閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

クワバラ

2014-08-30 16:24:12 | 閃き
出張で新幹線ホームを歩いていた時の事

朝の新幹線ホームは夏休みも終わりに近付いて混雑していた


予約した列車の車両は端っこだったので、荷物を引き摺りながら歩いていた


前方にいた男性の腰の辺りにロープが結んであるのを見付けた

その手の背後には屈強の男性がロープの端を持って続いていた

誰でも直ぐに受刑者の護送中だと気付く


受刑者の両手は手錠が課せられていて白い布が巻かれ隠してある

手には茶色の紙袋を持っている


脇を追い抜こうとして驚いた

前方には更に四人が同じ様にロープで繋がれていた

手には茶色の紙袋を持っている


なるべく視線を向けない様に通り過ぎた

ホームに立っていた年輩の女性は、それと判った瞬間、顔色が変わり後退りした

顔も容姿も見ずに追い抜き、振り返りもしなかった


一人の護送官が五人の護送を担当しているのには驚いたが

おそらく受刑者達は模範囚なのだろう


普段なら話題にもしない出来事だが

目の当たりにすると、流石に身が震える

当然ながら、なりたくない姿だ


稀有な経験だけにブログに残す事にした

クワバラ、クワバラ
コメント
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