16日付ですが、MARCAに載っていたグティに関するコラム。
---------------
永遠なるグティ
シャビ・アロンソの負傷に伴い、グティに新たなチャンスが開けている。常に議論の的となる14番は、浮き沈み、批判、少数の者にしか評価の仕方を知らないその才能によって特徴付けられるキャリアを経験してきた。しかし、名前だけで世界の中で栄誉を与えられているクラブに15シーズンもいることはできない。グティは多くの監督の下でプレイし、そうでなければカペッロ、トシャック、デルボスケといった監督の時には、自身をマーケットに出して欲しいと求めたこともあった。
カペッロのように、ベッカムやロナウドを放出しようとした監督たちがいたし、あるいはカマーチョのように、会長の補強ポリシーに耐えられず去った監督もいた。それぞれの特徴を持った監督がカサ・ブランカ(白い家、マドリー)で過ごし、その誰もがグティを求めなかった。そうであったのに、永遠の反逆児(彼を中傷する人々が言うところの)は、おそらく世界で最も要求の高いチームに何年も何年もい続けているのだ。
14シーズンでリーガでのプレイはシーズン辺り平均26試合、しかしその大部分はベンチからだと言って良いだろう。彼の影響力は議論されない。常に、彼はその負傷によって疑問を持たれ、しかもチームが70分間を略奪した残りの20分間での能力にはほとんど評価が向けられない(例えばチューリッヒ戦がそうだ)。ベンチスタートが常でありながらレジェンドとされるのは、見渡してみるとユナイテッドのスールシャールの例がある。彼が12番目に位置づける選手だとは私は思わないが、最終的に彼はいつもそこにいるのだ。
2000/2001シーズン、他のチームメイトたちが本来とは異なるポジションに変わって苦しんでいる時に、グティはFWの役割でリーガ31試合に出場し14ゴールをマークした。グティはまた、プレスカンファレンスではっきりと、考えていることを言う。バルサに不幸があることを願うのに躊躇しない。それを公に言うのが間違っているとしても。それ以外にも彼のことを言うなら、物議を醸す人物、批判者、反逆者。しかし、多くの者が理解できないが、レアル・マドリーのすべてのチームに所属しているのだ。
ペジェグリーニもまた彼を信頼するのか、それともミスを犯すのか?
---------------
では、グティについてもう1件。
-----------------
「トリプルG」、シャビ・アロンソの代替案
Guti、Gago、Granero、シェレス戦でバスクのMFに代わる選択肢
7日~10日の離脱と言われるシャビ・アロンソの負傷により、ペジェグリーニは、アロンソの回復次第とはいえ、最低でもシェレス戦とビジャレアル戦でマドリディスタの中盤を変更しなければならないだろう。
フットボールを創造するその能力の点から、アロンソの欠場は重大なものとなるが、ペジェグリーニは落ち着いている。なぜなら、彼にはバスクの選手の能力に置き換えられる3人の中盤の選手がいるからだ。グティ、ガゴ、グラネロ。レアル・マドリーの「トリプルG」。
通常の条件であれば1人を選択することになり、それはグティとなるはずだ。彼は、攻撃でボールを動かしていくという意味で、シャビ・アロンソに最も似た選手である。ペジェグリーニは、アンダルシアの選手たち(=シェレスのこと)が、ベルナベウでがっちり守ってくるだろうということをわかっているし、であればそこで、グティは深いパス、さらには長短のパスを交互に使って、最高のものを引き出すことができる。グラネロというオプションは、これとは異なる。ただこのチリ人監督は、彼をもっとエストレーモの位置(サイド寄り)に置いて、ワイドに動かしていく選手として見ている。ガゴというオプションは、可能性としてはもっとも遠いだろう。このアルゼンチン人選手はラスの代替と考えるのが自然であり、相手のボールカットや速いパス出しをする選手であるものの、ゲームを作る役割ではないからだ。
彼は選択するべきものを選ぶ。ペジェグリーニは、彼の立場における最高のものを提供するために、大きな議論が生じうるチームにいるのだ。別のシーズンでは、アロンソクラスの選手の欠場は、まとまりに支障をきたす原因となっていた。現在、彼は重要な選手となってはいるが、マドリーは彼に代わる基盤となるものを提示できるだろう。「トリプルG」は、その最高のサンプルなのだ。
-----------------
トリプルGとか言ってますが、対戦するのがシェレス、しかもベルナベウであれば、ガゴ&ラス(ディアラ出るといいな、と思ってるのですが)でいきなり守備的にいくこともないだろうし、カカが2試合続けて出ているのでグラネロがそこで出るのではとも思い、やはりシャビ・アロンソに代わるのはグティか。たまたまGが3人揃ったから「トリプルG」とか言ってみたかったのかもね。どうせならガライも入れて「クアトロG」、ラウルだってゴンサレスさんだから、「クイントG」。もはや何の集団かわからない。ちなみにスペイン語で「G」は「ヘ」と発音するらしいので、「トリプレヘ」。
……楽しみです。
追加:セントラルは誰
マドリーの金曜日のトレーニングの様子がアップされました。
今週末のシェレス戦、ミッドウィークはビジャレアル戦、来週末はテネリフェ戦、とリーガが3試合続く厳しい日程を控え、マドリーの皆さんの雰囲気は相変わらず良いものである、そうです。金曜日午前は、30分ほどのペジェグリーニの話の後、選手たちはトレーニング、室内メニューを実施。
昨日の時点では、ランニングはできたものの別メニューだったアルビオルについては、その負傷状況がよくわからなかったのですが、右足首に強い打撲を受けたことにより別メニューだそうです。エスパニョール戦で足を削られていた、あれのせいだろうか。本日も、他の選手とは別の特別な回復メニューを実施したとのこと。
MARCAから関連ニュース。セルヒオ・ラモスがシェレス戦で召集に入り、先発出場もありうるだろう、という内容です。極めてざっと。
---------------
現況戦力では、セントラル(CB)が手薄。メツェは3週間は離脱だし、ペペのお勤めはまだ残っている。しかしシェレス戦でセルヒオ・ラモスがセントラルとして復帰する可能性がある。セルヒオ・ラモスは腱炎によりおよそ3ヶ月に渡ってプレイすることができず、夏の間もまったくプレイできなかった。9月9日に、ようやく全体トレーニングに合流できただけである。
ペジェグリーニは、シェレス戦でメツェルダーとペペ、2名のCBが使えない。ここで、ペジェグリーニはセルヒオ・ラモスを召集し、アルビオルと組ませてCBとすることができる。
3ヶ月に渡ってプレイしてこれなかったセルヒオ・ラモスにとって、今シーズン最初の先発となる可能性がある。別のオプションとしては、シェレス戦のセントラルはアルビオルとガライのセットでスタートし、後半途中からセルヒオ・ラモスに時間を与えるというやり方もある。既に2週間、他のチームメイトと同じペースでトレーニングして準備できている状態であろう。既に、エスパニョール戦に召集することも考えられていたのが、監督は急がないことにしていたのだ。
シェレス戦に問題があるとされていたのはアルビオルだった。チャンピオンズのチューリッヒ戦で打撲を負ったアルビオルだったが、シェレス戦への出場に問題はないだろう。
(後略)
---------------
セルヒオ・ラモスの出場可能性があるというのは嬉しいですね。チューリッヒ戦以降別メが続いていたアルビオルも、大きな問題ではなさそうですし。でも、ラモス復帰でいきなりセントラル……確かにアリだと思うけど。ラモスとアルビオルが組むセントラルって……見てみたい、気はする。いろいろすごそうですが。