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博物館浴(神奈川県立金沢文庫「運慶 女人の作善と鎌倉幕府」)

2025-01-31 08:11:41 | 博物館・美術館
 神奈川県立金沢文庫では、2月2日まで「運慶 女人の作善と鎌倉幕府」が開催されている。





 大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」で、運慶が鎌倉幕府(北条氏)と親しくかかわっていたことを知った。また、運慶の造仏は、北条政子など、鎌倉幕府の有力な女性たちとの結びつきも密接だった。ここに視点を当て、運慶の造仏とそれに伴う造寺や仏事など、女性たちの信仰との関係を垣間見ることになる。

 展示は、運慶工房で造られた像に加え、金沢文庫に隣接する稱名寺の文書(国宝級)や絵巻も紹介されている。

展示構成
1章 京・東国の造仏と女人
2章 北条政子と大弐局の造仏
3章 運慶作瀬戸神社舞楽面と「頬焼阿弥陀縁起絵巻」の世界

 展示№1「天王立像」の形式は、白水阿弥陀堂のそれと同じである旨の解説がなされていた。
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博物館浴(三菱一号館美術館「再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」)

2025-01-23 08:15:32 | 博物館・美術館
 三菱一号館美術館では、1月26日まで「再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」 が開催されている。



 2023年4月から長期休館していた三菱一号館美術館、昨年11月にリニューアルオープン。再開館記念として、美術館コレクションのロートレックの作品と、現代フランスを代表するアーティストであるソフィ・カルとの協働を通して、美術館活動に新たな視点を取り込もうとするもの。
 今回の協働にあたりカルが提案したのは「不在」、ロートレックは「不在」と表裏一体の関係にある「存在」について、ロートレックの言葉を引用している。「人間だけが存在する。風景は添え物に過ぎないし、それ以上のものではない。」
 なんとなく哲学的なテーマである。

展示構成
Ⅰ ロートレックをめぐる「存在」と「不在」
Ⅱ 「反復」による強調:ブリュアンのマフラーとアヴリルの防止
Ⅲ 「不在」と「存在」の可視化:ポスターとギルベールの黒い長手袋
Ⅳ 色彩の「不在」と線描の「存在」
Ⅴ 形態の「不在」
Ⅵ テキストの「不在」女性の「存在」と男性の「不在」










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博物館浴(國學院大学博物館「文永の役750年 Part2 絵詞に探るモンゴル襲来―『蒙古襲来絵詞』の世界―」)

2025-01-22 08:07:36 | 博物館・美術館
 國學院大學博物館では、2月16日まで「文永の役750年 Part2 絵詞に探るモンゴル襲来―『蒙古襲来絵詞』の世界―」が開催されている。





 山種美術館から歩いて10分程度、初めて國學院大學博物館を訪れた。

 2024年は文永の役からちょうど750年、熊本県菊池神社と埼玉県根岸家が所蔵する『蒙古襲来絵詞』模写本が展示されている。模写本は、それが作成された背景や時期により、国立文化財機構皇居三の丸尚蔵館所蔵が収蔵 する原本と異なる内容もある。

展示構成
第1章 『蒙古襲来絵詞』とは
第2章 『蒙古襲来絵詞』菊池神社本と根岸家本
第3章 描かれた”モンゴル襲来”
第4章 「神風」をめぐる神と人
第5章 國學院大學とモンゴル襲来研究
第6章 『蒙古襲来絵詞』研究のこれから








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博物館浴(山種美術館「HAPPYな日本美術ー伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ」)

2025-01-10 08:10:39 | 博物館・美術館
 山種美術館では、2月24日まで「HAPPYな日本美術ー伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ」が開催されている。





 この特別展では、長寿や子宝、富や繫栄といった人々の願いが込められた作品に焦点を当て、松竹梅や七福神などを通して、観る者を楽しく幸せにする作品を展示したとのこと。

 七福神や鶴、富士山など「新春にふさわしいおめでたい作品」、「貴重な埴輪や迦陵頻伽像」、吉祥モティーフ や思わず笑みがこぼれる作品 を通した「福来る!心がHAPPYになる展覧会!」、見どころとして紹介されている。

展示構成
第1章 福をよぶー吉祥のかたち
     新春を寿ぐ
     おめでたいトリオ 松竹梅
     生きものに込められた吉祥
     聖なる山 蓬莱山と富士山
     縁起のよい神 七福神
第2章 幸せをもたらすーにっこり・ほのぼの・ほんわか




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博物館浴(東京都写真美術館「アレックス・ソス 部屋についての部屋」ほか1展)

2025-01-09 08:14:11 | 博物館・美術館
 東京都写真美術館では、1月19日まで「アレックス・ソス 部屋についての部屋」、「日本の新進作家vol.21 現在地のまなざし」が開催されている。




〇 「アレックス・ソス 部屋についての部屋」



 アメリカ・ミネソタ生まれのアレックス・ソスは、国際的な写真集団「マグナム・フォト」の正会員で、生まれ育ったアメリカ中西部などを題材とした作品で世界的に高い評価を受けた。


  ソスのセルフポートレート

 今回の企画展では、「部屋」をテーマに、すべて屋内で撮影された作品を6つのテーマで展示している。





展示構成 6つの部屋で構成されている。
Room1 
 初の写真集「Sleeping by the Mississippi」を中心とした初期のカラー作品で、ミシシッピ川の流域を撮影。
Room2
 ソスが影響を受けた写真家たちのポートレートや初期のモノクロ作品「Looking for Love」や「Niagara」、風景と人間模様が織り込まれる。
Room3
 ソスの個人的要素が強い作品集「Dog Days,Bogota」や、アメリカ社会と距離を置き人里離れた場所などで生活する人々をテーマとした「Broken Mannual」、東海岸から西海岸に至るまで、全米各地のローカルなコミュニティにおける交流を映した「Songbook」
Room4
 パリとミネソタなどが舞台のファッション写真シリーズ「Paris/Minnesota」と、ソスが東京に滞在したときに撮影された作品が展示。
Room5
 本企画展が生まれるきっかけとなったシリーズ「I Know How Furiously Your Heart is Beating」が展示されている。
Room6
 2018年から2021年にかけて制作された「A Pound of Pictures」、世界初公開の新作「Advice for Young Artists」が展示されている。


〇 「日本の新進作家vol.21 現在地のまなざし」



 将来性のある作家を発掘し、新しい創造展開の場として開催されている「日本の新進作家」シリーズ。
 今回は、「大田黒衣美」「かんのさゆり」「千賀健史」「金川晋吾」「原田裕規」の5人の作家が、社会、環境、人と人との関係性をそれぞれの作家の立ち位置から問い直し写真を通して提示している。
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