約束を守って、毎日ブログを書くオレ
・・・偉いなぁ。
「昨日書いてなくないですか?」とか、そういうのはいらないよ。だって、日付上は昨日と今日だからね。丸一日空いたとしても、昨日と今日という事実は曲げられやしないのだよ、ワトソン君。
なんでブログを書くのかっていうと、ライブが近いからだよ。7/25の土曜日に、下北沢ラウンでソロワンマンをやるんだよ。6時半開場、7時スタートだよ。と、宣伝を差し込んでおくのである。
もう何年も前のこと。足が痛くて病院に行った。病院に行くほど痛いんだから、相当痛かったんだよ。歩けないくらい。
お医者さんが僕に尋ねた。
「どうして痛くてなっちゃったんですか?」
僕は答えた。
「さいたま市からヨコハマまで歩いたら痛くなっちゃいました」
お医者さんは、不思議そうな顔をしてさらに尋ねた。
「なんでヨコハマまで歩いたりしたんですか?」
僕は不思議そうな顔を返しながら問いに答える。
「だって、ロマンを感じるじゃないですか?」
もう何年も前のこと。
シングとマコとシッシーの三人で路上ライブをやっていた。大宮駅のデッキの上である。
変なおじさんがいた。歌を聴きながら、小さなマラカスを振っている。
直感的に思う。「いやぁ、面倒くさい人が来ちゃったなぁ。まいったなぁ。」
「おじさんさぁ、そういうのはさぁ、邪魔だからさぁ、やめてくれる?」と言うと、おじさんは謝って、マラカスを振るのをやめた。
マラカスを振るのはやめたが、おじさんはその場所に居座ったのである。それは別にいい。路上ライブのお客さんということだから。
そんでもって、どういう経緯でそうなったのかは忘れたが、その日の路上ライブの最後の方は、我ら三人での横で、おじさんがマラカスを思い切り振っていたのである。
たまにはそういう日もある。酔っ払いに絡まれる日もあれば、警察やヤクザに邪魔される日もあれば、マラカスおじさんが乱入してくる日もある。そういうことなのである。
次の週のことである。
路上ライブをやる場所に、おじさんが立っていた。僕らを見つけると、「場所、取っておきました」と深々と頭を下げるのである。そして、思う存分マラカスを振るのである。
次の週もその次の週も、おじさんは僕らの横でマラカスを振るのである。知らないうちに、メンバーになっていたのである。僕らは四人組のユニットになったのである。笑える話なのである。
胡散臭いマラカスおじさん。その時は停職中。職業は教師。中学校の先生。でも、停職中。
なんで停職中かっていうと、教え子の女子中学生に本気の頭突きを食らわして問題になって停職中。
「いやなんだけど・・・こういう人。やばいんだけど・・・こういう人」的な存在の代表が、マラカスおじさんなのである。
センセイとみんなは呼んでいた。和人という名前の一文字を取って僕が名付けた「昭和くん」という名前で呼ぶ人もいた。
トラブルメーカーのセンセイなのだけど、どこか憎めず、どこか優しく、何よりも面白い。
ある時僕がこう言った。
「センセイ、坂本龍馬はさ、高知から江戸までを何往復もしたわけじゃない?おれもさ、高知まで歩いてみたいんだよね。でもさ、高知は遠すぎるからさ、とりあえずヨコハマまで歩いてみたいんだよね」
センセイは、余計なことは何一つ言わずこう言った。
「お供させていただきます」
誘ったわけじゃないんだけどね。なんとなくね、センセイに言ってみた。
こうして、全二回に渡る「しんぐと昭和くんのヨコハマ大紀行」が始まったわけなんだけどね。なんで全二回かっていうと、オレの足が動かなくなっちゃって、二回に分けることになっちゃったんだけどね。
楽しかったなぁ。ずーっと歩くの。どこまでもどこまでも、無限とも想える道筋を、ずーっと歩き続けるの。ずーっと喋ってるの。歩いている時も、座って休んでいる時も、ずーっと喋ってるの。
楽しかったなぁ。足が痛くなっちゃって、歩けなくなって、ヨコハマ中華街はすぐそこで、どうしてもヨコハマ中華街へ行きたくて、センセイの肩にしがみつきながら、歩いたの。センセイは、オレの体重も支えながら、ゆっくりゆっくり歩いてくれるの。優しいんだよ、センセイは。そんで、ヨコハマ中華街で、食べ放題のバイキングで中華料理を食べたの。前の日の夜に練馬を出て、ゴールしたのは夕方近かったような気がするなぁ。楽しかったなぁ。
センセイは僕に、色々なことを教えてくれた。
センセイ、元気かなぁ?
センセイ、ブログ、観てくれてるかなぁ?
センセイに逢いたいなぁ。
僕はさ、ポロポロと泣いちゃってるわけ。
いっぱい色々思い出して、ポロポロと泣いちゃってるわけ。
センセイ、死んじゃったんだって。
自殺しちゃったんだって。
もう、センセイに逢えないんだって。
知らせを聞いた昨日より、今日の方が悲しいな。明日はもっと悲しいのかなぁ。
センセイ、元気かなぁ?
センセイ、ブログ、観てくれてるかなぁ?
センセイに逢いたいなぁ。
センセイとヨコハマ行きたいなぁ。センセイと高知まで行きたいなぁ。
きっと、僕は幸せなんだと想う。
僕の中に、センセイとの想い出が、たくさんある。
・・・偉いなぁ。
「昨日書いてなくないですか?」とか、そういうのはいらないよ。だって、日付上は昨日と今日だからね。丸一日空いたとしても、昨日と今日という事実は曲げられやしないのだよ、ワトソン君。
なんでブログを書くのかっていうと、ライブが近いからだよ。7/25の土曜日に、下北沢ラウンでソロワンマンをやるんだよ。6時半開場、7時スタートだよ。と、宣伝を差し込んでおくのである。
もう何年も前のこと。足が痛くて病院に行った。病院に行くほど痛いんだから、相当痛かったんだよ。歩けないくらい。
お医者さんが僕に尋ねた。
「どうして痛くてなっちゃったんですか?」
僕は答えた。
「さいたま市からヨコハマまで歩いたら痛くなっちゃいました」
お医者さんは、不思議そうな顔をしてさらに尋ねた。
「なんでヨコハマまで歩いたりしたんですか?」
僕は不思議そうな顔を返しながら問いに答える。
「だって、ロマンを感じるじゃないですか?」
もう何年も前のこと。
シングとマコとシッシーの三人で路上ライブをやっていた。大宮駅のデッキの上である。
変なおじさんがいた。歌を聴きながら、小さなマラカスを振っている。
直感的に思う。「いやぁ、面倒くさい人が来ちゃったなぁ。まいったなぁ。」
「おじさんさぁ、そういうのはさぁ、邪魔だからさぁ、やめてくれる?」と言うと、おじさんは謝って、マラカスを振るのをやめた。
マラカスを振るのはやめたが、おじさんはその場所に居座ったのである。それは別にいい。路上ライブのお客さんということだから。
そんでもって、どういう経緯でそうなったのかは忘れたが、その日の路上ライブの最後の方は、我ら三人での横で、おじさんがマラカスを思い切り振っていたのである。
たまにはそういう日もある。酔っ払いに絡まれる日もあれば、警察やヤクザに邪魔される日もあれば、マラカスおじさんが乱入してくる日もある。そういうことなのである。
次の週のことである。
路上ライブをやる場所に、おじさんが立っていた。僕らを見つけると、「場所、取っておきました」と深々と頭を下げるのである。そして、思う存分マラカスを振るのである。
次の週もその次の週も、おじさんは僕らの横でマラカスを振るのである。知らないうちに、メンバーになっていたのである。僕らは四人組のユニットになったのである。笑える話なのである。
胡散臭いマラカスおじさん。その時は停職中。職業は教師。中学校の先生。でも、停職中。
なんで停職中かっていうと、教え子の女子中学生に本気の頭突きを食らわして問題になって停職中。
「いやなんだけど・・・こういう人。やばいんだけど・・・こういう人」的な存在の代表が、マラカスおじさんなのである。
センセイとみんなは呼んでいた。和人という名前の一文字を取って僕が名付けた「昭和くん」という名前で呼ぶ人もいた。
トラブルメーカーのセンセイなのだけど、どこか憎めず、どこか優しく、何よりも面白い。
ある時僕がこう言った。
「センセイ、坂本龍馬はさ、高知から江戸までを何往復もしたわけじゃない?おれもさ、高知まで歩いてみたいんだよね。でもさ、高知は遠すぎるからさ、とりあえずヨコハマまで歩いてみたいんだよね」
センセイは、余計なことは何一つ言わずこう言った。
「お供させていただきます」
誘ったわけじゃないんだけどね。なんとなくね、センセイに言ってみた。
こうして、全二回に渡る「しんぐと昭和くんのヨコハマ大紀行」が始まったわけなんだけどね。なんで全二回かっていうと、オレの足が動かなくなっちゃって、二回に分けることになっちゃったんだけどね。
楽しかったなぁ。ずーっと歩くの。どこまでもどこまでも、無限とも想える道筋を、ずーっと歩き続けるの。ずーっと喋ってるの。歩いている時も、座って休んでいる時も、ずーっと喋ってるの。
楽しかったなぁ。足が痛くなっちゃって、歩けなくなって、ヨコハマ中華街はすぐそこで、どうしてもヨコハマ中華街へ行きたくて、センセイの肩にしがみつきながら、歩いたの。センセイは、オレの体重も支えながら、ゆっくりゆっくり歩いてくれるの。優しいんだよ、センセイは。そんで、ヨコハマ中華街で、食べ放題のバイキングで中華料理を食べたの。前の日の夜に練馬を出て、ゴールしたのは夕方近かったような気がするなぁ。楽しかったなぁ。
センセイは僕に、色々なことを教えてくれた。
センセイ、元気かなぁ?
センセイ、ブログ、観てくれてるかなぁ?
センセイに逢いたいなぁ。
僕はさ、ポロポロと泣いちゃってるわけ。
いっぱい色々思い出して、ポロポロと泣いちゃってるわけ。
センセイ、死んじゃったんだって。
自殺しちゃったんだって。
もう、センセイに逢えないんだって。
知らせを聞いた昨日より、今日の方が悲しいな。明日はもっと悲しいのかなぁ。
センセイ、元気かなぁ?
センセイ、ブログ、観てくれてるかなぁ?
センセイに逢いたいなぁ。
センセイとヨコハマ行きたいなぁ。センセイと高知まで行きたいなぁ。
きっと、僕は幸せなんだと想う。
僕の中に、センセイとの想い出が、たくさんある。