろむ頭部

Ⅳ 生まれ変わる人物表現
  モデルたちのパワー、自画像、こどもの肖像、女性たちのまなざし、美の女神たち、人物とコンポジション

Ⅴ 人間の新しい形
  分解された体、機械と人間、プリミティヴな線、デフォルメされた体、

Ⅵ 響きあう色とフォルム
  有機的なフォルム、色彩とリズム、差異と反復、色彩の生命、軽やかな彫刻

Ⅶ 越境するアート
  ガラクタとアート、日常生活とアート、ポップとキッチュ、自己と他者、カタストロフと美

 寛いで寝そべるモデル、キャンパス一面の草花、過去の絵画を参考に、現実と非現実を表現させた絵、日常で使われるもののアート化、川のある3都市の風景

 鑑賞して、お腹いっぱいになった。





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