ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

斜陽

2009-06-18 05:12:00 | Weblog
指が折れてから二ヶ月半。全治六週間と言われたのに、まだ痛む。これはおかしいと想い、湿布を外して、リハビリを始めることにした。曲がらない指を無理無理曲げて、揉んでやったりしてみる。曲がらない指をしげしげと見ながら、一生握りこぶしを作れない手になってしまったのか・・・と、半分本気で憂いてみたりする。そんな気持ちを知ってか知らないでか、この指は、またもやパンパンに腫れてくる。つい三ヶ月前までは、なんの苦労もなく華やかに動き回っていた指が、今では、ちょっと折り戻しを繰り返すだけで赤く腫れあがる。痛々しく引っ張られる肌が、今や甘美な艶めきを放っているようにさえ見えてくる。このままこの痛みが続くならば、一生こんな指でいなきゃいけないのなら、僕は生きられない。「姉さん、僕はここで死にます。僕の棺桶にはギブソンのハミングバードとオレンジ色のピックを入れてください。弾いてみたかったなぁ。」。

太宰治の「斜陽」を読みました。↑・・・そんなお話です(笑)。怒られるって。