ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

さぁ、歌おう。ランランラン。

2019-07-13 09:53:47 | Weblog


畑に来ています。

畝を立てています。

昨夜は、さぁ、とうとう、いよいよ、陶芸やるか!と思った矢先、すごく眠くなってしまい、さぁ、寝るか!となってしまい、寝ました。

全然、陶芸やらないじゃーん!

で、すごく早起きをして、陶芸をやるはずだったんだけど、天気予報を見たら、「午後から雨だなぁ」「さらに、明日も雨かぁ」「陶芸出来ちゃうなぁ」「むしろ、陶芸しか出来ない日じゃないか」ということになり、早朝から畑へ繰り出したというわけなんです。こればかりは仕方のない事なんです。

結局、陶芸、やらないじゃーん!というわけなんです。

大丈夫。いつだって、帳尻は合うんです。レコーディングでもなんでも、いつも最後は帳尻は合ってしまうんです。
ただ、ただ、最後の最後は、いつも、死ぬほど辛くなるんですけどね。「時間がなーい!」と叫びながら、泣きながらやるんですけどね。
えぇ、そういう性格なんで。病です、これは。病なんです。


出戻り畑にいます。

何度も何度も水没して、全ての作業が水の泡になって、二年前に逃げ出した畑に、春先から戻っています。

相変わらず、水分だらけの土地でして。何をするにも大変なのです。

ここは、瓦屋の親方の親戚の土地でして。つまり、僕は親方からまた借りをしているようなものなので、親方の言うことは絶対!なんです。

僕に割り当てられた畑は、親方の畑よりもずっとらずっと水分が多いのです。なぜならば、傾斜地だから。すべての水分は、僕の担当の土地へ流れてきて貯まる。ひどい土地です。ドイヒーな土地なんです。

親方の土地は、少しマシです。なんとか耕せます。他の土地と比べたら、親方の土地もひどいのだけれど、僕の土地と比べると、天国にも見えてしまうくらいです。

だから、僕は言いました。

「ねぇ、ちょっとさ、ここ、貸してよ。大豆植えるから」

親方は言いました。

「うーん、ここの土地は少し休ませようと思ってるんだよね」

僕は思いました。

おまえ!ジャガイモしか植えてないじゃーん!
おまえ!休ませるも何も、おまえ、雑草だらけの中にジャガイモ一回植えただけじゃーん!

そんなこんなで、親方の土地を借りました。

親方は言いました。

「この4本分だけだよ」

僕は、「わかった」と返事をしながら思いました。

おまえ、なんで4本なんだよぉ!別にいいだろ!おまえ何もしないじゃーん!なんなんだよ!何を指定してるんだよ!なんで指定するんだよぉ!

というわけで、がんばれば7本くらい畝を作れるのに、4本分の畝を作っているというわけなんです。

まぁ、60メートル分くらいの畝をゲット出来たんけだから、良しとするのです。


親方から借りた土地を耕しながら思うのです。僕は思うのです。

なんで、何もしない、一年に一回、ジャガイモしか植えない親方が「こっち」で、ほぼほぼ毎日畑に繰り出すおれが「あっち」なんだ?おれが「こっち」じゃダメなのか?なんでだ?

それは、二年前までの二年間、毎日思っていたことなんだけど。そういうのが積み重なって、この土地から逃げ出したというわかなんだけど。

やはり、そういう状況になると、「やってられるか!」と思ってしまったりするわけなんです。そういのって、たぶん、人の性なんです。

でも、僕は出戻りなわけで、ほかに土地がないわけで、大豆と落花生と小豆を育てなければならないわけで・・・。

そして、行き着く先は、ポジティブシンキング。

「水分が多いってことは、水遣りをしなくていいんだもんなぁ。楽チンだなぁ。あぁ、おれはなんてラッキーなんだろう。ランランラン」


僕の側の畑の二本の畝は、立て掛けのまま頓挫している。泥んこ沼地みたいになっているので、長靴で入ると足首まで埋まる。抜けなくなる。

その畝が視界に入るたびに、心が萎えそうになる。

でも、やっぱり、大事なのは、ポジティブシンキング。

「ランランラン・・・ランランラン・・・」

なんで、おれが、「こっち」なんだ?