九曲目。「Truth」(trash box jamのアルバム Balladに収録)。
ビッグバンのレコーディングの話は書いた。四時間遅刻をした話を書いた。
ビッグバンの最初で最後のレコーディング曲は、シング作の「カウボーイ」でもなく「天使のカウントダウン」でもなく、清水薫作の「Life is true」だったと書いた。
渋谷にある老舗アコースティックライブハウス。そこで清水薫に出逢った。
とてつもない衝撃を受けたと書いた。
そのとてつもない衝撃を受けた曲が、「Life is true」だった。
清水薫の書く曲は難しい。使用されるコードが尋常じゃなく難しい。たとえば、DディミニッシュオンEとか、C#オギュメントオンAとか・・・。いや、知らないし、そんなコード。押さえられないし、そんなコード。嫌だし、嫌いだし、そんなコード。といったコードが目白押し。いや、逆に、ほぼほぼそんなコード。嫌がらせかっつーの。と言いたくなる。
ビッグバンで清水薫の曲を演奏する時、僕はサイドギターを担当していた。
いや、頑張ったよ。相当、頑張った。なんとか弾けないものかと。サイドギターなんだから、難しいことはしなくてもいい。
頑張った結果・・・弾かなかった。いや、弾いていた。ギターのボリュームをゼロにして。
どんなに頑張っても弾けなかったなぁ・・・清水薫の曲。
渋谷のライブハウスで清水薫と出逢って、少し仲良くなって、何度か一緒にライブに出た。
清水薫のLife is trueを聴いて衝撃を受けたと書いた。
その頃の僕は、なんでも唄にしたと書いた。
僕は、清水薫と電話で話していた。
僕は言った。
「Life is trueのアンサーソングを作ったよ」
清水薫は喜んだ。すぐにテープを送ってくれと言った。
僕は出来立てのTruthを、清水薫宛に送った。
数日後、清水薫から電話があった。
「シング・・・すげぇいい曲だよ」
清水薫は喜んでくれた。
僕と清水薫は、唄で会話をしたということになる。
渋谷のライブハウス。
僕の出番はなぜかいつも一番目だった。なせか?出演者の中で一番ヘタッピだったからだ。僕は納得がいかなかった。なぜならば、ヘタッピだけど僕は天才だったからだ。
一回だけ二番目になった。なぜか?それは、僕よりもヘタッピが一番目に出演したからだ。全然納得がいかなかった。なんで天才が二番目なんだよ?と思っていた。
清水薫はいつもトリを務めた。いつだって清水薫の出番は最後だった。なぜか?清水薫は上手かった。歌もギターも上手かった。きっと、誰よりも上手かった。
清水薫は僕を下に見ていたと想う。ヘタッピだから。それは全然いい。全然負けている気はしていなかったけれど、僕は清水薫に憧憬の想いを持っていたから、下に見られても気にならない。
Truthを作ったことで、Truthを贈ったことで、不思議なことに、僕らは肩を並べたような気がする。
ライブハウスの出番の順番は全然変わらなかったけれど、僕と清水薫は同じ目線で接するようになった。そんな気がする。
僕らはとても仲が良くなった。僕らは、友達になった。
清水薫は僕に言った。
「シング、一緒にバンドやろうぜ」
そして、ビッグバンというバンドが出来上がった。
カオル・・・元気か?
「Truth」
夜が明けるまでここにいようよ
悲しいことはもうたくさんさ
朝が来るまで唄っていよう 星を見上げながら
愛想笑いは身に付かなかった
言われた意味が分からなかった
唾を吐き捨て飛び出した夜 今でも覚えてる
your life is true その手を伸ばせば
届くさ信じたものたち
your life is true あきらめてないよね
君は間違っちゃいない
あの唄はもう歌わないのかい?
あてをなくした天使のバラッドを
夜空の下で声を嗄らして 夢まで届くように
顔を腫らして帰った夜に 空を見上げてさよならを告げる
分かってないさ分かってないよ
笑われたって平気さ
my life is true 負けたりしないよ
明日はきっとまたくるさ
my life is true 信じてもいいよね
僕は間違っちゃいない
時の流れに負けないように
そっとつま先で歩いていこう
自分のスタンスで歩けばいい
誰もがこの道の上で 朝を待ってるはずだから
your life is true その手を伸ばせば
届くさ信じたものたち
my life is true 負けたりしないよ
明日はきっとまたくるさ
your life is true あきらめてないよね
誰も間違っちゃいない
ビッグバンのレコーディングの話は書いた。四時間遅刻をした話を書いた。
ビッグバンの最初で最後のレコーディング曲は、シング作の「カウボーイ」でもなく「天使のカウントダウン」でもなく、清水薫作の「Life is true」だったと書いた。
渋谷にある老舗アコースティックライブハウス。そこで清水薫に出逢った。
とてつもない衝撃を受けたと書いた。
そのとてつもない衝撃を受けた曲が、「Life is true」だった。
清水薫の書く曲は難しい。使用されるコードが尋常じゃなく難しい。たとえば、DディミニッシュオンEとか、C#オギュメントオンAとか・・・。いや、知らないし、そんなコード。押さえられないし、そんなコード。嫌だし、嫌いだし、そんなコード。といったコードが目白押し。いや、逆に、ほぼほぼそんなコード。嫌がらせかっつーの。と言いたくなる。
ビッグバンで清水薫の曲を演奏する時、僕はサイドギターを担当していた。
いや、頑張ったよ。相当、頑張った。なんとか弾けないものかと。サイドギターなんだから、難しいことはしなくてもいい。
頑張った結果・・・弾かなかった。いや、弾いていた。ギターのボリュームをゼロにして。
どんなに頑張っても弾けなかったなぁ・・・清水薫の曲。
渋谷のライブハウスで清水薫と出逢って、少し仲良くなって、何度か一緒にライブに出た。
清水薫のLife is trueを聴いて衝撃を受けたと書いた。
その頃の僕は、なんでも唄にしたと書いた。
僕は、清水薫と電話で話していた。
僕は言った。
「Life is trueのアンサーソングを作ったよ」
清水薫は喜んだ。すぐにテープを送ってくれと言った。
僕は出来立てのTruthを、清水薫宛に送った。
数日後、清水薫から電話があった。
「シング・・・すげぇいい曲だよ」
清水薫は喜んでくれた。
僕と清水薫は、唄で会話をしたということになる。
渋谷のライブハウス。
僕の出番はなぜかいつも一番目だった。なせか?出演者の中で一番ヘタッピだったからだ。僕は納得がいかなかった。なぜならば、ヘタッピだけど僕は天才だったからだ。
一回だけ二番目になった。なぜか?それは、僕よりもヘタッピが一番目に出演したからだ。全然納得がいかなかった。なんで天才が二番目なんだよ?と思っていた。
清水薫はいつもトリを務めた。いつだって清水薫の出番は最後だった。なぜか?清水薫は上手かった。歌もギターも上手かった。きっと、誰よりも上手かった。
清水薫は僕を下に見ていたと想う。ヘタッピだから。それは全然いい。全然負けている気はしていなかったけれど、僕は清水薫に憧憬の想いを持っていたから、下に見られても気にならない。
Truthを作ったことで、Truthを贈ったことで、不思議なことに、僕らは肩を並べたような気がする。
ライブハウスの出番の順番は全然変わらなかったけれど、僕と清水薫は同じ目線で接するようになった。そんな気がする。
僕らはとても仲が良くなった。僕らは、友達になった。
清水薫は僕に言った。
「シング、一緒にバンドやろうぜ」
そして、ビッグバンというバンドが出来上がった。
カオル・・・元気か?
「Truth」
夜が明けるまでここにいようよ
悲しいことはもうたくさんさ
朝が来るまで唄っていよう 星を見上げながら
愛想笑いは身に付かなかった
言われた意味が分からなかった
唾を吐き捨て飛び出した夜 今でも覚えてる
your life is true その手を伸ばせば
届くさ信じたものたち
your life is true あきらめてないよね
君は間違っちゃいない
あの唄はもう歌わないのかい?
あてをなくした天使のバラッドを
夜空の下で声を嗄らして 夢まで届くように
顔を腫らして帰った夜に 空を見上げてさよならを告げる
分かってないさ分かってないよ
笑われたって平気さ
my life is true 負けたりしないよ
明日はきっとまたくるさ
my life is true 信じてもいいよね
僕は間違っちゃいない
時の流れに負けないように
そっとつま先で歩いていこう
自分のスタンスで歩けばいい
誰もがこの道の上で 朝を待ってるはずだから
your life is true その手を伸ばせば
届くさ信じたものたち
my life is true 負けたりしないよ
明日はきっとまたくるさ
your life is true あきらめてないよね
誰も間違っちゃいない