ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ジムニーちゃん。

2013-01-09 02:51:11 | Weblog

行きつけの車屋さんに言われたこと。
距離を走っているジムニーは、ギアボックスがダメになる。

ジムニーを買った時に、車検証と共に入っているはずの整備記録簿が見当たらなかった。
電話をして、何のオイルを交換したのかを聞いてみた。
エンジンオイル、デフオイル、なんちゃらなんちゃら。
「ミッションオイルも交換したかったんだけど、やってない。ネジが固くて開けられなかったから、やらなかった。」

おいおい。

ギアボックスがダメになる・・・に直結するミッションオイルが替えられないってのは致命的だろ?

おいおい。

整備記録簿を入れなかったのは、計画的犯行だと思われるな、これは。

どうしたものか・・・。

スズキのディーラーに持ち込むことにした。
素知らぬ顔で、ミッションオイルを交換してください、と言ってみた。
ディーラーだから、なんとかしてくれるだろう、と。なんとかしてくれないとマズイだろう、と。

店内で待つ。結構待つ。整備の現場を覗いてみる。

やっぱり・・・。

整備士二人が車の下で悪戦苦闘をしているではないか。プロでもダメなのか?
こちらも確信犯なので、少し心がチクチク痛む。

そこで、整備士の大御所が登場である。
「もうオイルは抜いちゃったんだろ?じゃあ、上を外して入れるしかないだろ。」

さすが大御所である。御大である。そういう手があったのだね。

僕にとってのラッキーは、オイルを先に抜いてくれたことである。抜いてしまったのだから、入れねばならぬ。
普段なら絶対にやらない、車内のギアハンドルを外して、オイルを流し込むという荒技をやらねばならなくなったのだ。

とりあえず、安心。

そこから、また待つ。なかなかの時間が経過する。
また覗いてみる。

整備士の兄さんが、こちらに向かって叫んだ。
「ネジが入らないよぉ!」

もう、ほんとに申し訳なくなってしまった。
普段なら10分で終わる作業に、1時間近くもかけさせてしまった。

結局は、さすがプロである。見事、元に戻った。
懸案事項だった、ミッションオイル交換は終わった。感謝感謝である。

ちなみに、ジムニーのエンジンオイル交換のタイミングは、3000キロに一回である。普通の車は5000キロに一回。ここもバイクみたいなのである。
伊勢に行ったこともあり、もう2000キロも走ってしまった。もうすぐオイル交換だ。
自分でやってもいいのだけれど、感謝の意を込めて、またここの車屋さんにやってもらおう。

行きつけの車屋はどうなった?・・・またそれは、別のお話。

サヨナラとコンニチは。その二。

2013-01-09 01:55:04 | Weblog

ある日のこと。僕の家にプレゼントが届いた。
時は12月である。きっとこれは誰かからの誕生日プレゼントだ。と僕は想った。の続き。

車を買い換える余裕などあるわけがない。がしかし、車を維持する余裕もあるわけじゃない。この選択。

ある日、僕の家に届いた車は、スズキのジムニー。5速マニュアル。平成6年のJA11改。軽貨物の自動車である。4ナンバーなのである。貨物扱いなので、後ろの座席は無いに等しい。
ちっちゃいのである。可愛いのである。チョロQみたいな4WDなのである。

年式も去ることながら、走行距離17万キロの老齢車。

ジムニーを買おうと想う・・・と相談した全員に、猛反対されたという逸話付き。

狭い、ボロい、遅い、乗り心地最悪、荷物が乗らない、人も乗れない、古いから壊れる。ギアボックスが壊れる。結果お金がかかる。などなど。数多の理由が挙げられた。

その反対を押し切って、ジムニーを選んだのには理由がある。
可愛い。ボロい。愛着が湧く。バイクみたい。バイクみたい。北海道に、いけちゃう。北海道に、いけちゃう。

さてさて、それだけの猛反対を押し切って手に入れたジムニー。
さてさて、不安いっぱい。実際はどうなのか。

乗ってみた。

狭い・・・。オデッセイと比べちゃいけないが、4分の1くらいに思われる。

ボロい・・・。内装なんて無いに等しい。鉄板剥き出し。マグネットが付くよ。

遅い・・・。頑張って走っても、後ろの車に煽られること間違いなし。

うるさい・・・。ゴーって言う。いつも、ゴーって言ってる。

揺れる・・・。板バネ式のサスのせいで、激しく揺れる。路面の微妙なデコボコさえも全部拾う。ガタゴトし過ぎて舌を噛むかも。

人も荷物も・・・。試しに三人で乗ってみた。後ろの人は、体育座りで横向きじゃないと乗れない。しかも1人のみ。もちろん、後部座席にシートベルトは、ついてない。

まぁまぁ、こんなところか。反対派の言うことに間違いはなかった。
がしかし、いいところもあった。

可愛いのである。なんとも愛らしいのである。もう愛着が湧いてしまっているのである。・・・それに勝るものなし。

関係ないのだけれど、僕はマグナが好きである。大好きである。
マグナが好きと言うと、よくこう聞かれる。
「でも、ハーレーをくれるって言われたら乗るでしょ?」
答は・・・ノーである。だって、マグナが好きだから。非力でもちっちゃくても、マグナが、好きなのである。

まぁ、きっと、そういうことなのだ。僕は、そういう人なのだ。

ガタゴトガタゴト揺れながら、揺られながら、チョロQジムニーがぶっ壊れるまで、ぶっ壊れないように、走っていくのである。

おしまい。

サヨナラとコンニチは。

2013-01-09 01:33:46 | Weblog

ある日のこと。僕の家にプレゼントが届いた。
時は12月である。きっとこれは誰かからの誕生日プレゼントだ。と僕は想った。

数日間、僕の家に二台の車が並んで停まった。

ホンダオデッセイ、アブソリュートなんちゃら・・・2300CC。思えば贅沢な車だった。
燃費は悪いし、税金は高いし・・・分不相応である。ただ、バンドの機材を運ぶのには大変役に立った。
二年半くらい乗ったことになる。思い出は・・・かの大震災。震災からわずか三週間後の東北、八戸から相馬まで、車で寝起きしながら一週間を共に過ごした。泥だらけになって、フロントガラスはワイパーが拭いた箇所しか見えなくなるくらいに汚れて帰ってきた。
乗り心地がいいのと、愛着というのは、まったく別のところにある。
この頃から少しずつ相棒としての愛着が湧いてきたような気がする。

しかしあれだな・・・。世の中には、モノに愛着をもつ人と持たない人がいるが、僕なんぞは完全に愛着を持ってしまう派なので、モノを手放す時には必ずセンチメンタルになってしまう。それが困る。

手放すことを決意した時から、事あるごとに、オデッセイの車体やハンドルを撫でながら、お礼を呟いたりするのだから、相当なものだ。

庭で洗車をして、車内の荷物を片付けて、知り合いの車屋に持っていった。
そこでアニキが待っていてくれたのだが、センチメンタルに考え事をしていたら、道を大幅に間違えて、待ち合わせの時間に相当遅れたという・・・。

そんなわけで、12月の寒い夜に、愛車オデッセイとサヨナラをしたわけである。
寂しかったなぁ・・・。

つづく。