ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

リオのために入院する前に、別件で入院したくない!4

2016-03-04 03:41:59 | Weblog
我が家の玄関スペースは広い。
部屋?ってくらい広い。
都会の狭いワンルームくらいの広さはある。

お風呂を飛び出した僕は、バスタオルを肩に掛けて、玄関スペースを駆け巡っているのである。

ドタドタドタ、ピョンピョンピョン。

お腹がちょー痛いのである。

ちょー痛いんだけど、走り回らなければならないのである。

絶対に負けられない戦いなのである。まぢで。

入院を数日後に控えているのに、別件で入院など、するわけにはいかないではないか。
いやしかし、戦いに負ければ入院。それは明白。勝つか負けるか、本当の戦い。リアル。これこそ、リアル。

取り敢えず跳ねる。フリチンで。取り敢えず走る。フリチンで。なりふり構ってなどいられない。それが、リアル。これこそ、リアル。

痛みが少し引いた隙にトランクスを履き、また引いた隙にシャツを羽織り、また引いた隙にズボンを履き、装備が整った僕は、サンダルを突っかけて外へ出る。

外を疾走するのである。寒空の下を、右のお腹を押さえながら疾走するのである。

あっ、これね、独自の結石との格闘方。
本当かどうかは知らないけれど、ピョンピョン跳ねたり走ったりすると、石の位置が変わって痛みが消える、とかいうやつ。
本当かどうかは知らないけれど、三回、これで治ったから、他に方法を知らないから、これを実行するしかない。

お腹が裂けるほど痛いのに、走り続ける僕を、監督は代表に呼ぶべきだと思うわ。
すごい根性の持ち主だと思うわ。
絶対に呼ぶべきだと思うわ。おれ。

ゼーゼー言いながら、帰ってきた。

わかんないけど、少し、痛みが治まった。

なんとなく、いい気がする。

しばらく、おとなしくしていることにする。

治ったらいいなぁ。どうかなぁ。

なんか、治ったみたい。だよ。

あぁ、良かったなぁ、まぢで。


お風呂、全然途中なの。宮本武蔵みたいに髪の毛がチリッチリになってはいないけど、髪の毛を洗いたいの。

そんなわけで、ホッとひと安心しながら、お風呂にでも浸かりますか。

チャポンと浸かって大きな息を一つ。

「ふーーーーーーーーー」


「いてててててててててて!」

そんなに甘くはないのである。
結石は、そんなに甘いものではないのである。

つづく。