檀家である菩提寺の寺から総代になって欲しいと打診されて初めて総代会議に出席した
総代は3名で住職さんを入れた4名で色々な議題について協議を行う
名誉職程度に考えていたのだが、寺運営の実態を改めて目の当たりにして大変なお役を受けてしまったと反省したが時既に遅し、出来るだけ務める事にした
任期は3年と聞いていたが住職からは出来るだけ長くお願いしたいと言われ回答に窮した
コロナ禍で変わったものに結婚式と葬式があると言われる
特に葬式は家族葬の普及で段々と質素な形式が当たり前になる中であり、仏式から神式、学会、散骨方式等への新しい考え方も広がって将来は厳しい
墓地墓石の管理も後世に残したくないと1度で済ます永代供養を望む家も増えているが、死者への供養、先祖への感謝の気持ちと宗教が単純に結びつかなくなったと言っても良いだろう
平和な世界で生活していると死は事故や病気、事件に巻き込まれる位で死後の世界を憂う気持ちが無くなっている
我が親でも老後は施設に入れて面会にも行かないケースも多いと聞くので、長生きするよりは早くあの世に行きたいと寂しい言葉も耳にする
如何に親子、家族の愛情が薄れてきているという事だ
古くは寺は色々な事を学ぶ場であった
子供に読み書きを教えるのも寺であり同時に仏教の教えも行ったので信仰は強まった
信仰はイデオロギーとなり、村のしきたり(法律)となり、集団生活の重要性を受け継いでいった
しかし、現在は集団生活よりも個別を望み、親や兄弟との繋がりも少なくなる一方、身近な友人との付き合いで充分と考える人が増えている
これでは宗教そのものが廃れてゆくだろう
参考までに
法律では死後の埋葬や火葬を市町村長の許可無く行えない事になっている
又、埋葬場所も墓地と限られているし、散骨は県によって条例として定めた指定協会に委託する必要がある