バスを利用するには、どんなものでもいいから路線図を手に入れる必要がある。僕の場合はガイドブックに載っている「超」が付く程おおまかな路線図を利用した(あとになって、日本人が苦労に苦労を重ねて作成したと言う路線図も手に入れる)。まず、自分がいるエリアを通るバスの番号と、行きたいエリアを通るバスの番号をチェック。同じ番号が見つかったら、その番号のバスは、ここを通ってあそこも通るという道理。そしてひたすらバスを待つ。お目当ての番号のバスが来たら、取りあえず乗り込む。混んでいる時はグシャグシャになりながら乗り込む。
ここで忘れてはならないことがある。車掌さん(運転手ではない)に行き先を確認するのである。行く先が違えば降りなければいけないし・・・一度反対方向に向かうバスに乗ってしまいその場で降りた・・・行く先を伝えておけば、目的地に着いた時に車掌さんが教えてくれるのだ。90%の確率で車掌さんが「次だよ」と教えに来てくれた。残りの10%は周りの乗客が教えてくれた。
初めて行く場所などは、風景なども分からない訳で、どんなにドキドキしようとも、何処で降りればいいのかなんて分からない訳で、行く先を告げた後はもう大船に乗った気持ちで、タイの人の優しさと微笑みに期待して、のんびりと車窓の風景に酔いしれるのみ。