けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

期待、不安、期待

2009-09-08 02:58:28 | football
お久しぶりです。何ということもないのですが、代表ウィークで少し気が抜けてるのと、先週半ばからまた出張だったのと(3日と4日の記事は北海道で書きました)、それ意外にも締め切り抱えてちょっと切羽詰った事態になってるのと……ま、いいや。
オランダvs日本、スペインvsベルギーは録画してあるけどまだ見てないので、その辺のことを得々と書くわけにもいかず、リハビリっぽく、まったりとモリエンテスの話題など。

4日金曜日、マルセイユはカンヌのスタッド・ピエール・ド・クーベルタンにて、ASモナコとフレンドリーマッチを行いました。OMに加入して1ヶ月余り、ここまでリーグ・アンの3試合で途中出場していただけのモリエンテスが、この試合では先発でフル出場でした。
結果、OMは0-2でモナコに敗戦。モリエンテスはどうだったか。試合の放送事態も見つけられなかったので(しかも眠くてテキスト中継も10分で轟沈した)、マルセイユ専門のフットボールサイト、OM PlaneteとLe Phoceenから、選手評価のコメントを持ってきました。この2つのサイトが、メディア的にどの程度の重みを持つものかはわからないままですが。例によってよくわからないところは、ざっくりごまかしつつ。

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OM Planete
フル出場したこともあり、チームで最もチャンスが多かった。試合の最初の頃に、シェルーのFKにあわせたヘディングと、HT直前に、左から良い動きをした後で(これの主語が誰なのかよくわからない)、もう1つ鋭いヘディングがあったが、ルフィエ(モナコ正GK)のミスを誘うには十分な強さがなかった。その他の点について、モリエンテスには現時点で大きなフィジカル上の困難さがある。競り合いにはほとんど勝てず、スピードに劣る。ゆえに、リーグ・アンおよびチャンピオンズリーグの試合でフルマッチ戦うだけの身体能力にはまだ及ばないと言える。

Le Phoceen
レンヌ戦と同様に、モリエンテスはビッグチャンスをものにできなかった。ヘディングは、運の悪いことに優しすぎ、GKに捕らえられた。この試合についていくつか興味深い点があったにもかかわらず、彼は非生産的であった。
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全般的に、マルセイユ系のサイトの評価は厳しめな感じです。もともと、モリエンテスの獲得自体に少々不審の目が向けられているようなところもある、と感じたりもしますし…年齢的な面でも、昨シーズン十分に出場してない点でも、また、実際に能力を疑われているような点も。
ただ、言い訳みたいになりますが、この試合でのほかの選手の評価もそれほどよいわけではなかったりするので……。フランス紙は試合後に選手の採点を載せるところが多く、この両マルセイユ系サイトも、選手評と共に採点を載せています。満点がいくつかわかりませんが(10?)、OM Planeteではマルセイユの選手には4~5.5の評価がついている中でモリエンテスは4.5、Le Phoceenでは3.5~5.5の中でモリエンテスは5。


一方、デシャンやチームメイトの対応はまだ優しい。OM公式ではモリエンテスに対するデシャンとヴァルブエナのコメントが載っていました。
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ディディエ・デシャン
「彼が90分間できるとは思わなかったよ。
言っているように、彼はまだ力強さに欠ける。しかし忍耐強くトレーニングしている。まだ改善の余地はあるが、動きが良くなっている。力を上げていっているところだ。
(モリエンテスが力をつけていっている点について)良いことだ。まもなくのル・マン戦には、全員が必要となるだろうから。」

ヴァルブエナ
「彼はどんどん良くなっているように感じられる。忘れてはいけないのは、彼が長い間プレイしていなかったということだ。
試合を積み重ね、出場時間を積み重ねていくことで、フィジカル的に良くなっていくと感じられるものだ。」
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特定のチームに偏っていないフットボールサイトでは、モリエンテスがマルセイユの攻撃のある種の解決方法になるのでは、という見方がありました。まだ評価は控えているといったところでしょうか。football.frの記事から抜書き。

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コンディションを取り戻したモリエンテス、次のル・マン戦でシーズンを開始すると見られるルチョ・ゴンサレスが揃えば、OMは攻撃面の問題を解決できるだろう。既にディフェンスは非常に堅実さを見せているが、マルセイユはまだ攻撃で輝いていない。常によくどこにでも顔を出すママドゥ・ニアンは別として、ブランドンはチャンスをミスしており、右ウィングに置かれるベナルファは残念な出来。論理的ではない理由でベンチに追いやられているヴァルブエナは、プレイ時間が増えれば良いものとなるはずだ。
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ちょっとこれだけでは細かい事情はわかりませんが(たとえばヴァルブエナの状況とか)、攻撃陣はそれぞれ何かしらの問題を抱えている状況。確かにここまでリーグアンで負けはないけれど、もっとできるのに、というフラストレーションがファンにはありそうです。

モリエンテスについて乱暴にまとめるなら、ファンや地元紙は懐疑的、チーム内では優しく、全国紙・サイトは静観、といったところでしょうか。ただこれだけでは、こちら側の判断はつきかねるところ。何しろ試合はまともに見れない、トレーニングの様子やフィジカルコンディションのニュースも、マドリーやバレンシアで手にしていたようには入ってこない状況では、実際モリエンテスがどんなコンディションなのかよくわからないのです。
ただ、モナコ戦で、動きの遅さや強さに欠けるという批判があったのも、なんとなくイメージがついてしまうところもあります。デデもチームメイトも、そして懐疑的なファンもきっとモリエンテスに期待している点はあると思うのですが、この先本当にコンディションを上げていって期待に応えられるんだろうか…という不安も確かに感じます。もちろん、絶対にやってくれるという期待がある、その上での一抹の不安なわけですが。

ま、ごちゃごちゃ言ってもしょうがないので、様子見していくしかないんですけどね