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セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

博物館浴(出光美術館「トプカプ宮殿博物館・出光美術館所蔵 名宝の競演」)

2024-12-23 12:19:59 | 博物館・美術館
 出光美術館では、12月25日まで「トプカプ宮殿博物館・出光美術館所蔵 名宝の競演」 が開催されている。





 今年は日本とトルコが外交関係を樹立して100周年。トルコのトプカプ宮殿博物館所蔵の至宝、トルコ・イスラーム美術博物館の名品、そして、出光美術館所蔵の日本、中国やトルコの陶磁器などの競演を楽しむことができる。

 中東から中部ヨーロッパまでを領域としたオスマン帝国には、東アジアからヨーロッパに至る珍しい宝物が集められ、宮廷コレクションとして受け継がれた品々を観ることができる。

 展示構成
第1章 華やぐ宮殿の宝物
第2章 中国陶磁の名品 東西交流の証Ⅰ
第3章 日本陶磁の名品 東西交流の証Ⅱ
第4章 色彩鮮やかなトルコのタイル・陶器

 先日、帝国劇場や出光美術館界隈の再開発事業が発表され、建物は取り壊される。今回の特別展がこの建物での最後の展覧会となる。



 鑑賞後に、この風景を眺めるのが好きであった。新たな出光美術館ではどうなるのか、今後発表される計画を楽しみにしたい。
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博物館浴(国立新美術館「荒川ナッシュ医 ペインティングス・ポップスターズ」)

2024-12-18 12:56:13 | 博物館・美術館
 国立新美術館では、12月16日まで「荒川ナッシュ医 ペインティングス・ポップスターズ」が開催されていた。





 荒川ナッシュ医は、1977年生まれのいわき市出身。アメリカ国籍を取得し、現在はロス在住のクィア・パフォーマンス・アーティスト 。パフォーマンスアートという分野の展覧会は、小生が鑑賞するのは初めてだと思う。
 
 まず、会場に入ると、その直前に靴の汚れをふき取るようにマットがおかれ、観ると、床一面には、おそらくクレパスだろう、無造作に絵が描かれている。これも、パフォーマンスの一環のようだ。これまでの展覧会の展示とは違う「空間」を感じた。既成の作品と相まって、360度を楽しめた。





 中には、マルセル・デュシャンの「泉」を思い出させるような、双子の乳母車
 
 


 
 そして、ふるさといわきに対する思いは動画が放映されていた。





 とりわけ、いわきのコーナーでは、東日本大震災後の復興に向けた思いを動画を通して知ることとなる。
 このとき、蔡国強が横浜市美術館や国立新美術館で 行った企画展を思い出した。
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新宿 思い出横丁 「カブト」

2024-12-17 12:53:44 | 
 先日、久しぶりに思い出横丁の「カブト」へ


 時がたつと、ちょっと寄ってしまいたくなる。

 注文は、いつものように、「ひと通り」、「焼酎」、「お新香」













 焼酎はキンミヤを2杯、梅割りでいただく。「ひと通り」は100円値上げした模様。
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博物館浴(東京国立近代美術館「ハニワと土偶の近代」)

2024-12-16 12:25:34 | 博物館・美術館
 東京国立近代美術館では、12月22日まで「ハニワと土偶の近代」が開催されている。





 東京国立博物館でほぼ同時に開催されていた「はにわ」展、こちらは考古学のアプローチで、その意味付けや時代背景、美術的価値を確認することができた。

 こちらの企画展では、明治天皇陵の造営を機とした復古的意味合い、戦前における戦意高揚のために「使われた」が、戦後は岡本太郎やイサム・ノグチにより、その「美的価値」に着目され、その後の美術の系譜も観ることができる。

 
















展示構成
序章 好古と考古 愛好か、学問か
第1章 「日本」を掘り起こす 神話と戦争と
   1-1 考証と復古
   1-2 紀元2600年
   1-3 モダニストたちのハニワ愛好
   1-4 神話と戦争
第2章 「伝統」を掘り起こす 「縄文」か「弥生」か
   2-1 「歴史」のしゅうふく
   2-2 クラシック=モダン
   2-3 現代の眼
   2-4 原始にかえる
   2-5 土から都市へ
第3章 ほりだしにもどる となりの遺物

 1983年から1989年ま でNHK教育で放映された『おーい!はに丸』の映像も紹介されており、子供向けにキャラクター化されたハニワが、より身近な存在になっていったのかもしれない。
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博物館浴(いわき市立美術館「牛腸茂雄写真展 生きているということの証」)

2024-12-11 14:31:59 | 博物館・美術館
 いわき市立美術館では、12月15日まで「牛腸茂雄写真展 生きているということの証」が開催されている。







 牛腸茂雄は、3歳で胸椎カリエスを発症し、その後成長がとまり、背中の曲がりを抑えるために上半身ギブスでの生活を強いられた。絵画の道を志すも、桑沢デザイン研究所に入校し、写真を学んだ。
 今回の企画展では、生前に制作された写真集『日々』(1971)、『SELF AND OTHERS』(1977)などに収録された作品と、未完に終わった『幼年の「時間(とき)」』の作品など約200点が展示されている。 作品の多くは「人」に視点を当てており、とりわけ、モノクロの子供の写真からは、混じりけのない素直さを感じることができた。
 また、牛腸の直筆の手紙や精神分析に関する本といった愛読書など、関連資料の展示もあり、作品以外から牛腸の人となりを推察することができた。

 九十九里浜に一軒家建てて住む予定であったが、1983年、36歳という若さでこの世を去った。

 展示の最後のコーナーに、牛腸の年賀状が展示されていた。ミヒャエル・エンデの「モモ」の一節、それは「時間」に関すること。もしかすると、自分の時間を確認していたのかもしれない。

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