けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

禁欲節制

2009-09-09 05:35:43 | football
なにそれ
MARCAASに記事が出ていた、レアル・マドリーがメヒア・ダビラを獲得…という記事。何をするんでしょうね、これは。
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レアル・マドリーは、メヒア・ダビラ審判を、Delegado Arbitralとして雇用することを決めた。レアル・マドリーの新たなメンバーは、エミリオ・ブトラゲーニョが管理するRelaciones Institucionalesに所属することになり、その主な職務は試合の日に審判団に付き添い、彼らが必要とすることをすべて提供するといいうもの。この仕事は、プリメーラの22人の主審のリストが確定したらスタートする。しかしメヒア・ダビラは、2009/2010シーズンは審判を行わない。現在43歳だが、審判のフィジカルテストをパスしなかったからである。
(経歴略)
間違いなく、彼のキャリアにおける最悪の時は、2006年1月25日に行われた国王杯、バレンシアvsデポルの試合だろう。副審のエヒド・ロサスに対する暴力的行為があり(投げ込まれたコインが右眉の辺りにヒットし負傷)、試合は延期扱いとなった。無観客での再試合、メヒア・ダビラ主審のレフェリングはバレンシアの選手を怒らせるものとなった。当時の会長ファン・ソレールの要求により、メヒア・ダビラは1シーズンに渡ってメスタージャでは笛を吹かないことになり、結局、ブーイングなしのバレンシアニスタのスタジアムに戻ったのは、2年8ヶ月後のことだった。
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レフェリー再就職、という記事でした。インターナショナル・レフェリーまで勤めたメヒア・ダビラ主審でしたが、この夏に行われたフィジカルテストに不合格。腰痛を長引かせていたということで、それが原因なのかもしれません。

……ていう問題じゃないですよね。そもそもチーム関係者が、試合当日に審判団に接触できるってありなの? 「Delegado Arbitral」という職名や「Relaciones Institucionales」という組織名についてはうまい訳が思いつかなかったのですが、前者が「審判対応」、後者が「関係調整を行う、プロトコール(外交儀礼)対応をする組織」というような感じではないかと思います。つまり、試合日にベルナベウにやってきた審判団が、できる限り快適に過ごせるように対応する……いや、やっぱりこれってありなの?
同じことを思う人々、または「メレンゲ汚ねぇぇぇ」と言いたい人々で、各紙のコメント欄はにぎわっている様子です。


禁欲の日々


上の画像は、2009年9月8日付けのMARCAの表紙です。この一面に相当する記事は見当たらなかったのですが、読める範囲の見出しを見ると、

○夜に出歩くの禁止
○フロレンティーノの規律
○クラブは選手たちに、行動規範を書いた本を配布予定

厳しいことになりそうですね、皆さん。

実は1ヶ月ほど前に、少し似たような内容の記事を読んでまだ載せていなかったものがあります。ついでなので、こちらに。8月4日付けのPublicoからで、かなりざっくり訳してあります。
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メディアの寵児、と目されたクリスチアーノ・ロナウドがマドリーに到着して1ヶ月。マドリーでも有名な複数のディスコテカは、クリスチアーノ・ロナウドを招待し、現地ワイドショー担当の人々も、手ぐすね引いてクリスチアーノ・ロナウドの登場を待ちわびていた。しかし彼は現れなかった。というのも、フロレンティーノ・ペレスの意向を汲んだクラブから、厳しい規律条項が申し渡されているため。つまり、フリーにして良い日以外に、選手たちがいるべきでない場所にいる様子などパパられた日には、高額な罰金等が科されることになっているようなのだ。休暇の日には、もちろん彼らは望むように行動してもかまわないが、クラブとしては地元の流行の場所などに姿を現さないほうがより好ましいと考え、自宅で過ごすことを推奨。すなわち、選手にはプロフェッショナルとしての行動を持てということである。もちろんクラブがすべてをコントロールすることはかなわないが、プロフェッショナルに相応しからざるものレアル・マドリーで続けるべからず、である。したがって、パパラッツィやワイドショーのリポーター、カメラマンたちは、待ちぼうけを食わされ、何の成果も手にすることはできなかった。現在、クリスチアーノはパパラッツィの黄金郷(エル・ドラド)とみなされているが、今のところ彼のプライベートライフは、マドリーのクラッシックなレストランで食事をしている様子が撮られただけ、とのこと。
マドリーに来る直前まで夏休みを過ごしていたLAでは、パリス・ヒルトンといちゃこらする様子が大々的にパパられていたが、そんな行動はベルナベウの品格ある部分から非難を受ける以外のなにものでもない。フロレンティーノ・ペレスの打ち立てる、魅力的かつ高価なプロジェクトを率いていくという挑戦の前にあっては、クラブ加入のお披露目が最後の公式のお祭り騒ぎ。以降、彼の姿は夜の街から消えた。
彼のためにユナイテッドに9600万ユーロが支払われた。移籍金の話題、マドリディスモのプレッシャーの前では、彼も彼のチームメイトたちも、あらゆるコンペティションでバルサと相対することに注意を向けていかなければならない。そのためには、彼らは自宅にて毛布にくるまれていなければならないのである。
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フロレンティーノ・ペレス一次政権が終焉したとき、彼が去り際に残した「良かれと思ったが選手を甘やかしてしまった(誰とは特定しなかった)」云々の発言を思い出すと、こういったプライベートライフにまでクラブが口出しする状況になっているのもやむをえないのかなと思います。マドリーに限らない話ですが、以前はもっと破天荒な武勇伝を残す選手もいましたが、最近は皆よく律してると感じます。皆のお手本ラウルさんですら、夜のお遊びがどうこうなんて頃もあったのに……。


少しずつでも回復しているなら
先週の後半から、ピッチに出てボールを使ったトレーニングを開始していたセルヒオ・ラモス。エスパニョール戦に間に合うかも、なんていう話もありましたが、今週に入ってもまだ全体とは別メニュー。火曜日のトレーニングでも、結局室内トレーニングのみでした。すぐには回復、とはいかないんですね。早く戻ってきてほしいところですが、半端な状態で復帰して再発させたり、違和感のある箇所をかばって他の箇所を痛めたりしたら元も子もないので、少しずつの回復でよしとしないといけない。んですよね……。大丈夫かなあ。