うちの会社には、二つの班がある。昼勤と夜勤を、二つの班が交代で行う。
一つ目の班はセカセカ班。又の名をイケイケ班。みんなセカセカしている。
僕が仕事を始めた時は、このセカセカ班が昼勤の時だった。
とにかく、みんなセカセカ働く。他人に構っている暇もなくセカセカ働くので、新人に教える、なんて気はさらさらない。わからない事だらけで困っていても、みんな横をひょいひょいとすり抜けていくだけである。その癖、間違うと、痛烈に怒る。そりゃあないぜ・・・と本気で想う毎日であった。
方や、もう一つの班はホノボノ班。又の名をノンビリ班。みんながみんなではないが、ほとんどの人がホノボノとしている。
例えば、わからないことだらけで困っていると、どうしたの?と聞いてきてくれる。わからないことがあったら、何でも聞いて、と言ってくれる。例えば、新人が入って来ると、歳はいくつ?どこに住んでるの?とか、興味津々に聞いてきたりする。これだよ、これ。新しい職場ってのは、こういうものじゃないのか?
近いうちに、僕はどちらかの班に配属される。二週間ごとの昼勤と夜勤になる。できることなら、ホノボノ班で・・・お願いしたい。と、切に願う。
グミグミ落下事件により、二枚目の始末書をかかされた話は前にした。そのすぐ後のことである。頼まれて残業をしていた時のことである。
ドカーン!!!
突然、倉庫内に爆音が響き、僕が乗るフォークリフトが跳ね上がった。そう、何かにぶつかったのである。
これが、俗に言う「シャッター撃破事件」である。
そばにいた人が駆けつけて来て、すぐに班長に知らせて!と言う。
やってしまった。三枚目の始末書だ。あぁ、もうクビかもな。まぁ、クビならクビでもいいかな。とか思いながら、班長を探す。
ホノボノ班長を見つけて、その旨を報告する。班長と一緒に撃破されたシャッターを見聞する。言い訳のしようもない。不注意です。ごめんなさいです。
班長は、しばしシャッターを眺めている。そしてこう言った。
「気をつけてねぇ」ニコリ。そして去っていった。
えっ?それだけ?それだけでいいんですか!?始末書は書かなくていいんですか?怒らなくていいんですか?お咎めなしでいいんですか?このままだと、ウッカリ倉庫ごと破壊しちゃうかもせれませんよ?
器が大きいとか、寛容だとか・・・そういうのではない気がする。ただ、本当にホノボノとしているのだ。
そんなわけで。ねぇ。
本当に、ホノボノ班でお願いしたいと、切に願っているのです。
一つ目の班はセカセカ班。又の名をイケイケ班。みんなセカセカしている。
僕が仕事を始めた時は、このセカセカ班が昼勤の時だった。
とにかく、みんなセカセカ働く。他人に構っている暇もなくセカセカ働くので、新人に教える、なんて気はさらさらない。わからない事だらけで困っていても、みんな横をひょいひょいとすり抜けていくだけである。その癖、間違うと、痛烈に怒る。そりゃあないぜ・・・と本気で想う毎日であった。
方や、もう一つの班はホノボノ班。又の名をノンビリ班。みんながみんなではないが、ほとんどの人がホノボノとしている。
例えば、わからないことだらけで困っていると、どうしたの?と聞いてきてくれる。わからないことがあったら、何でも聞いて、と言ってくれる。例えば、新人が入って来ると、歳はいくつ?どこに住んでるの?とか、興味津々に聞いてきたりする。これだよ、これ。新しい職場ってのは、こういうものじゃないのか?
近いうちに、僕はどちらかの班に配属される。二週間ごとの昼勤と夜勤になる。できることなら、ホノボノ班で・・・お願いしたい。と、切に願う。
グミグミ落下事件により、二枚目の始末書をかかされた話は前にした。そのすぐ後のことである。頼まれて残業をしていた時のことである。
ドカーン!!!
突然、倉庫内に爆音が響き、僕が乗るフォークリフトが跳ね上がった。そう、何かにぶつかったのである。
これが、俗に言う「シャッター撃破事件」である。
そばにいた人が駆けつけて来て、すぐに班長に知らせて!と言う。
やってしまった。三枚目の始末書だ。あぁ、もうクビかもな。まぁ、クビならクビでもいいかな。とか思いながら、班長を探す。
ホノボノ班長を見つけて、その旨を報告する。班長と一緒に撃破されたシャッターを見聞する。言い訳のしようもない。不注意です。ごめんなさいです。
班長は、しばしシャッターを眺めている。そしてこう言った。
「気をつけてねぇ」ニコリ。そして去っていった。
えっ?それだけ?それだけでいいんですか!?始末書は書かなくていいんですか?怒らなくていいんですか?お咎めなしでいいんですか?このままだと、ウッカリ倉庫ごと破壊しちゃうかもせれませんよ?
器が大きいとか、寛容だとか・・・そういうのではない気がする。ただ、本当にホノボノとしているのだ。
そんなわけで。ねぇ。
本当に、ホノボノ班でお願いしたいと、切に願っているのです。