東京国立近代美術館では、12月22日まで「ハニワと土偶の近代」が開催されている。
東京国立博物館でほぼ同時に開催されていた「はにわ」展、こちらは考古学のアプローチで、その意味付けや時代背景、美術的価値を確認することができた。
こちらの企画展では、明治天皇陵の造営を機とした復古的意味合い、戦前における戦意高揚のために「使われた」が、戦後は岡本太郎やイサム・ノグチにより、その「美的価値」に着目され、その後の美術の系譜も観ることができる。
展示構成
序章 好古と考古 愛好か、学問か
第1章 「日本」を掘り起こす 神話と戦争と
1-1 考証と復古
1-2 紀元2600年
1-3 モダニストたちのハニワ愛好
1-4 神話と戦争
第2章 「伝統」を掘り起こす 「縄文」か「弥生」か
2-1 「歴史」のしゅうふく
2-2 クラシック=モダン
2-3 現代の眼
2-4 原始にかえる
2-5 土から都市へ
第3章 ほりだしにもどる となりの遺物
1983年から1989年ま でNHK教育で放映された『おーい!はに丸』の映像も紹介されており、子供向けにキャラクター化されたハニワが、より身近な存在になっていったのかもしれない。
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