ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ぼくと1ルピーの神様

2009-06-09 01:30:01 | Weblog
最近は結構本を読んでます。薦められたものは薦められるままに。読みたいと想う本は読みたいと想うままに。

ちょっと前に読んだ本、「ぼくと1ルピーの神様」はとても良かった。
映画「スラムドッグ$ミリオネア」の原作です。映画は、ダニーボイル作品なので期待して観たのだけれど、総体的には「可もなく不可もなく」って感じ。個人的な感想としては・・・とにかく脚本が良くない。疾走感のある映像は素晴らしい。

原作の評判は良かったので、原作本を入手。これは良い。
勝手にキャッチコピーを付けるならば・・・「現代版アルケミスト~インド編」。アルケミストの主人公サンチャゴが、現代のインドに生まれていたならば、こんな風に生きたんじゃないか?ってな意味で。教訓めいたものは何一つ書かれてはいないが、彼の生き様、生命力、選択、置かれた環境への適応力・・・彼の人生こそが教訓かな。つまり、映画でクローズアップされている、クイズ番組で賞金を穫るってのは、あくまでオマケであると。オマケってほど重要じゃないってことじゃないんだけど。もっと深いのである。
こんな本を書ける作家はすごいなと想ったら、この人、本職は作家じゃなくて、外交官。天才っているんだなとまたびっくり。

原作を読んでみて、余計に「・・・なんであんな脚本になっちゃったんだろう」と・・・また想うのであった。まぁまったく別のお話になっちゃってる感もあるので、いいっちゃいいんだけどね。
そんな訳で訳で訳で、原作を読んでから映画を観て、「えっ?何この設定?」、「えっ、何この展開?」とか、ブツブツ言うってのが楽しみ方なのかもしれませんね。なんちゃって。