暑いなぁ。ただただ暑い。ちょっと苦しい。きっとこれは、熱中症の二歩手前ってやつだな。
尋常じゃない汗をかきながら、畝を立てている。すぐに胸が苦しくなる。これは、きっと、熱中症の二歩手前ってやつだなぁと思いながら。
嵐山の西だから北だかの隣町は小川という町である。
小川町は知る人ぞ知る有機農業の盛んな町なのである。
日本の有機農業の世界の長嶋茂雄的な人が居たりもする。その長嶋茂雄的な人の弟子たちもたくさんいたりする。長嶋茂雄的な人の弟子たちのそのまた弟子たちもいたりするから、よほど有機農業が盛んな町なのである。
僕の二号畑の隣の畑は、その長嶋茂雄的な人の一番弟子と謳われている人の畑である。かなり大規模な農業を営んでおり、年商三千万円だとか。もちろん、僕の畑の隣の畑などはそのほんの一部分であるわけで、たくさんの土地でたくさんの作物を作っているのである。
ちなみに、その長嶋茂雄的な人の一番弟子の人を、僕は、心の中で師匠と呼んでいる。
畑を始めた時から、ちょこちょこと質問したりしている。トーシロー日本代表のような僕の質問にも、優しく丁寧に答えてくれる、ステキな人なのである。
なかなか会えないので、僕は、いつも、師匠に会えた時のために質問を用意している。
さっき、師匠に会った。
「大豆の種まきは、7月の半ば」。色々な人からそう聞いていた。
そう、今まさに7月の半ば。いや、もうすでに7月の下旬。ちょっと遅い。しかし、雨だったから。
僕は言った。師匠に言った。
「黒豆蒔いたんですよ」
師匠は言った。
「黒豆は早いんだよ。6月には蒔かないと」
えっ?まぢで?
僕は言った。師匠に言った。
「青山在来を今から蒔こうと思ってるんですよ」
師匠は言った。
「青山在来は10日までには蒔いてないとダメだよ」
えっ?まぢで?
そんなわけで、頑張って畝を立てている。
青山在来と言う名の緑豆と、白大豆を早急に蒔かないといけないからね。
さぁ、梅雨が明けるぞ。暑い暑い夏がやってくるぞ。
怖いなぁ怖いなぁ。今年の夏は暑そうだ。
写真は、ロマネスコという名の、ブロッコリー的な野菜だよ。